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W.Sの小部屋 小説投稿掲示板

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[322] プロ選手を追い続けて〜弱小野球部の3年間〜 (作者不在のため休止中?)
W.S - 2007年10月04日 (木) 00時07分

ここは東京都内のとある高校、宮園高等学校、そこに小さな野球部がぽつんとあった


???「・・・練習するか?」


???「いーよ・・・どうせ人数足らねーし・・・」


???「おいお前ら・・・気合入れろよ・・・」


???「部長がそれじゃあ、気合も入らないっすよ・・・」


だらけた野球部である、部員は5名、監督は水泳部との兼任、マネージャーもいない・・・そして4月、新入生が入学してくる時期が来た


〜入学式〜


校長「・・・であるからして、君たちには我が高校の一員として、存分に勉学を励んでもらいたい」


教師A「やっぱ入学者増えないっすね」


教師B「東京と言っても田舎のほうですし、仕方ないですよ」


教師C「こんなこと言いたくねーけど・・・大丈夫かよ?この高校・・・」


教師A「おい!それは禁句だ!」


教師B「再就職先すら安定しないんだからさー、気を使えよ」


教師C「悪い悪い・・・ってもなぁ・・・」


教師A「まあ確かに、周りの高校は進学校やスポーツ学校があるけどな、並な高校はそうそうないぜ?」


教師B「並々すぎる・・・」


教師C「ま、一応考えておいたほうがいいな、再就職」


新入生は63人と低迷、そんな高校も今年で創立60年となる、歴史の古さを感じさせる・・と言いたいが、新しいものに押され気味だ


〜オリエンテーション〜


???「え〜・・・俺がキャプテン兼任部長の相川だ、この野球部は俺を含めても人数は足らないが活動はしている・・・時々」


???「部長〜、それじゃあアピールにならないっすよ・・・、もっと強くアピールしないと」


???「練習でこれはまずいっすよ、本番どうするんすか?」


相川「ってもなぁ・・・ロクに活動もしてないしなぁ、アピールもできねーよ」


???「あー、もうオリエンテーリング始まりますよ」


相川「ちっ・・・仕方ない、皆今年はあきらめてくれ・・・」


一同「部長!」


相川「・・・わかったわかった・・・でも期待はするなよ」


一同「・・・うぃーっす」


〜体育館〜


相川は体育館で適当にスピーチし、部室へ戻った


???「あ、部長、お疲れっす」


相川「松山、他の奴らは?」


松山「新入生でかわいい娘いないか、探しに行きましたよ」


相川「ちっ・・・、んで何でお前は残ってるんだ?」


松山「いや、掃除してるんすよ」


相川「あー、マネージャーの仕事任せてたんだっけか、悪い悪い」


松山「今年はマネージャー希望があると良いんっすけどね」


相川「さあな・・・来なかったら吉岡に回すか」


松山「・・・で俺は半年後、またマネージャーっすか」


相川「ああ」


松山「当番制っつーのもめんどいっすね、・・・でアピールできました?」」


相川「んー・・・まずまず」


松山「まずまずってことは、喰らいついてこなかったんすね・・・」


相川「悪りぃ・・・」


松山「ふぅ・・・」


???「あのー・・・」


不意に声がかかった


相川「うおっ!?、何!?」


???「野球部を見にきたんですけど」


相川「何っ!、そうか!ちょっと待ってくれ、おい松山!」


松山「呼び戻しっすね!了解!」


ドドドドドドドドッ!


・・・


ガラガラガラガラガシャーン・・・



???「・・・あーあ」


飛び出したのと同時に部室のものが崩れ落ちた・・・


そして・・・


相川「待たせたな、まずは俺たちのプレーを見ていてくれ!」


一同「よっしゃーっ!」


タタタタタッ・・・


こうして野球部の活動が始まった


スカッ
スカッ
スカッ


???「ぬおーっ!当たらねえー!」


シュッ


???「おっ!よけろ!」


ガチャーン!


