世界でももっとも有力な猫血統登録団体のCFAとTICAが、協力して、動物愛護法の改正案にたいする反対運動を展開しているそうです。
このことは数日前、偶然知りました。『通い猫アルフィー』に出てきた「ブリティッシュ・ブルー」これって「ブリティッシュ・ショートヘアー」の毛色のひとつだっけ?それとも独立種としてみとめられているんだっけ?と確かめたくなって、普段は訪れることのない血統発行団体のサイトを覗いたとたんに、反対署名キャンペーンのページが目に飛び込んできて驚きました。
CFA/TICAが猛反発しているのは、下記改正部分のようです。
改正内容
(1)従業員1人あたりの上限飼育数は、繁殖業者では繁殖用の犬15匹、猫25匹。ペットショップでは犬20匹、猫30匹。
(2)猫の飼育施設は、広さに関する計算式を規定したのに加え、平飼い用ケージでは猫が乗れる棚を2段以上設置した構造にする。
(3)繁殖については、犬猫ともに交配できるのは6歳まで。(例外的に7歳まで認める場合もある)
TICA
https://tica-asiaeast.org/2020/07/22/info0723/◆悪徳な繁殖業者に対しては厳しい罰則は課さなければなりませんが、以上のことや細かい規定は線引きが難しいと思われます。そこできちんとした優良繁殖者の意見を交えて話し合いをし内容の再検討をお願いすべく署名運動をCFAと共に行いたい意向です。
◆つきましては 皆様からご意見を伺い、CFA Japanとも連携を取りながら関係各所に働きかけていきたいと思います。
CFA JAPAN オフィシャルウェブサイト
https://www.cfajapan.org/index.html【20/07/22(Wed)-動物愛護法の改正案について】
悪徳な繁殖業者に対しては厳しい罰則はしなければなりませんが以上のことや細かい規定は線引きが難しく認めるわけにはいかないのできちんとした優良繁殖者の意見を交えて今後話し合いをし反対署名運動をTICAと共に行いたい意向です。
つまり、両団体とも、
(1)人間一人で25匹以上の(繁殖業者)、30匹以上(ペット店)の世話は可能と考えているようです。
ちなみに、繁殖業者の「25匹」とは当然、親猫の数のことでしょうし、雄猫比率が1:1なんてあり得ないと思いますから、25匹のうち雌猫は20匹前後?その子たちがもし春にいっせいに子猫を産んだら20x4として80?つまり、ブリーダーならたった一人で育児中の猫総計85匹以上でもお世話できちゃうってこと?
(2)猫の飼育施設に関する広さ規定とは、下記のようなものです。(私にはいずれも、あまりにも狭すぎると思えてならないのですが。)
【分離型=タテ体長の2倍xヨコ体長の1.5倍x高さ体高の3倍】
スペースと運動スペースを分けて飼育する場合の規定
=要するに、ふだんはケージに閉じ込めっぱなしで、1日3時間(規定では)下記の広さの運動スペースに出す場合の、飼育ケージの広さのことね
【一体型:基本案=分離型ケージサイズの床面積の2倍x高さ体高の4倍(=およそ90cm x 60cm x 高さ120cm+棚板2枚)】
運動スペース一体型=つまり、ひとつのケージにずぅっと閉じ込めっぱなしの場合ね。
でも動物愛護議員連盟は、「棚板は1枚でいいじゃん!」と言っていて、
議員案=1辺90cm、ケージは2段以上(=棚板1枚)を提案。
そりゃまあケージの高さが120cmあったら1段しか並べられないが、90cmに抑えておけば上下2段に並べられますものね〜と、これは私の邪推(?)ですが。
(3)繁殖については、両団体とも、一般的に猫のシニアといわれる7歳を越えても「産めよ増やせよ」でかまわないと考えているようです。