NHKニュース 労働運動関係
■米国ボーイング社 労組がストライキ終結へ 4年間で38%の賃上げなどの会社からの提案受け入れについて、労組が組合員投票を実施。賛成多数で可決。50日余りに渡って続けたストライキを終結させることとした。
■「2025春闘 UAゼンセン 非正規雇用賃上げ“7%目安”」 連合の最大の産業別労働組合「UAゼンセン」は、来年の春闘での賃上げについて、パートなどの非正規雇用で働く人は7%アップを目安とする方針を明らかにした。 組合全体でも、定期昇給分を合わせて6%を基準とする内容で、連合の要求方針を上回る高い水準となっている。 UAゼンセンは、繊維・流通・サービス業など、およそ2200の組合でつくる産業別労働組合で、組合員190万人余りと連合傘下で最も多く、中小企業や非正規雇用で働く人が多く加入している。 「UAゼンセン・政策フォーラム」(UAゼンセンの来春闘に向けた集会) UAゼンセン永島智子会長は、 「2025賃金闘争のポイント」について *中小企業の賃金の引き上げ・底上げをし、格差の拡大に歯止めをかけること。*その上で、実質賃金の上昇を定着させ、人手不足にも対応させるため、ベースアップ相当分として4%、定期昇給分をあわせると6%を基準とする賃上げを要求する方針を明らかにした。これは、連合の「5%以上」を上回る水準である。さらに、政府が最低賃金を大幅に引き上げる目標を掲(かか)げる中、非正規雇用で働く人については7%を目安とし、時給の引き上げ額としては80円を目安に上積みを求める等としている。 この方針(UAゼンセン2025春闘方針)は、来年1月の中央委員会で決定される予定。
■2025予算に向けての「教員の給与引き上げ」について 文科省は、「給特法」に基づく、残業代を支払わないかわりに、一律で月給の4%上乗せしている給与について、上乗せ分を13%に引き上げる方針。 財務省は、段階的に、10%へ引き上げる案。
■労働基準法改正の検討。 「労働者に14日以上の連続勤務をさせてはならない。」 法律上は、最低で、48日間の連続勤務が可能となっている労働基準法について、厚生労働省の研究会は、労働者に14日以上の連続勤務をさせてはならないとする法改正を検討すべきだという案を示した。 研究会は、労災の認定基準の一つである、2週間以上の連続勤務を防ぎ、過重労働の対策を進めようと検討していて、年度内に、報告書をまとめる予定だ。 厚生労働省は、労資が参加する審議会で、具体的な政策を検討していきたいとしている。
[1039] 2024年11月13日 (水) 19時53分
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