???「あ、危ねえな!バカヤロー!、どこ投げてんだよ!」


???「ははは・・・」


ポロッ
ポロッ
ポロッ


???「あれ?あれ?あれ?・・・」



相川「しゅ、集合ーっ!」


タタタタタッ


相川「・・・今のは忘れてくれ、さあ入部するかい?」


???「・・・(唖然)」


相川「(まずい・・・)」


???「(部長!やっぱヤバイですよ!、練習ほとんどしてませんし!)」


相川「(ままままあ、待て!、何とかなる!・・・そうだ!)」


相川「あー、君は野球経験者かな?」


???「あ・・・はい、一応」


相川「そうか、どこを守っていたんだい?」


???「投手ですが」


相川「投手か!エースの座は空いているぞ!、皆外野しかやってないからな!ははは!」


???「(えばれないって・・・)」


相川「どうだ?俺は捕手もやれるんだが、一度君の球を受けさせてもらえないかな?」


???「・・・いいですけど」


相川「そうか!、おい!ミットとグラブ持って来い!」


???「うっす!」


タタタタタッ


そして・・・


相川「肩慣らしもこんなものか、さあ!いいぞ!」


???「行きますよ・・・直球で」


相川「おう!」


シュッ


シュルルルルルッ!


相川「・・・は?」


バスッ!


ミットに強烈な音が響き渡る


相川「お・・・お・・・」


???「以上です」


???「き、来たぜぇ〜っ!、殴りこみが!」


???「弱小にはいつか必ずとしてありえる、高級エースがうちにやってきたぁ〜っ!」


???「甲子園目指せるぜ!、俺はあの地で叫んでやるっ!」


松山「部長!、やってやろーじゃありませんかー!」


相川「(ば、バカな・・・1年だろ?こいつ・・・速えぇ・・・)」


???「まだ入部するとは・・・」


相川「バッカヤロー!!!、あの球見せて自慢だけか?、ふざけた新入生だ!、侘びを込めて入部しやがれ!」


???「お、部長が珍しくキレた、ああなるとまずいよな」


???「ま、あきらめな新入生」


???「自慢じゃないんですがね・・・、でもマジメにやらないのなら、入部する意味が・・・」


相川「わかった!、マジメにやってやるよ!、そんならいいだろ?」


???「わかりました、ただ・・・部員がまだ足らないのでは?」


相川「安心しろ!、俺が何とかする!」


???「いよーっ!待ってました!、期待してますよ!」


相川「ああ、・・・そういや自己紹介が遅れたな、俺は部長の相川だ、よろしくな」


???「木戸だ、ここにいる奴は皆2年だ、よろすぃく!」


???「竹下先輩と呼んでくれ、副部長だ、よろしく」


???「俺は星野、実力では負けるが、知識では負けないぜ、よろしくな」


松山「最後に、松山だ、マネージャーを兼任でやっている、・・・っても当番制だがな、よろしく」


???「1年B組の井口です、よろしくお願いします」


相川「っしゃーっ!、部員探してくるか!でりゃーっ!」


ダダダダダダダッ!


木戸「あーあ、そう簡単に見つかるわけねーのに」


竹下「とりあえず、練習するか!」


一同「おう!」


こうして、宮園高校野球部が復活した!、夢を追いかけて・・・


井口「・・・こんなことを聞くのはなんですが、先輩たちの夢って何ですか?」


相川「俺は芸術の道を歩みたいと思っている」


木戸「うーん・・・実業家かな」


竹下「プロゴルファーになりたいね」


星野「スケートが趣味だから、アマチュアスケーターかな」


松山「小説家になってみたい」


井口「・・・何で誰もプロ野球選手って答えないんですか!!!」


相川「・・・そうだそうだ!何で答えないんだ!」


木戸「部長もですよ」


相川「ま、まあ・・・甲子園目指して頑張ろうじゃないか、ははは・・・」


続く

[323] 2話 部員募集
W.S - 2007年10月05日 (金) 18時19分

相川「よろしくお願いしまーす!」


木戸「よろしくー!」


松山「どうぞー!」


・・・


相川「2週間経ったが、未だに入部者は井口を除いて0か・・・」


木戸「どうするんすか!、マジヤバイっすよ!」


相川「うーん・・・、先にマネージャー探すか?」


木戸「選手が先でしょ、存続すらやばいのに」


相川「んー・・・しかし、何か動かさないと」


ドンドン!


