小型FRPボートの運搬に使用しているトレーラーの日常メンテですが、他に参考になる資料がない為シャシグリースをグリスカートリッジ使用で10回程ポンピング給油しています。グリスが適合していないのかいつもトレーラーのホイールは漏れたグリスで汚れています。ちなみにトレーラーの使用は往復20KM位の内水面のみ使用です。グリースの種類と給油頻度についてアドバイス願います。

ちあきどんのパパさん

ボートトレーラーのハブはどれも同じ構造ではないので何とも答えようがありませんが・・・。

グリースは消耗してなくなるものではないので入れた分だけどこかから出てきます。

ハブのグリース室は密閉の物と開放部があるものがあります。
前者の場合、一定量以上入れようとしたらオイルシールを潰して出てきます。
後者の場合、グリースを入れた分だけ新しいグリースに交換できることになります。
その場合も、グリースニップルの取り付けられている位置によってすべてのグリースが入れ替わらないもの（設計ミスというより粗悪品！）もあります。

コストダウンも大事ですが、グリースニップルが付いているのに出口が無い物まである始末です。


ベアリングプロテクターが付いている場合は↓を読んで下さい。
http://www.oneton.jp/koza/koza1.htm

早速の返答有難うございます。さて、当方のハブの構造ですが内側はゴムパッキンによるシールで、ホイール側はホイールのハブキャップを取り外せばクラウンナットが露出する構造でハブ中央にグリスニップルが取り付けてあり給油するとハブキャップとゴムパッキンの隙間から乳化したグリースと水が漏れて出てきます。この給油方法では綺麗なグリスがハブキャップに充填されるには相当量のグリースを必要とする為、マリンショップに売っている耐水グリスではコストが掛かり過ぎるので安価なシャシグリスを使用しております。それにしてもあまりにもグリスの乳化による漏出が多いのでグリスの成分が不適合な為によるものか、給油方法の不適（ハブキャップ及びゴムパッキンを取り外した状態で全量入れ替え給油した方が良いのか）によるものなのか等についてお答え願いたいのです。一般道でトレーラーの整備不良により事故を起こせば交通に迷惑を掛けるだけでなくライトトレーラーやマイボーターのイメージダウンにも繋がるだけにしっかりした知識と整備を行って末永くボート＆トレーラーライフを楽しみたいものです。

ちあきどんのパパさん

ハブの中央にグリースニップルがあり、ハブの外側（キャップ側）に出口があるのですね。
ニップルから入ったグリースは圧力が逃げる外側に流れます。すなわちハブの内側のグリースは残ったまま。
外側のベァリングは新しいグリースで満たされますが、内側のベアーリングは古いグリースのままです。
実際には走行すれば外側内側のグリースは混ざってしまいますが、給油時に全量のグリースは交換できない事になります。

完璧に耐水性の良いグリースがあったとしても上記の方法で給油しても意味はないですね。
ハブをオーバーホールして良質のグリースで全量交換する。使用頻度によっては半年に一回。

以前に、「トレーラーは絶対に水中には漬けない」と言っていたユーザーがいましたが、その人は自動車の整備士でした。整備士の目からすれば「横着極まりない」事でしょう。
ボートトレーラーを使用する限り、グリースの無駄な消費は避けようがないですね。
完全な物など期待できない！アメリカ人的な割り切り・・・ではないですか？


現在、私はトレーラーが専門とはいえボートトレーラーはほとんど扱わなくなりました。
たまには重量２トンを超えるキャンピングトレーラーを扱う事もありますが、「しっかりした知識と整備」の認識の大切さがそれを扱う業者だけでなくユーザー側にも必要である事には変わりありません。