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「手の先にはあなた」

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No.12 第10話 投稿者:葛葉    投稿日:2006年01月31日 (火) 19時45分 [返信]

最初から解っていた筈だった。
   姫に恋焦がれた瞬間から……


私は呉の軍師で、相手は呉の姫君。
何度この想いを断ち切ろうとしたか。
それでも、貴女が私に微笑むたびに、心の底に埋めたはずの感情が芽を覚ましてしまう。
私はそのつどどうしたらいいかわからなくなる。
姫に逢いたい。姫と話したい。姫の傍にいつも……居たい。所詮無理なことだとわかっていても、諦めようとしても、駄目でした。
でもそんな時に、姫と仲良くなれて私は、本当に嬉しかったんです。どれだけ願っても叶わなかった一番の願いが叶ったのですから。


ですが、
やはり神などいなかった。

縁談の話が来たのです。私は即座に断ってもらおうとしましたが、今の呉の現状。曹魏の勢い。それらを言われると、軍師としても意見を押し切る術がありませんでした。
でも
私はまだ、諦めていなかった。姫ならいつものように断ると踏んでいたんです。

ですが、今回はそうなりませんでしたね。
あの時、私が姫に本心を話していたら、こうはならなかったでしょうね。


独りで己を嘲笑しながら陸遜は城に戻り食事もとらず、誰と言葉を交わすことなく、眠りについた。
―――その間自身がずっと涙を流していたことに
           本人は気付いていなかった―――




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