No.4409 『女ぎらい』という本のこと 投稿者:バーバラ 投稿日:2010年10月17日 (日) 21時45分 [返信] |
自分がモラハラを受けていると気づき、3年が たちました。
何をやっても何をいっても否定され、どうふるまって いいのか、わからず 気が狂いそうでした。
脱出して、離婚裁判を起こされ2年がたちました。
生活の激変に、裁判、経済的な不安、 その合間に、家族を壊したのではないか、という 罪悪感に苦しみ、モラハラやDV関係の本を読み漁っては 自分で自分にこれしかなかったんだよ、と 言い聞かせてきました。
本は、基本的に図書館で借りていますが、 きのう入った本屋で、上野千鶴子さんの新刊が どうしてもほしくなり買ってしまい、 一日読んでいました。
『女ぎらい』という本です。
107p 「DV男も、復縁殺人も、男の究極の女性支配の欲求から来ているとおもえば、よく理解できる。女が殺される可能性の最も高い相手は、見知らぬ他人ではなく夫や恋人だ。アメリカには、「配偶者とは、自分を殺す確率のもっとも高い他人である。」という、笑えないジョークまである。DV殺人が起きる可能性がもっとも高いのは、妻や恋人が逃げようとしたとき、復縁を求めた男が女を殺すケースだ。殺人は、究極の所有だからである。
男の持つ資源のうち、よりプリミティブなものから順番に記せば、暴力、権力、金力となろう。」
DVだけでなく、文学から皇室問題まであらゆることがミソジニー(女性嫌悪)の観点から論じられているのですが、、、
自分の人生を振り返り、あまりに、いろいろあてはまるので、絶望的な気分になっています。
この人となら、人生をいっしょに歩いていけると 思い結婚して、暖かい家庭をつくりたいと努力して きたこと、、、、そのすべてが、文化的、歴史的 刷り込みだったのかもしれない、と知ることは、 おそろしいことです。
わたしは、殴る蹴るの暴力は受けてきませんでした。 けれど、殺されそうになる夢には、何度もうなされて きました。今も精神科の治療をうけ、カウンセリングにもいっています。子どもとの仲を裂かれているので、加害者からはなれられたという達成感が薄いのです。
この2年の裁判は、裁判そのものが加害の舞台に なってきました。そもそも、専業主婦だったわたしは 脱出したときから経済的不安にさらされ続けています。
かろうじて、こうして生きていけるのは、審判で、 婚姻費用の分担が決まったからです。
DVから脱出することは、管理人さんが 著作『家庭・モラルハラスメント』で書いておられますが、妻というエグゼクティブ・シートから降りることを意味します。それでも、わたしは、逃げることを 選びました。
あのままいたら、死んでいたから。 弁護士にも医師にもカウンセラーにも 「逃げられてよかった。逃げなければ、たいへんな ことになっていた」と言われます。
裁判での相手のやりくちはあまりにも酷くて、 いまは、脱出したことも離婚することにも 後悔やためらいは、ありません。
ただ、相手のモラハラという巧妙な支配を 愛情と勘違いしていた、というか、そう思い込もう としていた自分をこの本で、 見せつけられます。
すみません、明るい話題でなくて。
もし、この本を読んだかたがいたら、感想を ききたいです。
だれかにこの本のことを話したくて。でも、 リアルな友達を思いつかなかったのです。
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No.4410 上野千鶴子さん 投稿者:プチトマト 投稿日:2010年10月17日 (日) 23時01分 |
バーバラさん、こんばんは。
またまた、興味深い本を紹介くださってありがとうございます。さっそく図書館、検索しましたが、まだ、置かれてないようです。でも、読みます!
