「ああ、わしは200は軽くいってやる。」
両津はかなりの自信である。
北海道旅行も青森旅行も秋田旅行もこれといって
大食いエピソードはなかったが。
多分自信は相当のもんだったのだろう。
しかし両津は心の内では300いくつもりでいた。
しばらくしてわんこそば屋に到着した。
[わんこそばの店盛岡屋]
そうかかれたレトロな看板を眺める。
ついにわんこそばの時がやってきた。
左近寺、両津、纏の三人は勢い良くらいついた。
がぶがぶがぶがぶ・・・・。
すする音が響き渡る。
五十杯・・・百杯・・・・百五十杯・・・・・二百杯・・・・・・。
どんどんと椀が積み重なっていく。
まず最初に左近寺がギブアップ。
結果、二百二十四杯。
つぎに纏が脱落。
結果、二百五十六杯。
「うおりゃぁぁぁぁ。」
がぶがぶがぶがぶ・・・・・。
両津はまだまだ行く。
どんどんいく。
「先輩、すごい・・・。」
中川が言う。
「うおりゃぁ・・・・・ぁ、もう無理だ・・・。」
両津は椀に蓋をした。
結果三百四十杯。
「食ったぞ。」
両津は歓喜の声を上げた。
そして一行は外へでた。
岩手旅行もわんこそばで始まりわんこそばに・・・終わらない。
「つぎは冷麺、じゃじゃ麺、短角牛だ〜!!」
―完―