〜店内〜
「纏、何を注文するか?」
「勘吉にまかすぞ。・・・・・・やっぱり『明太もちチーズもんじゃ』だな」
「おっ!なかなか鋭いな。それは月島で一番人気のあるやつなんだ。それと、次頼むときは、違う味の具(例えば。キムチ系、そば系などバリエーションを変える)を頼んで味わうといいんだ。なぜかといえば、もんじゃはみんなでつついて食べるものだからだ」
「そうなのか。前にTVで見たんだけど、大抵のお店は最初の一つは作ってくれるっと本当か?」
「そうだ。でも、わしは自分で作るけどな。……やっと来たぞ。じゃぁ作ってやるよ。鉄板は暖まっているか?」
「バッチリだよ」
〜調理開始〜
「まず、油を薄く引いてくれ」
「OK」
「次に具だ。汁以外全部入れるんだ」
「次は?」
「ここで具を切り刻むんだ。これをするかしないかで大分変わる。大きなへらで切り刻め!」
「まかせろ…!」
「大分炒まってきたな。次に汁を少しだけたらすんだ」
「どうして少しなんだ?」
「これは、土手を作りやすくするためなんだ」
「なるほどな・・」
「よし、じゃぁ、真ん中に土手を作ったからそこに残りの汁を入れて土手を崩していくんだ。この後は、ソースと青のりを入れて、延ばしてできあがりだ」
「美味しそうだな」
「実際に美味しいんだよ! 小さいへらで直接食べるんだ。一番美味しいのは鉄板にこびりついた『おこげ』なんだけどな」
「何か言ったか?」
「別に。な〜んにも」
完