相川「どうぞー」


ガラッ


井口「ちわっす、部員連れてきました」


相川「おお!マジか!?」


???「1年B組、山崎っす、入部いいっすか?」


相川「大歓迎だ!、っと経験はともかく、・・・ポジションの希望は?」


山崎「どこでもいいっすよ」


相川「じゃあ、サードやってくれ」


山崎「はい」


相川「サード・・・やったことあるか?」


山崎「いや、ないっす」


相川「そうか・・・なら監督にコーチを頼むか」


井口「そういえば監督は一度も顔出ししてないですね、入部届けは松山先輩に渡しましたし・・・」


相川「ああ・・・外部からの監督でな、水泳部と兼任なんだよ」


井口「マジですか・・・」


相川「ま、両立はできているみたいだがな」


???「オッス、おっ、集まってるな」


相川「噂しているうちに、来ましたか」


???「んー、新入部員は2人だけか?、他は見たことのある面子だが・・・」


相川「すんません、まだ2人っす」


???「そうか・・・、まあ大会に間に合えば別にかまわないのだが・・・っと新入部員に紹介が遅れたな、俺は監督の沢井だ、水泳部との兼任だが、時々来ている、よろしくな」


井口「は、はあ、よろしくお願いします」


山崎「よろしくっす」


沢井「ま、何かわかんないことあったら、遠慮なく言ってくれ、それ専門だからな」


相川「んじゃ、早速、コイツ(山崎)にサードのポジションを教えてやってくださいよ」


沢井「おっ、初経験か!、よっしゃ、きっちり教えてやる、来い!」


山崎「はい」


タッタッタッ・・・


井口「・・・大丈夫っすか?この野球部・・・水泳部との兼任の監督なんて・・・」


相川「安心しろ、あの人は隣町の高校を地区大会準優勝させた経験を3度持ってるからな」


井口「へー・・・、なるほど」


そして・・・


相川「よっしゃ!部員見つけたぞ!」


木戸「誰?」


相川「何と!校長先生のいとこのお孫さんだ!」


木戸「うおっ、肩書きはすごい!」


???「・・・どうも、1年A組の大倉です」


相川「野球経験があるっていうから誘ってみたんだけどさ、OKしてくれたよ、ポジションはセカンドをやってもらうことにした」


竹下「へー、よろしく」


大倉「よろしく・・・お願いします・・・」」


星野「(消極的だな・・・無理やりじゃないのか?)」


こうしてあと1人集めれば、野球部の始まりである、そして・・・


竹下「相川、ちょっといいか?」


相川「どうした?」


竹下「もう6月なんだが・・・、部員は?」


相川「集まらねーし、待つしかねーだろ、今更どの部にも入っていない奴は少ないだろうし、少数派も帰宅部オンリーだ、ほぼ無理」


竹下「そんな俺たちに朗報だ、部員が1人増えるぞ」


相川「何ーっ!、どいつだ!?」


竹下「2年B組の桑本って奴」


相川「2、2年〜っ!?」


竹下「大倉の奴が、校長先生に頼んだらしいんだ、1部員くれと」


相川「な、なるほど・・・、んでそいつは?」


桑本「ここにいるよ」


相川「おおっ!、君が桑本か、よろしくたのむよ」


桑本「ま、どこまでできるかわからない素人だが、よろしくな」


相川「OKOK!、よっしゃー!野球部スタートだぜ!」


こうして俺たちの野球部はスタートを始めた


続く

[324] 3話 臨時マネージャーと公式戦
W.S - 2007年10月07日 (日) 15時08分

相川「あー・・・、明日から地区大会予選だ、皆頑張ろうぜ」


木戸「それが出ますか、ロクに練習もしてないのに」


星野「ま、仕方ないよな、部員集めに3ヶ月かかったんだからよ」


相川「悪りぃ・・・んで、大会ってことで臨時マネージャーを入れることにした、っても新入生だけに紹介な」


???「吉岡です、始めまして、普段は卓球部のマネージャーしてます」


井口「卓球部・・・」


大倉「マジで大丈夫じゃないですね」


相川「それを言うな・・・、一応吉岡は野球の知識はあるから、呼んでいるんだ・・・ってことで頼むよ」


1年「ふぁーい(汗」


こうして、俺たちは2年目にして初めて試合をすることとなった


1回戦 VS高宮学園


相川「相手は去年地区ベスト16までコマを進めている、油断するなよ」


竹下「油断も何も・・・、実力が違うって」


相川「・・・やってみなくちゃわからないっ!」


松山「ま、とりあえず、試合開始っすね」


プレイボール!


