今年もツキノワグマ・ヒグマのニュースでマスコミは騒いでいます。
私が住んでいる地域もツキノワグマが生息していて、注意深く見ればクマの痕跡は山のあちこちに残されていますから、いつクマに遭遇しても不思議ではありません。
でも、クマよりもっと危険な生物も身近に存在しています。
私はそっちの方がずっと怖い。
その生物とは、マダニ。
私のまわりに、無数に存在しています。
防虫スプレーを忘れた服装ですこしでも草叢にはいれば、必ず、服につきます。
それも1匹ではなく、ときには足首から膝上までまでビッシリと。
草叢にはいらなくても、なぜかつくことがあります。
マダニは重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome :SFTS)や日本紅斑熱のような致死性の高い病気をはじめ、ライム病や回帰熱等も感染させます。
ツツガムシ病を媒介するツツガムシもダニの幼虫ですし。
(日本語で病気や災難がなく無事という意味の「つつがなく」は「ツツガムシがいなければ安泰」が語源という説も。)
とくに最近はSFTSが増えて警鐘がならされていますよね。
国立感染症研究所の研究によると、日本のSFTS患者の致命率は27%もあるそうで(※1)、これは新型コロナCOVID-19のパンデミック初期(2020年)の致死率0.5〜1%(※2)より、はるかに高い数字。
クマは体が巨大な分、対応策をとりやすい相手です。
でも、小さなマダニは本当に厄介。
肌はもちろん、衣類にも防虫スプレーをしっとり濡れるほど吹きかけても、なぜかついていることがあります。
おふろでは、自分のヌードを(笑)じっくり眺め、見えない箇所は手でさすりまくって、マダニがついていないか調べます。
これだけ用心していても、今年だけでもう3回も咬まれました。
一般的には、「マダニに咬まれたら、決して自分で取らず、病院に行って専門器具でとってもらえ」といわれています。無理に引っ張ると口器が皮膚内に残ったり、マダニの体液中の病原体が体内に逆流してSFTS等の感染症を引き起こす可能性があるためです。
でも、農家がマダニにさされるたびに病院にかけつけていたら、病院は農家であふれちゃうでしょう。
そのくらい、マダニは多い。
私も自分でとっています。ペット用マダニピンセットで。
(と、ここでも犬猫は人の役に立っている・・ニャハ!)
それにしても、なぜ、ほとんどの動物はSFTSウイルスに感染しても発症しないのでしょうね?
シカやイノシシが発症しないのであれば、ヒトに有効なワクチンが開発できそうなものですが、まだなようですね。
(新型コロナワクチンがあんなにすぐ出てきたのは、やっぱり、COVID-19が人間が作ったウイルスだからじゃないかと思わずにいられない私。)
ことしの夏の日本の平均気温は平年と比べて2.36度も高かったそうです。
気象庁が1898年に統計を取り始めてから、ダントツに暑かったとか。(※3)
去年とおととしも過去最高となりましたが、平年との差はプラス1.76度で、ことしは大幅に上回り、「異常な高温」だったとしています。
地域別で見ると北日本が特に高く、平年を3.4度上回っているほか、東日本は2.3度、西日本も1.7度上回り、いずれも地域別の統計を取り始めた1946年(昭和21年)以降で最も高かったそうです。
昔、SFTSといえば、あたたかい西日本でみられる病気でした。
が、近年はその発生地域が北上する傾向にあり、今年2025年は現時点で、同時期比で過去最多の報告件数となっています。
今年は北海道でもマダニ咬傷が報告されるようになりました。
SFTSは全国区の病気となりつつあります。
マダニだけでありません。
スズメバチも、温暖化により越冬する女王蜂の割合が増加し、その結果、営巣期間が早まって活動時期が長くなり、また巣も巨大化する傾向が見られています。
今年の夏は熱すぎる!!!こんな暑い夏はイヤだ!!!
と、おもったなら・・・
あなたにも、子供にも簡単できる温暖化対策の第一歩↓
【Meat Free Monday ポール・マッカート ニーインタビュー】
https://www.youtube.com/watch?v=UenSZbU9aUw&t=23s(※1)
厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A」(第7版 令和6年8月2日作成)
(※2)
natureダイジェスト「コロナウイルスの致死性は? その答えに迫る科学者たち」(※3)NHK公式サイト
『ことしの夏 平均気温は平年比2.36度高い“異常な高温” 気象庁』