No.3068 モラ母の娘です 投稿者:そうび 投稿日:2009年11月09日 (月) 11時02分 [返信] |
ここにいらしているほとんどの方とは「初めまして」でしょうか。 2,3年前にこちらのサイトにたどり着き、母はモラだった!と世の中が180度変わったそうびと申します。 その頃に何度か投稿して、話を聞いていただいたことがあります。 「お母さん、ひどいですね」とコメントをいただいて、「あぁ、私はひどいことを言われていたのだ」と、ようやく実感できました。
それでも… だんだん「いや、母は本当はモラとは違うのでは?」という気持ちが出てきました。 「私は母から愛され、大事にされて育ってきた」「私は母の自慢の娘だ」という気持ちがおさえられなくなり、この掲示板からも一時期離れようと思っていました。
でも… この掲示板から離れようと思ってもなぜか気になる。 どうしても覗いてしまい、皆さんが時には明るく時には泣きながら書き込んでいらっしゃるのを、むさぼるように読み続けていました。
最近、「あれ?」と気がついてみると、「母はモラ」ということをすんなりと受け入れていました。 母は現実の私を愛し慈しんでいたのではない。母は「自慢の娘」がいて欲しかっただけなのだ、と。
母の言うことに反抗せず、おとなしくて、母にとっては「私がいないと何もできない」子で、でも勉強はできて、一流と呼ばれる大学から一流と呼ばれる会社に就職して、社内結婚して…。 それが母の理想で、そのとおりに私は進んできました。
母の理想から、母の手の中から、飛び出そうとすると、母は容赦なく私をやりこめました。私はいつも苦しかった。 自分がない状況の中で、いつも「でも私がしたいのはこれではない」ともがいていました。 でも、私は「母の言うことに逆らうのはダメな人間だ」と刷り込まれていましたので、いつも自分の気持ちは抑え込んでいました。 「自分の意見」を言うとものすごい反撃にあうので、私は自分の意見を言うことが苦手でした。 というよりも、言ってはいけない、言えば他の人に笑われるようなことしか言えないのだと、思い込まされていました。
育ってくる中でいろいろなことが苦しかったのですが、一番つらかったのは、母が言う父の悪口でした。 父は母にとってはある意味他人かもしれませんが、私にとっては父親です。私には、父の血が半分入っています。 それに、私は父に性格が似ていました。母が悪く言い、他人がみな馬鹿にすると罵る父の性格は、私の性格そのものでした。 私はとても恐かった。子どもにとって、親の言うことは世間の評価そのものです。私は世間に受け入れられない性格なのだと思い込んでいました。 (父の性格とは、要するに、争いを好まない穏やかな性格です。今考えると良い性格ではありませんか?)
たぶん、父と私が似ていることを母に聞けば、母は笑い飛ばしたでしょう。「何をばかなことを言っているの」の一言で。 母は夫の悪口こそ言ってはいても、それは娘とは全くの別物でした。だって、娘は自分(母)のもので「自慢の娘」なのですから。 そうして、私が父の性格と私の性格が似ていて…などと食い下がれば、きっと眉を顰めて「この子は理屈ばかり言って」と冷たい目で見たことでしょう。 私にとってはそれが死ぬより怖い事でした。
外から見れば、私と母は仲良し母子でした。買い物にも旅行にも、よく一緒に行きました。私自身も、母と私は仲良しなのだと思い込んでいました。 でも、苦しかった。違和感がありました。 母に反論したいことは山ほどありました。言えませんでしたが。
こうして長い投稿を書き込んでいるのは、バーバラさんを始めとして父親(モラ)に付いている、あるいはモラ親でも好きと言っている、お子さんをお持ちの方に何かお役に立てるかしらと思ったのです。
お子さんたちが昔の私と同じかどうかはわかりません。でも、たとえどんなにひどいモラ親でも、子どもにとっては血の繋がる親なのです。その親の言うことが絶対という中で育ってくれば、その親の言うことに反抗するのは至難の業です。 「何かうちの親はおかしい」「(モラではない)親の悪口を言うモラ親は嫌だ」と思っても、モラ親の言うことが全てと思わされていれば、それ以外の親子関係は想像もつきません。 お母さんの悪口を言うモラ父を憎んだとしても、それでもモラ父の言うことはこの世間の規範と思わされているのです。モラ父の言う通りにすることが正しく唯一の道でしかないのです。