・・・と同時に、いきなりのピンチ


井口はフォアボールを2人に出してしまう


相手打者「(ノーコンだな、楽勝!)」


井口「くそっ・・・中学野球とは勝手が違うな・・・」


シュッ


シュルルルルルッ!


カキーン!


井口「うっ・・・」


初球から痛打を浴び、2失点


5回表を終えて10−0とほぼ終わった試合、そして裏


ブンッ!


審判「ストライク!バッターアウト、ゲームセット!」


相川「・・・ダメだな、こりゃ」


練習試合や公式戦を一度もしていない高校に、初勝利はあまりにも遠すぎた


試合後


相川「・・・ふっ、負けたな」


木戸「当然だ」


竹下「即席チームみたいなものだからな」


星野「今回辞退したほうがよかったのでは?」


松山「ま、そっちのほうが賢明だったかもな」


井口「・・・」


山崎「(弱すぎる、ね)」


大倉「はぁ・・・」


桑本「それ以前に、チームとしてまとまってないな」


沈黙が続いた


相川「・・・練習だ!、それしかないだろ!、今からやるぞ!オラー!とっとと位置につけぇーっ!」


木戸「あ、キレた、ま、練習だな」


竹下「まずはね」


吉岡「それでは、僕は卓球部に戻りますね、次は秋にお会いしましょう」


沢井「ま、皆次回に向けて頑張ってくれ、俺も水泳部に戻るぞ」


タッタッタッ・・・


松山「・・・マネージャーとまともな監督がほしい・・・」


8月中旬


ざわざわざわ・・・


山崎「何だ?呼び出しって・・・」


大倉「さあね・・・」


井口「集まったのは1年だけ?、先輩方がいないけど・・・」


山崎「あ、本当だ」


相川「よっしゃー!こっち向けーっ!」


井口「部長」


相川「これから18時間の合宿を行う、各自効率よく練習してくれ」


一同「が、合宿〜っ!?」


相川「当然、俺たち2年も行うけどな、このままでは甲子園は遠い、と、言うわけで1日だけとある場所で鍛えてもらえることになった」


大倉「とある場所?」


相川「その場所は・・・何と!・・・」


一同「?」


相川「修学高校の野球部だ!」


山崎「えーっ!、修学高校って、去年の地区大会準優勝高校じゃないですか!」


井口「・・・いいね」


相川「監督が元々指導していたってことで、合同練習をさせてもらえることになった、ってことで存分に学ぼうぜ」


一同「おーっす!」


そして・・・


相川「ども、主将の相川っす、今日一日よろしくお願いします」


???「ああどうも、私が修学高校野球部主将、田沼だ、よろしく」


相川「早速ですが練習プランなどを聞かせてもらえます?」


???「それは事前に報告します、まずは体をほぐしてからで」


相川「あ、そうだった、すいません」


こうして俺たちは修学高校での練習を始めた


続く

[326] 修学高校の野球
W.S - 2007年10月10日 (水) 22時26分

俺たちはストレッチ後、合同練習の説明を聞かされ、グラウンドでキャッチボールをしていた


相川「・・・つーか、どうよ?」


竹下「まあ・・・レベルがな」


星野「即戦力はとっとと練習してますね、早い・・・」


木戸「うおーっ!、垣内さんの打撃だーっ!」


相川「何っ!?、垣内だと?」


木戸の目の先には修学高校の7番打者、垣内正仁がいた


星野「確か・・・7番打者として珍しい、高校本塁打数48でしたっけ?、凄いっすね、同じ2年なのに」


相川「あっちはあっち、俺たちは俺たちだ、練習しようぜ」


松山「・・・説得力ゼロだし、それは・・・」


相川は明らかにキャッチボールの相手と違う方向を向いていた


バシッ


相川「痛っ!、ちゃんと投げろ・・・よ・・・」


一同「・・・」


相川「わかったわかった、集中ーっ!」


そして


井口「さすが、全国レベルのグラウンドは違うな、広いし」


山崎「ま、スポーツの高校みたいなものだからね」