こうした知識の積み重ねは、モラハラ対処法だけでなく、これからの自分の生き方に方向性を与えられるような気がします。
わたしは、昨日(10月16日)の朝日新聞の日曜版、悩みのるつぼで解答されていた上野さんの言葉に感動しました。
朝日新聞・悩みのるつぼのサイトでも読めるのですが、アスパラ会員にならないと読めません。(無料なので、試しに会員になりました。)ここに貼り付けられないのが、残念です。
娘さんが4歳のときに虐待をしてしまったこと、そのことで、今は成長した娘から責められ、母親として、言ってはいけないことを言ってしまい、娘との関係が壊れてしまったという内容の相談です。
読まれた方もあると思いますが、この方も夫から暴力を受けていたと思われます。夫の暴力が、家庭ををめちゃくちゃにしてしまうのですね。せつないです。
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No.4411 RE:上野千鶴子さん 投稿者:バーバラ 投稿日:2010年10月18日 (月) 00時02分 |
>プチトマトさん
10月16日の朝日新聞の「悩みのるつぼ」 今、読みました。
>母の愚痴の聞き役になった娘は早く >おとなになることを強いられますが、 >それでも、母を憎むよりは、母の盟友 >となるほうがましでしょう。
という言葉に泣きました。 私は愚痴をいわない母親でしたが、娘は 私を憎んでいます。私を見捨て、父親に つきました。
でも、上野千鶴子さんのこの本『女ぎらい』 でそのからくりがよくわかりました。 娘にだけ起きることだけでないことも。 生き延びるための選択なのだということも。
そうそう、この本は、初版の日付は、 2010年10月16日になっていますから、 まだ、図書館には、ないと思います。 リクエストしてみてくださいね。
もし、読めたら、感想をお聞きしたいです。
読んで落ち込みましたが、学問の力、知の力 も感じました。私も、モラルハラスメント という言葉に救われた一人であり、この言葉は マリー・イルゴエンヌという一人の精神科医が 名づけたのですから。
かつて、DVという言葉も、モラハラという言葉も セクハラという言葉もない時代を考えたら、 名づけをして、被害者であると名乗ることが できるということ自体が、ラッキーなのですよね。
モラルハラスメントやDVという名づけが なされたことにより、弁護士にもよく理解 してもらうことができました。
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No.4412 バーバラさんへ 投稿者:ピアノ 投稿日:2010年10月18日 (月) 00時59分 |
だれかにこの本のことを話したくて。でも、 リアルな友達を思いつかなかったのです
バーバラさん、私、なんかこの一言に ズシーンと来ました。 リアルな友達、 友人に相談しているけれど、 やっぱり、ずっとずっとは聞いてもらえないですよね。
なんか、寂しくて、悲しくて、 私も精神不安定なので、 ちょっとしたことがいつまでも心に残っていたり、
子どもたちがいる間はいいけれど、 こうやって夜一人でいると、 ものすごく不安になってくるときがあります。
自分の体調のこととか、 不安が常にあります
認知症になった奥さんを献身的に介護している おじいさん、よくテレビなんかでしている。 わたしなんか、夫といたらどうされていただろうと思います。 だから離れたのは良かったのですが、 なんでこんな異常な人と結婚してしまったんだろうと 考えない日はありません。 でも、後悔しても仕方ない、前向いて歩いていこう とか、簡単にアドバイスする人がいるんですけど、 そんなに簡単に前向きになれてたら 苦労しないっつうの・・って
前向きになれないから苦労してるんだから。
バーバラさん、私は、誰か助けてと思わない日はないですよ、 それくらいそれくらい、 この15年は長かったです。 早く離婚して・・。
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No.4413 ピアノさんへ 投稿者:バーバラ 投稿日:2010年10月18日 (月) 11時39分 |
>なんか、寂しくて、悲しくて、 >私も精神不安定なので、 >ちょっとしたことがいつまでも心に残っていたり、
私もそうですよ。
穏やかな暖かい家庭がほしかったのです。 モラ夫とは趣味がいっしょだったので、 友達夫婦のようにやっていけるのでは ないかと幻想をいだいていました。
>前向いて歩いていこう >とか、簡単にアドバイスする人がいるんですけど、 >そんなに簡単に前向きになれてたら >苦労しないっつうの・・って
私も、いろんなことにやる気がおきず、 無駄に時間がすぎて、無駄に年をとっていくような 恐怖があるんです。
でも、DVから逃げて、裁判をやっているときは、 つらくてあたりまえ、カウンセリングにいくと、 「今の状況なら生きているだけでいいんですよ。 3日単位でいきていきましょう。」 といわれてほっとします。