それでも。 モラが刷り込んだ考えから抜け出すのは困難ですが、周囲の人が「お父さんの言っていることはおかしい」と言い続ければ、いつかハラリとわかる日がきます。 私のように何年かかかるかも知れませんが、きっとある日「あぁ、うちの親はおかしかったのだ」「私の家庭はゆがんでいて、私はそこに取り込まれていたのだ」と、ストンと心に落ちる日がきます。
ここに投稿されている皆さんが、モラがお子さんに連鎖しないようにと必死になられている様子は、いつも泣きながら読んでいます。 先程、モラではない親の血が自分には半分入っている、と書きました。 その考えからすればモラ親の血も半分入って入るのですが、私は、「私はモラでない親の性格に似ている。モラ親には似ていない」「私は自分がモラ親からされていやだったことは決してしないようにしているのだからあの人とは違う」と思うことで乗り超えました。
モラでない親にどういう言葉をかけてもらえば自分の気持ちにしっくりくるのかと、考えていました。 「お父さん(モラ父)の言うことが全て悪いとは言わないけれど、お母さんはお父さんの言う『----』は(お父さんのする----は)違うと思う。でも、それをどう受け止めるかは自分で判断して良いのよ。他の家のお父さんのことも見ながら考えてごらんなさい」という言葉でしょうか。 お子さんが小さい場合は、ある程度お母さんが導くことが必要でしょうからまた違うかもしれませんが。
すみません、長くなりました。 皆さんのお子さんが、一日でも早くモラの影響から脱することが出来ますように、私のように長い年月苦しむことがありませんように、願っています。
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No.3069 重たくてたまらない母ですね 投稿者:バーバラ 投稿日:2009年11月09日 (月) 16時12分 |
>そうびさんへ
バーバラです。 娘の立場からの投稿、ありがとうございました。つらかったでしょうねぇ。
>こうして長い投稿を書き込んでいるのは、 >バーバラさんを始めとして父親(モラ)に >付いている、あるいはモラ親でも好きと >言っている、お子さんをお持ちの方に何か >お役に立てるかしらと思ったのです。
役に立ちます!子どもの立場の苦しさが わかります。カウンセラーに言われました。 「お嬢さんがいつまでも父親のリカちゃん人形ではいられないと思いますよ。」 それから、ずっと相談してきたDV相談室でも、 「非常に精緻で巧妙な洗脳です。母親から、1年ぶり以上もたって、やっと届いたバースデーカードを無視したり、父親と一週間も二人で、旅行にいくなんて、普通の思春期の娘ならしませんよ」と言われました。
先日も「バッドマザーの神話」という本を 読んで自分を慰めていたところです。
そうびさん、信田さよ子さんの 『母が重たくてたまらない』という本お読みになりました?あなたのような娘がたくさん 出てきます。春秋社のWEBで、この本の 続編とでもいうべき文章も読めますよ。
私は、信田さんのこの本を脱出後に読んだとき、 あ~、私は、相当ましな親だと思う、と自分を振り返ることができました。娘の父親であったモラの洗脳を私も受けていましたが、 私に脱出できる底力が残っていたように、 モラの価値観とは違う価値観を彼女に提示 できていた、と信じたいと思います。
でも、、、、裁判の陳述書では、 私は、娘の勉強を邪魔するひどい母親(受験生に手伝いをさせた、、、)とか、自室を掃除しない娘の机に「掃除しなさい」とメモを置いたことまで非難されています。
脱出してしばらくは、娘への罪悪感で、気が狂いそうだったのですが、カウンセリングをうけて、「DV加害者のほうは、自分が父親としてよい行動をしたのか?という内省は、 まったくないし、罪悪感もこれっぽっちもないですよ。あなたが罪悪感に苦しむということが貴重、けれど、完璧な母親なんていないのよ」と言われて、だいぶ楽になりました。
モラ特有で、自分だけがいい父親だと思っているのか、と吐き気がします。そこに、本当に娘の自立を願っている親の姿はありませんから。母親を尊重しない男親って何?と思います。私は、今自分の尊厳を守るために裁判闘っています。弁護士も驚く超モラぶりです。
そうびさん、信田さんの本、お母さんにわたしてみたらどうかしら?「私は苦しかった」といって。私は、お母さんが理解する可能性は、DV加害者と違ってゼロではないと思いますよ。気づかないでまだ”重たい母”をするなら、