大倉「そういえば桑本さんは?」


井口「そういえば・・・いないな」


その頃・・・


桑本「久しぶりだな、田沼」


田沼「ああ、そっちはどうもないみたいだな」


桑本「いい投手が入ったみたいでね、俺も動くことになった」


田沼「でも公式戦ではぼろ負けだったみたいだが」


桑本「まあな、俺も手を抜いていたが、あそこまで弱いとなるとな・・・」


田沼「この後、練習試合を組み込んでいるが・・・お前はどうする?」


桑本「・・・いや、まだだな、始動には速い」


田沼「仕方ない、2軍メンバーで調整するか」


桑本「悪いな」


後輩「主将ー!主将!どこですかー!?」


田沼「んじゃな」


タッタッタッ・・・


桑本「奴にはああいったが・・・・どうしたものかな」


開始から4時間後


田沼「えーこれから、練習試合を行う、延長はなし、7回までの10点コールドで試合を行う、直投手の投球数が100球を超えたら、即交代だ」


相川「あのー・・・ウチは1人しかいないんですが・・・」


田沼「そうか(ふぅ・・・)、なら125球にする」


井口「フォアボールには注意しないとな・・・」


そして早くも試合が始まった


松山「あっ!垣内君出てないよ!」


木戸「くそっ、なめられてるな・・・」


相川「ま、いいよ、経験だし、とりあえず全力だ!」


一同「うっす!」


1回表 修学高校の攻撃


井口「さてと・・・どうすっかな」


相川「(まあ、アウトコースで様子見か)」


シュッ


カキーン!


相川「初球!」


打球は1、2塁間を抜けた


ノーアウト1塁


相川「(読まれた・・・?、今のはボールだと思うんだが・・・)」


続く2人目にも流し打ちをされ、ノーアウトランナー1,3塁に


相川「(そういや、ここの高校はゴロの打球が多いって聞いたが・・・エラーをも誘えるからか?、しかし微妙に変だな?)」


井口「(もしかすると・・・ゴロにした瞬間に、打球の曲げ方を変えている・・・?)」


相川は思い出した、去年の大会の地区決勝を


相川「(そうか!、これが修学高校の野球なんだな・・・ゴロ野球・・・変幻自在の球ころがしだ・・・)」


相川はここをどう打ち破るか!、そして素人軍団は何点取られるのか?(汗


続く

[334] 綺麗な荒業
W.S - 2007年12月05日 (水) 23時52分

井口「(くそっ・・・フライにさせるのが最良だと思うんだが・・・どうします?)」


相川「(インコースに攻めていって、高めで上げさせるぞ)」


井口「(了解!)」


シュッ!


シュルルルッ!


ズバーン!


審判「ボール!」


相川「(やはりまだ1年だし、細かい投球はまずいな・・・でも球はそこそこキレているし・・・)」


シュッ


ギュルルルルッ


バシッ!


審判「ストライク!」


井口「(スクイズ・・・ありますか?)」


相川「(ランナーに異変はなさそうだが・・・まだもう1球行くぞ)」


井口「(うぃっす!)」


シュッ


ギュルルルッ


相川「(うっ!まずい!真ん中・・・)」


カキーン


井口「しまった・・・」


打球は137キロのストレートを捉えて、ライトスタンドに突き刺さった」


田沼「よぉーしっ!、いいぞ」


相手選手「おう!」


井口「すんません・・・」


相川「まあ仕方ない、切り替えるぞ!」


全員「おうっ!」


しかし・・・


カキーン!グワキーン!カキーン!


3回を終えて・・・13−0と圧倒的であった


相川「くっ・・・」


しかし5回裏・・・


竹下「くそっ!」


カキーン!


タッタッタッ・・・


木戸「おっけーい!、ナイス!」


1アウト ランナー1,2塁と何とか一矢報いようとする


相川「よっしゃ!いくぜ!」


相手投手「(ちっ・・・)」


シュッ


クククッ!


相川「初球が甘い!」


カキーン!