>バーバラさん、私は、誰か助けてと思わない日はな>いですよ、 >それくらいそれくらい、 >この15年は長かったです。 >早く離婚して・・。
ピアノさん、私も毎日 誰か、助けて!とつぶやくような毎日。 でも、私は、後半生、ひとりで生きていきます。
脱出する前夜、友達がくれた 上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」なんて 何回読んだか。
私、自分のなかのなにかが、決定的に壊れたような 感じがするのです。死ぬまでに回復できるかなぁ。
私は、どこかで、この人は、本当は、私を 愛してくれているはず、と思いながら、 矛盾だらけの結婚生活を送っていました。 どうしたら、この人は、私にやさしくしてくれる のか?と自己啓発本もたくさん読んで、いろいろ やってみたけれど、いくらやってもだめでした。
脱出してからも手のひらを返したような惨さと 裁判でのいやがらせは弁護士もあきれるほど。
早く裁判が終わってすっきりしたいです。
でも、、このさき、何を楽しみに、何をやって いきていけばいいのか、正直わからないです。
私の20年は、家族第一、自分のことは、いつも あとまわしでしたから、娘も失い、夫は自分を 攻撃するだけの存在とわかり(愛情と誤解していただけ支配だったわけだし) 仕事のキャリアもあるわけでなし、、 地域の主婦のネットワークも失い、わたし 掲示板には、書き込みますけれど、リアルでは ほんとにどうして生きていけばいいのか、 わからないです。体も丈夫ではないし。
そんな私が唯一できることは、本を読むことなんです。
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No.4415 バーバラさんへその2 投稿者:ピアノ 投稿日:2010年10月18日 (月) 23時40分 |
しんどいですね・・。
私、結婚当初から夫のことおかしいな、おかしいな、と思っていたんです。 そんなとき、高校時代の同級生も夫婦関係に悩みを持っていて、 私と彼女はよく愚痴をこぼしあっていました。 ところが、急に彼女の悩みがなくなったんです。 夫さんが宗教に入りびたりという悩みだったのですが、 夫さんが宗教を辞めたそうで、 でもわたしのほうは、当然モラ夫なんで同じように また、「この前こんなことがあって・・。」と 彼女に聞いてもらおうとしたら、 なんていわれたと思います? 「またその話か・・。」といわれたんです。
彼女はそういう友人だったのでしょうね。 私はその彼女とはもう年賀状だけの付き合いになってしまいましたが、
家族にしても、 私が最初に夫に暴力を振るわれ実家に帰ったとき、 姉からものすごく邪魔者扱いされました 夫にたたかれて帰ってきたのにです。 「大騒ぎして結婚したくせに、 このまま離婚になったらどうするの?」と、 まるで、たたかれた私が夫に謝って家にかえれ。 というようでした。
そのときに、ああ、実家はもう私が帰るのは邪魔だし、私がたたかれても何も守ってはくれない、 とおもいました。 それから実家に頼っていません。
実家の助けがある方がうらやましいです。
そういう風で、 私もさびしいし、悲しい人間です。 体も弱いですし、 よく子どもが産めたなとおもうほど・・。
でもでも、バーバラさん、 最近私は友人を亡くしました。 ガンでした。 まだ40代なのに、 そして、とても才能があってバリバリのキャリアなんです。 その彼女のこと考えると、 なんで、彼女が死んで私は生きているのかなと思うのです。 私には子どもがいるのでどんなことがあってもがんばらないといけないのですが、
なんか、 生きていることが奇跡と思うんです。 生きているだけでありがたいと 目標や希望とか、そんな言葉はもう通り過ぎてしまったというか・・。 そんなものはなくても生きているだけでありがたい。のかなと、 体の老化も感じますし、 もう、仕事も家事もやる気が起きなくて
30歳から40歳までの10年って、人生で一番活躍する時間ですよね、 それを私はモラ夫の家政婦として生きてきました。 その結果、が今です。 技術者の国家資格も持っているのですが、 10年のブランクがあるため、今は雑用係、 その間、かじも育児も全て私に任せて、仕事の経験をつんだ彼は 社会的権威を持つようにさえなっています。 そして、私は、子どもたちを育てるための経済的不安にいつも、不安が常にあるのです。
それが許せなくて 人生を返してほしい
生きてるだけでありがたいとか、人生を返してとか、 何が言いたいかわかりませんが、 いつもいつもぐるぐるしています。
バーバラさん、 またいい本が会ったら教えてください。 私も本好きです。 でも今は読めません。 何かしようという気がなかなか起こらないのです。
でも、バーバラさんすごい、 高裁まで戦って 弁護士さんにも良い方に出会えて。 このサイトでもバーバラさんにどれだけ勇気や知恵もらっているか・・。 ありがとうございます。
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No.4416 本 投稿者:ラッパ水仙 投稿日:2010年10月19日 (火) 01時08分 |
