最初の事件が起こったのは、孫が1歳くらいの時だそうです。今回娘に言われるまで、私には記憶がありませんでした。言われてみて、ああ、そう言えば...と思い出したくらいです。夫婦喧嘩で、顔を殴られ、娘は鼻骨骨折をし、入院しました。その時、看護師さんに「訴えますか?」と言われたそうです。(私と主人もいたらしい) 私達は、温厚な彼がそこまでなったのは、娘がいつものように神経を逆なでするようなことはしたんだろう、訴えるなんて大げさな、と言ったそうです。
さて、ここまで読んで、DVの被害に合われた方はなんてひどい親なんだと思うことでしょう。しかし、娘の暴力は酷いものでしたし、そのことで家族中が苦しんで、地獄のようでしたから、素直にそう思ってしまったのです。自分もDVの中で育ち、本も読んでいましたが、”娘の暴力””娘の自分勝手な感情”に翻弄されてきた身には、まったく別次元でとらえていました。
そして、このことが私の目を曇らせてしまったのだと思います。 娘は、結婚生活を送る中で、本来母親が与えるべき安心感?を夫から与えられ、育児を通して成長し、精神的にも安定して行きました。だから、私は娘の夫に足を向けてねれないほどに感謝していました。娘の病気を理解し、専業主婦で子育てできる環境にしてくれ、人並みの幸せを与えてくれた...それだけでありがたかった。
私は、むやみに結婚した子供達の家庭には足を踏み入れません。SOS要請が来たときは、最優先で行くくらいです。娘もそうでした。その折々に、断片的に話を聞きますが、相談という感じではなかったので、そんなん夫婦だったら、どこでもあることだよ、という感じで、特別気にも留めてませんでした。娘の夫には、時々、ん?と思うことはあっても、それは、人それぞれの性格のようなもので、基本とっても優しくて、家の家族(総勢15人にもなります)の行事にもイヤな顔一つせず、参加してくれ、夫婦仲良くしてくれればそれが一番うれしいし、親は子供たちの邪魔にならぬようと思っていました。
ただ、これは娘がショックを受けるといけないので、娘には言ってませんが、娘の夫の目だけは気になっていました。三白眼だから?娘の夫の目はどんな時も笑ってません。はっきりではないけど、話していると目が泳いでいる感じがしました。それとても、気にしすぎと言われれば、そうなのかな?と思うくらいです。
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