相手投手「くそっ!」


打球は投手の足元を抜けセンターへ


木戸「よっしゃ!1点!」


宮園高校1点を返す


田沼「・・・井山!・・・わかってるんだろうな・・・」


井山「・・・はい」


相川「(ん?何だ?投手を代えるのか・・・1点取られただけなのに・・・)」


木戸「泣いてるな・・・あいつ、何なんだ?」


桑本「・・・」


この後、ダブルプレーで1点どまり、そして・・・


ブンッ!


大倉「あーだめだ・・・」


審判「スイング!バッターアウト!ゲームセット」


俺たちは20−1でコールド負けをした・・・


相川「ありがとうございました・・・」


星野「力の差がありすぎる・・・2軍でこれかよ・・・」


山崎「井口ぃ〜・・・」


井口「(修学・・・覚えてろっ!)」


松山「では、適当に各自ストレッチで終了っすね」


相川「ああ・・・」


桑本「・・・相川、ちょっといいか?」


相川「ん?いいぜ?」


学校の離れ


相川「んで・・・何だよ」


桑本「お前、本当に野球する気があるのか?」


相川「何だよ、あるに決まってるし」


桑本「だったら練習が生ぬるいものばかりだな・・・改善をするべきでは?」


相川「・・・まあ、俺もそれはわかってはいるが・・・今でもギリギリだしな、きつい練習は指示出来ないし・・・怪我をされると」


桑本「・・・」


相川「わかってる、今のままだと井口を引き止めた意味が無い、そこでだ・・・俺の先輩チームにいろいろ教わりたいと思っている」


桑本「先輩?」


相川「今大会、南関東アマチュアリーグ、ナンバー3投手が率いるチームの中に俺の先輩がいるんだよ、事前に指導をお願いしてる」


桑本「待て・・・、いくら相手が凄腕でも、それを覚えなければ活かせられないんだぞ、あいつらにそんな・・・」


相川「俺はみんなの可能性を信じるさ、そうでなければ、こんなことはとっくにあきらめているしな・・・」


桑本「・・・ふん」


タッタッタッ・・・


相川「おい、桑本・・・」


桑本「・・・好きにしろ」


タッタッタッ・・・


相川「何だよ、アイツ・・・」


相川の呼ぶ助っ人とは!?


続く

[335] 永遠のナンバー3(爆
W.S - 2007年12月06日 (木) 21時00分

練習試合から数日後・・・


相川「おーい!集まれ!」


星野「何だ?」


木戸「ロクなことではなさそうだな」


相川「聞こえてるぞ木戸、えー、突然だが・・・移動だ!」


・・・と、言うわけで移動・・・


場所はとある河川敷


松山「着きましたが・・・どうするんですか?」


相川「あっちを見ろ!」


相川が指をさした場所には・・・


???「人を指差しするな」


バコッ!


相川「痛っ!すんません・・・」


星野「・・・誰?」


竹下「待てよ・・・この人は・・・」


???「おおっと、そこのメガネ、何も言うな、俺の名前は・・・」


相川「南関東アマチュアリーグの「南新宿ドラゴンズ」のキャプテン、渡部さんだ!」


渡部「何も言うなって言っただろ!」


バキッ


相川「す、すんません・・・」


渡部「・・・まあいい、って事で俺は渡部、南新宿ドラゴンズのキャプテンを務めている」


竹下「ああ、思い出した、確かあだ名は永遠のナンバー・・・」


渡部「おい、そこのメガネ、それ以上余計なこと言うと・・・潰すぞ?」


竹下「す、すみません・・・」


大倉「・・・で、キャプテン、どうするんですか?」


相川「ああ、この人が今後野球を教えに来るからな、んで今は実力を見たいということで呼ばれたわけよ」


山崎「俺ら、素人ですけど・・・」


渡部「安心しろ、相川からはいろいろ事情を聞いている、そこは踏まえてやるから」


相川「つーわけで、並べ!」


星野「待ってくれ・・・この渡部さんと相川はどういう関係なんだ?」


相川「ああ、シニアリーグ時代の先輩だよ、この人のおかげで毎年3位だったことはあまりにも有名・・・」


バコッ!


