夫は自分への愛を酷く求めていると、私はわかっていました。 夫はなぜだかわかりませんが、注目されたい、目つめてほしい、いつでもどこでも、自分のために自分だけのために、愛を求めていると思いました。しかしそれは一方的に求めることで、しばらくは大人しくしているのですが、丸で薬が切れたかの様になり。それは陰湿なものに徐々になっていきました。愛が直ぐに枯渇するのは目に見えていて、彼と暮らすのは非常に疲れることでした。
後年、夫の親への気持ちが見た目の親子関係ではなく、心に不満を隠して来たのではないかと、わかる様になりました。しかしこれもまた話しを打ち解けてすることも、逃げている様でした。自分を語ることは、自分のプライドが許さない様でした。 親子関係は、親が子供の心を支配して来たと、義母と接して来て私は知りました。私にまで彼女はコントロールして来たのです。 それは今まで接したことの無い人間でした。話し方は非常に優しいので、最初はわかりませんでしたが次第に、私の頭が混乱する様になり、彼女の言葉より心が透けて見える様になって来ました。 人を自分に都合の良い様に操作されたのは、初めてです。 人との関係性を彼女はコントロールしたい気持ちで接するのです。 彼女が帰宅すると、私はしばらく何もせず、グッタリして出来ることは有りませんでした。 孫に対しても、少し強引さを見せましたが、息子達は自分の考えを素直に言うことが出来たので、助かりました。 彼女について義父に何かを話しても、丸で自分が攻撃されている様に思う態度で、これは夫と同じなのです。 こうした家族関係は、一緒に暮らすことでしか表からは見えないものです。 何処から見ても普通に見えるのが、自己愛性人格障害です。 夫の従兄弟の奥さんから、あなたは姑が良い人で良かったわねと、言われました。外堀は既に固められて居ましたが、私は、中に入ると色々有りますよ、と言うとそれはそれは驚いていましたし、電話番号をくれました。でも電話することはしませんでした。 自己愛性人格障害は、人との関係性、繋がりに問題を起こすと私は知りました。母親の愛が条件付の愛では、この様になるのではないでしょうか。そして今家族の繋がりは、ようやく断たれたのです。 義母は自分を満足させる様な子どもに育てて、子供の心を考えることより、子供の未来のためにと、勉強すれば良い子に育てて来たのです。 見栄えの良い姑と嫁の関係さえ、吹聴して来たのでした。 それは、哀しいエゴが見えるものでした。
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