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No.3708 鳥たちを虐める国=日本 投稿者:nekohon   投稿日:2024年03月05日 (火) 10時25分 [返信]

数日前、「アイガモ農法の優しいお米」みたいな宣伝文句を見て、モヤモヤというか、イラっ。
アイガモ農法が「優しいと」は、私にはとても思えませんので。

アイガモとは、アヒルと野生のマガモを交配させてつくった鳥のことです。
そのアイガモを田圃に放し、害虫や雑草(どちらも嫌な言葉ですね)を食べてもらうことで、農薬や除草剤の使用を無くす/減らすことができ、「地球に優しい農法」とか言われています。

でも、私には「優しい農法」とは思えません。
アイガモは稲が育つと殺されて肉に処理されてしまうからです。

田圃に放たれるのは、必ずその年生まれの雛です。
なぜなら大きく育ったアイガモは稲の苗を踏み倒したり、さらに実った稲穂を食べてしまう事もあるからです。
そして農家が、大きく育って使えなくなったアイガモを、その後も大事に飼養するはずはありません。
そんな場所も手間も費用もかけられませんからね。

当然の帰結として、育ったアイガモ達は肉処理施設に売却されるか、自分たちでさばいて食べるのです。
そして翌年、新たにアイガモ雛を仕入れて田圃に放すのです。

田圃でのびのびと暮らすアイガモたちは、バタリーケージに押し込められたままの鶏たち等よりはずっと幸せでしょう。
けれども、わずか5〜6か月齢で殺されてしまう運命は決まっています。
アイガモの本来の寿命は飼育下で約20年。
これを人間に置き換えれば、人生80年の単純計算で、80年=20年×4倍。
つまり、5〜6か月×4=20〜24ヵ月(2歳弱)の幼児。
2歳児をさんざん利用したあげくに殺して食べて「優しい」はないでしょう。

そもそも、アイガモは人為的に交配させた交雑種です。
アイガモの存在自体が不自然なのです。

アイガモ農法って決して「農家さんが可愛がっているアイガモが稲を守って」のような、ノホホンとあたたかな農法ではないことを知ってください。


ついでに。

「アイガモ農法」と「自然農法」は違います。

「自然農法」は福岡正信氏他が唱えたもので、その農法を忠実に守っているならば、地球にとてもやさしい農法です。
けれども残念ながら「自然農法」は高度な技術と忍耐力、及び、それができる自然条件が必要で、私の周囲でも自然農法(や無農薬栽培)を夢見て移住してきた人は何人かいたものの、私の知る限り、全員が数年ともたずに断念、去ってしまいました。

ところで「自然農法」「自然栽培」「不耕起農法」「無農薬栽培」「有機栽培」等、いろいろな農がありますが、それぞれ違うんですよね。
さらにそれらに厳密な規定があるわけではなく、作っている人が「うちのは何々農法」と勝手に名乗っているだけという部分がありますから、ますます面倒くさいことになっています。
(注:「有機農業推進法」に準じて「有機JAS認証」されたものを除く。しかし認証には費用も手間もかかるため有機栽培でも手続きしない農家は多い。)

地球にやさしい作物を選ぶ第一は、なるべく居住地の近くで栽培収穫された旬の作物を選ぶことだと私は思います。
古くは「身土不二」、現代は「地産地消」と呼ばれるような野菜・穀物・果物ですね。
海外から輸入されたブロッコリーやカボチャを食べることが地球にやさしいとは、私に思えません(輸入肉を食べるよりはずっとましですが)。
また燃料をバンバン炊いて温室栽培された野菜等も、地球にやさしい食べ物とは思えません。

無農薬とか有機栽培とか言う前に、まず「旬の野菜」を選ぶ。
これこそが、地球にやさしい食べ方だと、私は思います。

No.3709  投稿者:nekohon   投稿日:2024年03月05日 (火) 10時29分

しかし・・・


日本には、アイガモたちよるはるかに残酷な扱いを受けている鳥たち、はるかに無残な一生を送っている鳥達があふれています。
どうかこちらをご覧ください。

アニマルライツセンター公式サイト様より、小さな鶉(うずら)たちの苦しみ。

同じく、98.89%の鶏たちが極限状態で苦しんでいるのが日本

さらに。

Yahoo!ニュースより。

『国内食鳥処理場が鶏を生きたまま茹で殺した数61万羽に増加 今すぐ防ぐための努力を』

「2022年に首を斬ることに失敗して熱湯処理に進み、意識のあるまま62度の熱湯につけられ、皮膚が熱傷で真っ赤になって死亡した鶏の数は……61万6,864羽と、過去最悪の犠牲数となった。」

こんな日本に対し、上記記事によれば、

「欧州ではこのような事故が起きれば違法であり英国では罰金刑に処せられたこともある。そのためその数は基本的にゼロだ。また、米国は日本の10倍以上の数の鶏を屠殺するが、この事故の数は30,137羽だ。米国では改善を続け、ここまで数字を落としてきた。」
「動物愛護を管轄する環境省は、この極度の動物虐待を今すぐ是正する策をとる責任がある。厚生労働省や食鳥処理場に対して、改善を促さなくてはならない。
 そして、このあまりにひどい状況を許容し続けている厚生労働省は、今すぐ勧告を出すべきだ。」

動物愛護後進国といわれる日本。
国際的な動物保護活動を行うWAP(世界動物保護協会)の精査の結果、日本の畜産動物福祉の評価は最低ランクのGにランク付けされているという現状。
情けない限りです。

『最低ランクのG−2020日本の畜産動物福祉の評価−動物保護指数(API)』

No.3710 生産と消費のバランス上難しいところ 投稿者:すぎたま    投稿日:2024年03月05日 (火) 15時01分

nekohonさまこんにちは。

農業って、全然地球や生き物に優しくないんですよ。低公害でも無い。はっきり言って百害あって一利なしというくらい。採集・狩猟経済だった頃からすれば、栽培や飼育によって、生産を集中化したり安定化するわけだから、もはやその時点で自然破壊です。
生産をメインに考えると、世界中の人々を必要エネルギー量分食べさせるには、農薬ドバドバで家畜殺しまくり、環境か異変しまくりにしないと無理です。
しかし、当然そういう形の農業では無いことで人々の食事をなんとか出来ないかと考えた人々が、××農法をいろいろと考えるわけですが、なかなかそれらもうまいこと行かない、新たな殺戮を生むとかいうことになってしまう。まあ、人間の業かもしれませんが、殺される、利用される家禽や植物にしてみればたまったものではない。
結局、農業も「業」なので、お金が儲からないとならないから、現在のような問題が起こるのですよね。人よりいいものや、特別な価値があるものを作ろうとすると、お金もかかるし、それを回収するために高価にもなる。それでうまく行くようなら、もっともっと…となる。人間の欲望には限りがないので、こういうことになってしまうわけですね。
ではどうするか、ということなんですが、一つには地球温暖化とか、環境計画として地球の未来、人類の未来を考えれば、人口減少は必要かつ必然なのでそれを受け入れること。世界の人口が減少しきるには、まだ相当な時間がかかりますので、採集経済に戻ることも出来ないでしょうから、長い時間がかかってしまいますが…。
農業を「管轄」する学問は、農学でしょうが、そこでそれこそバイオテクノロジーを駆使して、合成食品を開発していく。そのためには原料も環境汚染をもたらさないように作る、そのための道筋を考えることになろうかとは思いますが、とても難しくて、今すぐにはその方向性を見いだすことは困難でしょうね…。無力感を感じます。



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