バーバラさん、 いつも参考になる本の情報をありがとうございます。
私も、バーバラさんのように、 「私がこの結婚を守らなければ」と、いろんな努力をしました。 モラ夫に言わせれば、 「僕は愛されて、幸せなのに、 君が幸せじゃないのは君が異常なのだ。」なので。
今になれば、 モラ王は召使を使い放題使って、そりゃあ幸せでしたでしょうが、 なりたくもない召使にされ、「幸せに思え」って、無理な話です。
ピアノさんの言葉、 >生きてるだけでありがたいとか、人生を返してとか、 >何が言いたいかわかりませんが、いつもいつもぐるぐるしています。
よくわかります。 仕事の話は本当に同感です。
私もその昔は、バリバリ仕事をして、いい収入があったんです。 結婚して、渡米することになったとき、 「単身赴任させて、貴女は残って仕事を続けたら?」と 引き止めてくれたのに。
私は自分のキャリアを捨てて、彼について来て、 彼の子供を生み、育て、家も買いました。
でも、 「稼ぎもないくせに。」 「俺の金を遣って・・・・。」で、 離婚訴訟でも、私の独身のときの貯金まで提示を求めたり、 婚姻費用を安くするために、私の適性検査をしようとしたり。 (XXくらい稼げる能力があるのに、わざとパートしかしないで、 夫のお金を取ろうとしている、と言いたいのです。)
彼が、威張り散らして自慢話をしていたとき、一度言ってしまいました。
「あなた、誰のお陰でそれだけ偉くなったと思ってるの? お金持ちぶったって、 誰があなたの借金を払って、 この家を買ったか、知ってるでしょう? そういう武勇伝は、私にはしないで。」
私も頭の中がぐるぐるしてしまうし、 やりたいことがたくさんあるのに、 うろうろ迷って、何もできないでいたり、 何を始めても、集中して最後までできなかったり、 自分でも良くわかりません。
その昔、夫のことを話して、 「貴女って、ご主人の悪口ばかり言ってるわね。」 「また愚痴ってね、聞いてあげるから。」 なんて言われてからは、話すのをやめました。
私は、 「悪口」って、 あることないこと、その人が悪く思われるように話すこと、だと思ってたし、 「愚痴」って、 解決するつもりもないことを、ただひたすら吐き出すこと、だと思っていたので。
ここに来ると、みんなそれぞれ状況は違っても、 痛みを分かってくれるので、ほっとします。
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No.4417 ピアノさんへ ラッパ水仙さんへ 投稿者:バーバラ 投稿日:2010年10月19日 (火) 20時23分 |
>ピアノさんへ
>30歳から40歳までの10年って、人生で一番活躍する>時間ですよね、 >それを私はモラ夫の家政婦として生きてきました。 >その結果、が今です。 >技術者の国家資格も持っているのですが、 >10年のブランクがあるため、今は雑用係、
くやしいですよね。私の30代は育児しながら 病気ばかりの日々でした。でも、病気しながら 本当に必死で、育児、家事をやってきましたよ。 仕事をやめたことを今悔やんでも悔やみきれない 思いでいます。
資格をお持ちとのこと、10年のブランクを 取り戻してください。実家にたよらないで、 お子さんを育ててがんばっているのは、すごいです。
私も同じ時期にガンの手術をした友人を何人か なくしています。一人は、確実にモラハラ被害者 でした。
自分が生きて、逃げられたことが奇跡なんです。
いまの苦しみが過去形になる日には、自由を謳歌 できているといいですね。老後をあのモラ夫と すごさないで、いいことは、希望です。
>ラッパ水仙さん
私もラッパ水仙さんのように仕事をやめ、モラの故郷に転居し、モラハラを受け続けていました。
仕事をやめ、子どもが生まれて、モラハラが ひどくなりました。ジキルとハイド氏のような 二面性に混乱しながらも、まさか自分がDVに 被害者だとは、思ってもいなかったのですね。 毎晩、つらくて泣いていたのに。
ラッパ水仙さんは、海外で、まだ離婚もできず、 今後の見通しも大変だと思いますが、 安全にお子さんと帰国できることを 祈っていますよ。
モラ夫は、ずっと自分が被害者だと、言い続けて います。娘にも、かわいそうなお父さんのふりです。 被害者だから、「出て行け」といっても いいのだと。モラハラの教科書とおりの加害者 です。
でも、モラハラもDVもどの文化にもある みたいですね。上野千鶴子さんの本には、 結婚そのもの、性的関係そのものに、ひそむ 女性蔑視、女性嫌悪をあばいていって見事 でした。
母を殺し、父親の権力に追随する娘の 話がでてきます。娘の状況をここまでよく 説明してある本はなく、ああ、そういうこと だったのか、と思いました。父の娘という カテゴリーで語られるということは、 娘に殺される母親は私だけでは、ないということ ですね。娘は、女性性をどこで回復していくの か。
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