渡部「さぁー、とっとと始めるぞ、俺も時間ないんだよ」


全員「うぃー、よろしくお願いしやーす!」


相川「(相変わらず本気で殴りやがって・・・痛てて・・)」


シュッ


バシッ!


ブンッ


カキーン!


パシッ シュッ!


ズザザーッ!


ククッ!


バシッ!


渡部「・・・なるほどな・・・」


渡部は椅子から立ち上がり、井口の元へ向かった


渡部「あー・・・井口君だったか?」


井口「はい」


渡部「かなりの能力を持っているみたいだが・・・経験はあるのか?」


井口「野球ですか?はい、中学時代はエースで1番でした」


渡部「なるほどな・・・どうやら君から修正する必要があるようだ・・・ってもアドバイスだけだがな、指導は高野連の規則に反するから」


井口「はい」


渡部「踏み込みは良い・・・が、変化球のキレが甘いうえにリリースタイミングのばらつきが激しいな、・・・それをヒントにしろ」


井口「なるほど・・・わかりました」


渡部「後はスタミナ不足の影響か・・・コントロールがばらつき始めているな・・・、足腰を鍛えろ」


井口「はい」


渡部「そして、相川!」


相川「うぃっす」


渡部「お前のそのリードはやる気あるのか?」


相川「え?」


渡部「え?じゃない!、相手がどう見てもアウトコースを待ちなのに、アウトコース一杯のストレートを投げさせるバカはどこにいる!」


相川「ここにいますよ」


バキッ!


渡部「相手の動きを読む練習でもしておけ!、あとウエストのサインが丸わかりだ!、もっと細かくしろ!」


相川「痛てて・・・わかりました」


木戸「おー・・・怖、鬼指導者だよ・・・」


渡部「そしてそこのお前!、何だその走塁は!、ダラダラ走りやがって!やる気あるのか!、走塁に関する本でも読んで来い!」


木戸「ひっ、す、すいません!」


・・・と鬼のようなアドバイス・・・いや指導になっちゃってる・・・ような練習が続いた・・・


そして・・・


渡部「よーし、俺は帰るぞ、明日から頼むぞ」


相川「う、うぃーっす・・・」


渡部「何だ、もう疲れたのか、まぁ、練習もまともにやってないみたいだしな・・・当たり前か・・・つーか9人いないのか?」


相川「あー・・・1人は学校残ってます」


渡部「誰だ?」


相川「2年の桑本って奴です、めんどいから参加しないとか・・・」


渡部「桑本ねぇ・・・まあいい、明日も行くからな、沢井監督には事前に臨時監督として申し出てるから、問題ないぞ、じゃ」


たったったっ・・・


木戸「ま、マジかよ・・・疲れる・・・」


山崎「こんなので、マジで強くなれるんすか?」


相川「・・・信じようぜ!」


星野「軽っ!」


松山「そういえば、竹下、さっきのあだ名って?」


竹下「ああ、あの人のあだ名は・・・永遠のナンバー3と言われた迷投手って話だ」


全員「・・・」


相川「まあ肩書きはどうでもいい!、ただ何らかのアドバイスはもらえるはずだ!よっしゃ解散!」


松山「・・・大丈夫か?」


不安なアドバイザーを助っ人として加わることになった、果たして1勝できるのか?


