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投稿者:Nao
寒気団がやっと去ったと思ったら長雨が続いていた後で、この日は風もなく穏やかな良い天気の中、野鳥観察を行えました。阪急夙川駅9時集合し、夙川沿いに沿って歩き始めてすぐに、”今日の鳥”のイカルが姿を見せてくれて幸先の良いスタートでした。イカルは、帰り道も姿を見せてくれ綺麗な鳴き声も聞かせてくれていました。西宮浜近くの御前浜公園まで下りて行きそこで昼食を取りましたが、浜の方では、派手な外見のウミアイサのメスを観る事が出来ました。帰り道はちょうど綺麗な梅が咲いているところにメジロが来て蜜を吸っている所も観察出来ました。夙川駅近くの夙川公園で取り合わせを行い解散しましたが、池のほとりの木の上にゴイサギや、巣作りをしているらしきアオサギもいました。最初は駅向こうの武庫川沿いを歩きベニマシコや、カワセミ、ホオジロ、クサシギ他水鳥などが観察出来ました。この日は会員外6組8名も来て下さり計26名、野鳥は全部で33種類、観察する事が出来ました。 (以下、この日観察出来た野鳥) ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、コサギ、オオバン、ユリカモメ、トビ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ウミアイサ、ヤマガラ、ホシハジロ (以上33種類)
<次回の探鳥会予定> 次回は、3月23日(日)に、三田−新三田です。武庫川堤防沿いの水辺や田畑の鳥を探します。 集合:9時 JR三田駅前、解散:JR新三田駅前 14時頃 ご都合よろしければご参加下さい。
<探鳥会案内サイト> http://yachou-takarazuka.life.coocan.jp/TANNCHOUKAI/tannchoukai.html
【探鳥会で出逢った野鳥の一部】
1. イカル 普段それほど頻繁には出逢う事のない”今日の鳥”イカルが、行き道も帰り道も出て来てくれ、また綺麗な鳴き声も聴かせてくれました。 <特徴> スズメ目アトリ科の鳥類、全長:23cm、オスとメスは同色です。 青味のある黒い頭と長い尾、太くて大きな黄色いくちばしがよく目立ちます。大きな太い黄色のくちばしで、堅い木の実や草の実をくだいて餌にしています。平地から山地の林で繁殖し、冬期には市街地の公園や雑木林、社寺林で普通に見られます。姿がユニークなイカルですが、鳴き声も特徴的な鳥です。「キー コー キー」と、よく通る声で鳴きます。地鳴きは「キョッ キョッ」という鋭い声。冬には数百羽の群れになることもあります。この声が聞こえるのは、春先からですが、一番の最盛期は5月から6月にかけてです。
<イカルの鳴き声 (さえずり・地鳴き)> https://www.youtube.com/watch?v=Tljp-laMLuM
2.ウミアイサ(メス) 海辺では、派手な姿をしたウミアイサのメスに出逢う事が出来ました。日本での数はそれほど多くない野鳥のようなので貴重な体験でした。 <特徴> 鳥綱カモ目カモ科ウミアイサ属に分類される鳥類。全長59p(オス)、52p(メス)。冬鳥として大陸(アイスランド、スカンジナビア半島、シベリア、アラスカ、グリーンランドなどで繁殖)から渡来し、河口、湾内または海上で越冬するが、数は少ないです。オスの派手な色合いと冠羽が特徴的な水鳥。オス・メス共に首元が白く、胸元は褐色で、首より下の体は紋のある灰褐色。次列風切は白い。虹彩は赤い。オスは頭部が黒っぽい緑色でメスは褐色をしています。 嘴はオレンジ色でやや細長く細かいギザギザがあり、先が鉤になっていて、捕えた魚をしっかり挟むのに役立ちます。この嘴は潜水して魚を捕える形をしています。カモ類の中でもっぱら魚食なのはアイサ類のみです。
<ウミアイサ(Red-breasted Merganser)/撮影地:北海道羅臼港|66秒 サントリーの愛鳥活動> https://www.youtube.com/watch?v=dnTdA_7HUOQ
3.ユリカモメ <特徴> チドリ目カモメ科。約40cm。翼を広げた大きさ約93p。日本で普通にみられるカモメの仲間では最も小さな鳥で、ハトより少し大きいくらいのサイズです。雌雄同色。足とくちばしは赤色。他の多くのカモメ類と異なり、海から離れた内陸の沼や河川でも普通に見られます。日本では繁殖しません。カモメが寒くなると飛来してくる冬の渡り鳥であるのに対して、ウミネコは留鳥です。カモメ類の中で日本で繁殖するのは、北海道や東北の一部で繁殖するオオセグロカモメとウミネコだけです。 ユリカモメは、冬には全身白っぽく見えますが、翼は淡い灰色をしており、先端だけが黒い模様です。成鳥では嘴と脚が赤く、目の後ろに黒い斑があるのが特徴です。ユリカモメを英語でBlack-headed Gull(黒い頭のカモメ)と呼ぶのは、春夏の夏羽では頭が黒いため。日本でもロシアに去る春になると、頭が黒くなるものが見られます。
4.メジロ 今回の探鳥会では、例年より開花の遅くなった梅の花の蜜を吸いながら忙しく動き回るメジロにうまく出逢う事が出来ました。絵画に描かれている一シーンを見せてもらっている感じで幸せな気持ちになれました。 <特徴> スズメ目メジロ科。全長:12cm。スズメよりずっと小さく,雌雄同色です。上面が緑色。目のまわりが白いです。雑食で様々なものを食べますが、特に好んで食べるのが花の蜜です。メジロは細く尖った嘴があるため、花の蜜を吸いやすい形状をしています。住宅地の庭木から山地の林まで幅広い生息範囲を持ちます。繁殖期以外は,20から30羽くらいの小群で生活します。ヤマガラ,シジュウカラなどと混群を作ることも多いです。 メジロの繁殖期は4月〜7月3個〜5個の卵を産むことが特徴です。メジロはつがいで行動し、苔や木の革、繊維状のものを使って直径7cmほどの巣を作ります。小柄で天敵の多い鳥のため、木の枝の見つかりにくい場所を探します。
小さな身体から想像できない綺麗でよく通るさえずりを聴く事がありますが、さえずりは「チーチュルピーチュル」を繰り返し、長く複雑です。「チィー」といった地鳴きを聴く事もあります。
<【解説】メジロの鳴き声3種(地鳴き・さえずり)> https://www.youtube.com/watch?v=U6l40oL72HQ
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