佐野洋子さんの『シヅ子さん』という本の ように開き直りもありでしょう。
あなたはあなたを生きていいのですよ。
私のために、、、投稿、ありがとうございました。裁判が終わったら、、、娘に対して アクションを起こすつもりです。各方面の援助をうけて。
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No.3077 バーバラさん、ありがとうございます 投稿者:そうび 投稿日:2009年11月10日 (火) 09時45分 |
バーバラさん、大変な中、お返事を有難うございました。
>あなたはあなたを生きていいのですよ。
この言葉が心に沁みました。 母から離れることには正直なところ罪悪感がぬぐえませんが、それでも、自分らしく生きていきたいと思います。 背中を押して下さって、ありがとうございます。
私が悪いのではないと気付いてから、少しずつ少しずつ、自分を取り戻しつつあります。 取り戻すというよりも育て直していると言うほうが当てはまるのかもしれません。 「あぁ、本当の自分はこんなにきちんと決断できる人間だったんだ…」 「私にはできないと言われていたこともできるんだ…」 いつも、新しい発見があります。 失敗しても、同じ失敗を繰り返さなければいい、失敗から学ぶことが大切と、自分に言うことができます。
信田さよ子さんの著書を紹介して下さってありがとうございます。 春秋社WEBを読んできました。 母と娘に関する本は、これまでどうしても手に取ることができませんでした。 でも、WEBの文章を読めたので、本も読んでみようかしらと思えました。 ゆっくりと母との関係を考えて行こうと思っています。
母に本を読んでもらうことは…無理と思います。 「自分に問題がある」とは絶対に思わない母です。逆切れする姿が目に浮かぶようで。
でも、2、3年前に母がモラだと気付いてから、母とは少しずつそれとなく距離を置くようにしてきました。 私は結婚して、子どもも二人います。 実家とは30分くらいの距離に住んでいます。 婚約中は私の婚約者の悪口を言い続けた母は、結婚してからは逆に味方に取り込もうと、夫と二人で私の悪口を言って盛り上がるという手に出ました。 自尊心が全くなかった私は、それを嫌だと思いつつ、当たり前のように受け止めていました。 今、それはおかしいとはっきりとわかり、夫との仲の立て直し中です。夫も人の悪口は当たり前の家庭で育ってきましたので、なかなかわからないところもありますが、一歩ずつ前に進んでいます。
私の結婚以来、母は、家を建て増しするから一緒に住もうとか、親にとっての幸せは娘と住むこととか言っていましたが、さすがにそれだけは嫌だと思ってのらりくらりとかわしている内に、母の中では「うちの娘はきちんとした子だから、主人の実家に遠慮して一緒に住めないのだ」と、勝手に思い込んでくれました(^^)
私には弟がいて、今、両親は弟夫婦と同居しています。 弟は性格が母によく似ていて(母ほどひどくはありません)もともと仲はよくなかったのですが、この地方では同居がほとんどですので、しぶしぶの同居でした。 義妹は強くかしこい人で、弟と母を適当にあしらって、トラブルも笑い飛ばしています。 見習いたい…
母の眼が弟夫婦に向いていたお陰で、私はそっと母の前からフェイドアウトできました。 今では母からの電話(ほとんどが義妹の悪口)はナンバーディスプレイと留守電を使って電話を取らずに済ませ、ほとんど出ていません。 「たまには遊びに来ない?」という誘いも、子供の幼稚園が…学校が…と断っています。
それでも、母は母。嫌いにはなれません。 でも、好きとも言えない。 故郷と同じで、遠くにありて思うもの…としておこうと思っています。
バーバラさん、お嬢さんを思うお気持ち、本当にお辛いと思います。 私は、穏やかな父をひとつだけ恨んでいることがあります。母とのやり取りで私がそっと泣いていても、「お母さんはあんな性格だから、我慢しなさい」としか言わなかったことです。 父は自分が選んだ人だからいい。でも、子どもは親を選べません。親がおかしいことにも気付けません。 バーバラさんの脱出は、それだけでお嬢さんへのメッセージです。きっと、お嬢さんの中では嵐が吹き荒れていると思います。気づきが始まっていると思います。
お嬢さんと会える日が一日も早く来ますように。 心の底より応援しています。
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