ぎょろめ様
そんなきれいな話ではないのです。
小笠原諸島や奄美大島が頑張っていることは知っています。本やブログも読んでいます。だからこそなんです。現在の法律でここまで頑張れるなら、なぜ、対象をノネコからイエネコ全体にまで広げる必要がある?
たとえば猫愛護家の多くが、ノネコをも狩猟対象から外すよう、今まで何年もがんばってきました。その傍ら、自腹を切ってTNRや地域猫活動、保護して里親募集などをし、なんとか外で暮らす猫を減らそうと、最大限の努力を重ねてきたのです。
その努力が全部水の泡と消える可能性があるということです。猫が「愛玩動物」から「侵略性が高く、我が国の生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼす又はそのおそれのある外来種」として公式に認められるということになりかねません。
最近、クマ騒動の結果をうけて、国は猟師を増やそうと躍起になっています。狩猟免許試験の回数も増えています。狩猟免許なんて合格率は全国平均で70〜90%台という簡単な試験です。猟銃を所持する許可を得るのはもう少し難しいですが、ワナ猟であれば、ちょっと講習を受ければたいてい受かっちゃうような試験です。
今から狩猟免許を取ろうとする人は、保護・研究のための人たちを除き、「自分の手で何かを殺したくてたまらない、血を見たくてたまらない」という連中です。シューティングゲームやサバイバルゲームでは飽き足らない連中です。そういう連中がワナ猟師として正式な許可を得てしまったらどうなるか?
狩猟免許を取得したからといって、国が期待しているように、すぐにクマ退治ができるわけではありません。クマ猟師として通用するようになるには最低でも10年の現場経験が必要とされているそうです(姉崎等『クマにあったらどうするか』
https://nekohon.info/anezakihitoshi-kumaniattara/等)。
しかし、せっかく狩猟免許をとったのだから、新米猟師は狩りをしたくてたまらない。何が狩りやすいか?もちろん、猫です。実際にすでに、猟師免許を取得した人物が、地域猫や放し飼いの飼い猫を捕獲・解体てしまう事件も勃発しています。「ノネコだと思った」が言い訳です。
猟師のモラルなんてこんなものです。
『散弾銃の実弾を拾った話』
https://nekohon.jp/wildlife-wp/bullet_hunter2025/『猟師のモラルと違法行為』
https://nekohon.jp/wildlife-wp/deer-hunter202603/また、猫を食べる習慣のある国の人たちが猫をさらって食べていることも大きな問題となっています。太って人馴れしている猫、つまり、可愛がられている猫ほど狙われやすい。彼らからすればその辺を歩いている猫を捕まえて食べることは、日本人が海や川で釣った魚を自らさばいて食べるのと同じ感覚でしょうから、「食べる」という行為そのものを責めてもあまり理解してもらえません。しかし今までは日本では「ノネコ」以外は捕獲禁止なのだと言えました。それが言えなくなる可能性が出てくるということです。
「外にいる猫は外来種とする」=駆除対象となりえる
ではなく、
「飼い猫を外に出さないよう徹底させる」
がまず必要だと思います。
室内飼育を「推奨」ではなく「義務化」。
マイクロチップ(=飼い猫の登録)も「義務化」すべきだと思います。
何よりも、まず、人間の教育・啓蒙が大切。
人間をどうにかしない限り、猫問題は永久に解決しません。根本原因は常に人間の方なんですから。
その上で、希少な固有種が生息している島嶼部等では、その地域限定で固有種を守るための法律を制定すればよいと思います。日本全域でやる必要はありません。
私も「外来種被害予防三原則=入れない・捨てない・広げない」という考え方は大賛成です。猫だって、貴重な野生動物の生息地に入れるべきではないですし、またどこであろうと、捨てない・(捨て猫を)広げないは大切です。
ただ、その理由を、猫たちに対する愛情からではなく、害獣だからとか認識されちゃうと怖いということです。