〜超神田寿司〜
「なぁ纏、段々寒くなってきたと思わんか?」
「そうだな。勘吉、腹減んねぇーか?」
「わしも減ってきた。寒くなると食べたくなるなる・・・」
「食べたくなるなる・・・・・・何だよ!」
「もんじゃ焼き!」
「っおい! そのフレーズだとケンタッキーじゃねぇーのかよ!」
「そうだ、折角だから月島にもんじゃを食べに行こうぜ!」
(作者注 神田から月島へは上野御徒町駅から都営大江戸線で一本です)
〜月島駅構内〜
「月島まであっという間に着いたな。そういや何処のお店に入るんだ?」
「『花菱』に行こうと思う。下町人情たっぷりのおばちゃんがやっていて、とっても上手いんだ」
〜駅から店へ〜
「もんじゃはな、わしが子どもの頃、よく駄菓子屋でメリケン粉を水で溶いたものを薄く焼いて醤油をたらして食べ・・・」
「お、おい。もんじゃ屋のマップを配っているのにもらわないのか?」
「わしに地図など不要だ。一度通ったみちはビシっと覚えているからな。それに行くお店はもう決まっているんだ」
「そうか。それにしても色々なタイプのお店が有るんだな」
「月島には70軒ぐらいのお店があって、月島もんじゃ振興協同組合を作って、PRに努めているんだ。さっき配っていたパンフもそこで発行してるんだ。その結果、今風の『オープンカフェスタイル』のお店ができたんだ。わしは路地裏のお店も魅力的だと思うがな」
「もうがまんできねぇ。勘吉、早く食べに行こうぜ!」
「そうせかすな。逃げやしないんだから」