私は学校の教員をしていました。 とある学校で務め始めた頃のことです。
選択授業で受け持った担当とは別コースの学生への授業。 以前の講師の人と教材など教え方が違うということで、授業を受けた学生が、その「コース」の主任講師に質問したところ、「そんな教材は聞いたことがない。その新講師は何もわかっていないのではないか?」と言う内容のことを答えられました。ちょうど偶然近くにいて、その会話のやりとりが聞こえてしまったのです。
ショックでしたが、聞こえないふりをして、その場はやり過ごしました。自分の教え方は何ら問題がないと思ったので、そのまま授業は継続しました。が、その時話していた学生が、翌週から授業に出席しなくなってしまいました。
私はそこの学校に務め始めたばかりだったので、最初の1年は大切だと考えていました。なので、他のコースのえらい先生が、否定的な意見を学生に言うと、真に受けた学生達に指導力が行き渡らなくなるので、教務の人に間に入ってもらって、その先生と内々に話し合いを持ちました。
今後、そう言った発言は押さえてくれないか?とお願いしたところ、「そんなことを言った覚えはない」と逆切れされ、「かえって名誉毀損で訴える」と言われました。
私は、「今後、そういった発言を控えてくれたら、他言はしないし今回のことも忘れます。」とお願いしたのですが、相手講師は「私にも世間の信用というものがあるので、学内では黙っているが、学外では言わせてもらうからね。」と啖呵を切られました。間に入った教務の方も、「お互い同じ学校で働いているよしみなので、内々に友好的にやってください。」とおっしゃったので、私は学生や他関係者にも他言せず、その後数年働きました。
後から、どうもその先生は、影で学生や他の講師の先生方に、私がうそをついて、講義不振の責任を自分になすりつけたと言って回っている様です。
その話を聞いた学生が、先生に同情して、一緒に「うそつき」「最低」などと言っているらしいです。
一度、疑いを持たれると、きちんと説明しても「どうせ嘘に決まっている」と言った目でみられ、他のことも嘘にされ、してもいないことや、言ってもいないことが言ったことにされたり、エスカレートする状況です。
人の偏見というものは、歯止めがきかないというか、一転して自分が加害者として回りから非難される状況に困惑する日々です。
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