| [369] 傭兵団 27章 |
- セン傭兵団 - 2006年07月09日 (日) 00時31分
フェイズ「・・・この辺りで音がしたと思いますが・・・」
おもむろに下を見ると、見覚えのある剣が落ちていた
フェイズ「・・・ここにこれがあるということは・・・」
上を見上げ、フェイズは一つのため息をつき、話し始めた
フェイズ「・・・見事にかかりましたね・・・」
ネイル「・・・」
ネイルは木の枝に縄をくくりつけられていた
フェイズ「ネイルさん、いい加減にしたらどうですか?もはや許されないかもしれませんけど」
ネイル「それだけは嫌!今までの10年を無駄にしたくないの!」
フェイズ「なら・・・仕方ないですね・・・」
フェイズはネイルに弓を向けた
フェイズ「僕がやるべき事はノイセルさんの護衛です、あなたの生死は関係ありません・・・これでも変わりませんか?」
ネイル「変わらないに決まってるでしょ!」
ネイルは縄を持っていた短剣できり、その短剣をフェイズに投げつけた
フェイズはそれを避け、ネイルは急いでフェイズの居たところの落とした剣を拾った
フェイズ「あ、そうそう、言っておきますけど〜」
ネイルはフェイズの言葉を聞く前に攻撃を始めた
フェイズ「この辺りは罠だらけですよ?」
ネイルが罠のスイッチとなるロープを踏むと、ネイルに向かってナイフが数本飛んできた
そのナイフはネイルの足、腕などにささり、ネイルはその場にしゃがみ込んだ
フェイズ「だから言ったでしょう?・・・ここまで来れば後は・・・」
ネイルはフェイズが話し終える前に足に刺さっているネイフをフェイズに向かって投げた、ナイフはフェイズの頬をかすめ、フェイズの頬からは血が流れた
フェイズ「・・・油断は禁物・・・でしたね・・・危なかったですよ・・・やはりここは動きを止めておいた方が楽ですね」
フェイズは自分のポシェットの中から怪しい液体を取り出し、その液体を全てネイルにかけた
フェイズ「・・・これで動きが止まることでしょう」
ネイルは苦しみながらフェイズに聞いた
ネイル「な・・・何を・・・入れたの・・・」
フェイズ「キルスさんが作った痺れ薬ですよ、ただ、効果時間はかなり短いようですが・・・」
フェイズが話していたらバロンが近付いてきた
バロン「すごいね〜、団長が倒せなかったのを倒すなんて」
フェイズ「・・・あの人が本気でやれば数十秒で終わりますよ」
そして、バロンが縄をかけようと、近付いたとき、ネイルがバロンへ剣を振った
バロンは自分の短刀で受けとめ、数歩後ろに下がった
バロン「ここまできてもまだ剣を持とは・・・たいした精神力だよ」
フェイズ「・・・ここで終わらせます」
バロン「え?フェイズ君、冷静に、もう少し待ってみたらどうだい?」
フェイズ「いいえ、ここまでの行動をしています、これはいくら捕まえたってまた同じ事をするでしょう」
フェイズは自分の剣を振り上げて
フェイズ「・・・あなたとは、これからも一緒に生きていきたいと思ったのですが・・・これも仲間のため・・・残念です」
そう言ったフェイズだったが、そのまま動きが止まり、フェイズはうつぶせに倒れた その後ろには鎗を持ったノイセルが立っていた
ネイル「!・・・ノイセル」
ノイセル「・・・久しぶり・・・とでも言っておくか」
ネイル「どうして私を助けたの・・・これを恩にでも感じろって言いたいの?」
ノイセル「そう言うわけではないが・・・」
ネイル「私はあなたに復讐するために日々頑張ってきたの・・・今・・・ここで・・・!」
ネイルは立ち上がろうとしたが、薬の効果で立てず、膝をついた
バロン「・・・ノイセル、君はいったいどうしたいんだい?」
ノイセル「・・・俺は・・・サーズとの約束を守り通す」
ネイル「・・・あなたが・・・父さんの名前を呼ばないで!」
ネイルは泣きながらノイセルへ斬りかかっていった _______________________________________________________ 作者「本日何回寝かけただろう・・・」
シスル「つーか実はネイルパパの名前考えただろ」
作者「ああ、ぶっちゃけ結構なげやり」
クウェイク「やれやれ」

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