続く

[338] 特訓のつもり・・・
W.S - 2007年12月24日 (月) 22時45分

渡部「どうした?、もう終わりか?」


相川「ちょっと休みいれますか」


渡部「ちっ、根性無ぇな・・・、まあ1年シロートは休め、おら2年は続行だ!立て!」


星野「マジかよ・・・」


松山「キツイ・・・」


木戸「くっ・・・終業式午前で終わったとはいえ・・・もう始めてから9時間だぜ・・・ヤバイ・・・」


相川「(夏場だし、暑い前半を緩めて、涼しくなる後半をきつくしたな・・・)」


そして8時、ようやく終了


渡部「あー、明日からは俺は強化合宿に行くから、9月まで来ねーぞ、試合もあるしな」


木戸「(助かった・・・)」


渡部「んで相川!、俺が休んでるからって練習を生ぬるくしたら、わかってるんだろうな?」


相川「うっす!」


渡部「と、いうことだ、以上解散!」


部員「おつかれっしたー!」


・・・


相川「ったく、結局こうなることはわかってたんだが・・・」


木戸「おい、あの先輩はやめたほうがいいんじゃねーか?」


竹下「確かに練習に無駄はないが・・・体力的なものは彼とは違うし、キツイと思うが・・・」


相川「それは先輩も知っている、だがな、それくらいやらないと1勝はできないとよ」


全員「・・・」


井口「(賛成・・・かな?)」


山崎「(シロートの俺にあそこまで練習させられるとは・・・井口についてきて失敗だったかな・・・)」


大倉「(誰も何も言わなくなったな・・・)」


結局、このまま先輩を続投させることに


そして・・・


渡部「・・・どうやら君だけ能力が格段に上のようだが・・・」


桑本「ふん、あの練習で部員がついていけるかどうか、わからないものですがね」


渡部「そうか、君はあいつの弟か・・・、道理で雰囲気が似ていると思った」


桑本「・・・」


渡部「君の兄貴とは勝負はしたことはないが、アマチュアリーグでは有名な選手だったな」


桑本「・・・それだけっすか?、んじゃ俺は帰りますよ」


渡部「・・・事故さえ無ければな・・・」


桑本「・・・(くるっ)」


桑本は何も言わず、帰っていった


タッタッタッ・・・


渡部「まあ、あのメンバーでイライラするのはわかるが・・・今時の若者は我慢が足らないな・・・)」


・・・次の日


部室


相川「おはっちー・・・って、誰もいないし、・・・待つか」


しかし予定の練習時間の3時間を経っても、全員集まらなかった


相川「・・・集まったのは1年だけか、ったくあのバカヤローが」


井口「仕方ないっすよ、昨日のはきつすぎますし」


山崎「今日は俺たちだけでやりましょうよ」


大倉「もしかしたら午後から来たりするかもしれませんし」


相川「仕方ない、俺たちだけでやるか、よし、準備は俺がしておくから、お前ら練習してろ」


山崎「え?でも準備は俺たちの仕事・・・」


相川「たまにはいいだろ、ほら、早く練習してろ!」


1年「うっす!」


そして13時を迎えたとき・・・


相川「よし、お前らの実力は大体わかった、今から昼食の時間にするが、その後1人1人テストをする、いいな?」


1年「うぃっす」


家庭科室


井口「テストねぇ・・・っても、たいしたことはしないと思うが」


山崎「問題は俺らか・・・大倉、頑張ろうぜ」


大倉「そっすね」


その頃、相川は・・・


ガチャン!


相川「ちっ、出ないな・・・ケータイ忘れたのは痛手だったな・・・」


沢井「よう、相川、どうした?」


相川「監督」


相川は監督に事情を説明した


沢井「なるほどな・・・まあ、今日はあいつらのことは忘れろ、今は前を見ろよ」


相川「しかし・・・」


沢井「俺が他校の監督だったときも、そんなことは何回かあったしな、戻る奴もいたし、戻らない奴もいた・・・それは信じたくはないものもあるが・・・」


相川「・・・」


沢井「まあ、あいつらなら戻るだろ、一応渡部さんにも連絡しておくから、お前は後輩の指導をしっかりしてろ、いいな?」


相川「ういっ!」


沢井「よし、今日は俺が昼食をおごってやる、来い!」


相川「ゴチになります!」


・・・そして1日を終えた次の日・・・


相川「・・・」


相川は部室にいた


そして・・・


ガラッ


木戸「・・・おはっちー」


竹下「おはよう・・・」


松山「・・・おはっちーっす・・・」


星野「・・・おはっち」


相川「・・・」


木戸「相川、昨日は・・・」


相川「お前らここに並べ」


2年「・・・」


タッ


相川「さて、1人1人理由を聞こうか?、木戸」


木戸「いや・・・その・・・」


相川「・・・竹下」


竹下「うっ・・・」


相川「星野」


星野「・・・」


相川「・・・松山・・・」


松山「ま・・・すいません・・・」


相川「・・・まあいい、練習を・・・」


木戸「あ・・・、待ってくれ・・・実は・・・」


サッ


木戸はあるものを取り出した、そして他の2年生も・・・


相川「何だ・・・退部届・・・だと!?」


それを見た相川は・・・


続く



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