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[268] 魔道書物〜Closing〜
W.S - 2007年02月14日 (水) 22時17分

ラ・ピュ・ス


それはとある魔道師にしか使えない幻の呪文
しかしその呪文は数千年前にとある魔道師によって封印された
・・・はずだったのだが、ここに使える魔道師が一人いる
その名は・・・




ここはラプラスの町、アロー大陸唯一の港町である


波の音が響き渡る中、とある運搬船は止まった


船長「さぁーラプラスについたぞ!、皆降りてくれ!」


船員「ラプラスも久々っすね、船長」


船長「まあな、ここの海域には魔物が多い、この次期にしか運行できないからな」


船員「特に最近なんて物騒っすよね、途中で何隻か沈没してましたし」


船長「国王の命令で沈没した船には手を出すな、って言われているからなぁ」


船員「やりにくい時代っすよね」


船員「船長ー!全員降りたみたいっすよー!」


船長「うむ、わかった!」


船長は船の倉庫に向かった


船長「さあて、仕事だ!」


船員「うっす!」


船員たちが運搬物を徐々に外に出していく中、とあるものを発見する


船員「ん?・・・船長ー!」


船長「なんだ?」


船員「これ、何ですかね?」


船員が手に取ったもの、それは小さいカプセルみたいなものだった


船長「うーむ、一応外に出しとけ!後で見る!」


船員「うっす」


船員は外に出てカプセルを積荷の上に置いた


船員「さてと、もうちょっとだな」


船員がその場を去った時、カプセルは光り始めた


そして・・・


バシュッ!ササッ!


すぐに開いたとたん、それは物陰に隠れるように避けた


船員「んしょっ!・・・ん?カプセルが空いているな?」


船員「どうした?」


船員「いや、さっき船内で拾ったカプセルのふたが空いてるんだよ」


船員「誰か空けたのか?」


船員「まずいんじゃないのか?運搬物なくしたとかだったら・・・」


そこで突然、物陰に隠れたものは光る球を船員に向けて転がした


コツン・・・


船員「ん?、・・・何だこりゃ?」


船員「それっぽそうだな、入れなおしておこうぜ」


船員「ああ、これだな、たぶん」


パチッ


船員はカプセルに入れなおした


船員「さあて仕事仕事!」


タッタッタッ・・・


???「ふぅ、ただ乗りも楽じゃないな、とりあえず目的の場所にはつけたんだ、よしとするか」


物陰に隠れていたものは素早くその場を去った


〜ラプラス〜


???「しかし1週間も船内にいると、頭がくらくらするな、まだ目が回ってるし・・・」


この人物は自分の記憶をたどりながら旅をしている
「アクセル・ロット」、そして


ぴょん


???「みゃー!」


アクセル「ミューズ、ごめんな船旅長くて」


ミューズ「みゃー!みゃ!」


アクセル「・・・ありがとう」


・・・


アクセル「ふぅ、しかしここがラプラスか、聞いていたのとちょっと違うな・・・」


アクセルの過去とは?そして記憶をたどるわけとは!?


2話に続く



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