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「手の先にはあなた」

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とにかく書いてみようというやる気が大事(^^)

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No.5 第3話 投稿者:はやな   投稿日:2005年12月05日 (月) 11時14分 [返信]


「・・・・・・」
「どうしたの?」
「珍しい事もあるのだと思いまして」
苦笑して伸ばした手は尚香の耳元へ。
さらりと流れる髪に隠れる様に、それでも存在感がある耳飾に触れた。
「似合わないと思っているのでしょう?」
「いえ、大変お似合いだと思いますよ」
伸ばした手を自分の方へ戻す時に、僅かに聞こえた音が綺麗で癪だった。
「あなたも早く嫁げって思っているの?」
「そうですね、もう嫁いでもおかしくは無い年齢ですから」
何時もと同じように笑みながら答えれば、彼女の眉尻は上がる。
「私が嫁ぎたくない事も知ってるわよね?」
「知ってます」
「それでも、それでもあなたは兄様達と同じ事を言うの?」
「・・・姫、私は」
「孫家の臣下で、私の教育係、それ以上でもそれ以下でもない・・・でしょ?そんなの聞き飽きたわ」
艶やかな衣装が主人と同様不機嫌に揺れる。
紅のひかれた唇が苛立たしげに言葉を紡ぎ続けた。
「そうね、あなたまでそう言うのなら、今度の縁談の相手に会うだけ会ってみるわよ」
「姫?」
「それが望みなのでしょう?」
「待ってください!」
翻して背を向けようとした尚香の手首を思わず掴んだ。
「離して!」
「私、私は!!・・・・・・」




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