〜いざ乗車〜
「先輩、来ましたよ」
「そうか、大人2人分の320円を払っておけ。前払いだから。よし、一番前の特等席に…って優先席なんだよな。せっかくだがウシロの方に座ろう」
「バスみたいに2人掛けじゃないんですね」
「何しろ狭いからな。一人掛けと長いすだ」
〜都電乗車記〜
「この7500型は昭和37年製だ。見た感じは一番古そうに見えるが沿うではないんだ。ちなみに三ノ輪橋駅は『関東の駅百選』に認定されていて、バラが咲くきれいなえ期だバラの見頃は過ぎたけどな、町屋駅前まで両側に見えるぞ」
「きれいですね。町屋を通るんだったら亀有から一本でこれるじゃないですか」
「町屋から乗ると座れないから三ノ輪橋から来たんだ。30年くらい前は40路線以上あったのが今では荒川線だけだ。わしが子どもの頃は総延長が213kmもあって一日200万人近くが利用されていた。しかし自動車の普及によって邪魔者扱いにされてな、どんどん廃止されていった訳だ」
「せめて荒川線だけずっと残っていて欲しいですね」
「おっ、荒川区役所前だ。ここと交わっている千住間道を行けば東京スタジアム跡につながるぞ」
〜町屋・王子を過ぎて…〜
「町屋を過ぎると道路と平行に走る。自動車の量が多く、危険だからあまりスピードをだしていないな」
「そうですね。さっきから30km/hも出ていないですね」
「王子を過ぎた。もう少しで新庚申塚だ。そこで降りる。そこで都営三田線に乗り換えて隣の巣鴨で降りる」
「いったい何時目的地に着くのやら・・・」
Part3へ続く