No.1145 2004年DV法改正前の説明会にて 投稿者:菊子 投稿日:2007年02月17日 (土) 01時35分 [返信] |
小宮山 洋子さんと、都内のシェルター運営者数名を呼んで、DVの定義に、精神的暴力を含めることになった旨、説明会をしました。
その場に、男性の精神科医が参加していました。
彼の質問:私の患者に、あきらかに妻の暴言によるPTSDと思われるうつ病患者がいるんですが、男性被害者への救済は考えていないんですか?
小宮山議員の答え:被害者は女性が圧倒的多数ですから、配偶者による暴力と書いていますが、被害者は女性を前提にしています。
私は、その精神科医があきらかに妻の暴言によると思っているのなら、何故、そのように診断書に書いてあげないのだろう・・と疑問に思いました。
意見としては持てても、立証は困難なのでしょうね。 険しい道のりです。
シェルターの内いくつかは、外国人(主にフィリピン)女性の救済で手一杯の状態です。 妻という名の下に日本に連れて来られ、えさ代だけでほぼ24時間監禁状態で、名ばかりの夫の母親の介護と家事をさせられ、夫の排泄の道具に使われ、日本語を理解しないとなじられ、罵られ、殴られ、蹴られ、挙句に夫の母親が亡くなったら、不要品としてたたき出されて、ホームレスになってしまった女性たちです。
日本人である事を、恥ずかしく思いました。
そして今、東京都には、女性センター廃止の動きがあります。 それに代わる何かを考えているのでしょうか。 私には見えません。
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No.1146 Re:2004年DV法改正前の説明会にて 投稿者:あやや 投稿日:2007年02月17日 (土) 03時55分 |
その昔、「母子寮」という施設がありましたね。 (現在は存在するのか、詳細は分かりませんが…)
「シェルター」etc.名称は変わろうとも、今の時代にこそ必要な施設だと思います。
核家族化、弱肉強食の社会、経済(お金儲け)優先による「格差社会」。 現実(弱者)を直視せず、救済するどころか、その風潮をさらに加速させる、さまざまな制度づくりが 進んでいると、肌で感じます。
弱者へのしわ寄せの、そのまたしわ寄せが、日本在住の外国人にきていることは、心が痛みます。
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No.1147 Re:2004年DV法改正前の説明会にて 投稿者:だやん 投稿日:2007年02月17日 (土) 15時22分 |
少し話がそれるかも知れませんが・・・
先日、福祉課の相談員、Mさんと話をしました。 MさんはちょうどDVの勉強会に参加した所だったそうです。
保護命令が出ていたにもかかわらず、元夫に殺害されてしまった女性・・・。 この元夫は非常に用意周到だったという報告を聞いたそうです。 (刃物を数種類持っていたそうです。)
元妻を殺すためなら、何でもする。 殺人者になろうがかまわないと思っていたようだ・・・と。
ここで、声を大きくして訴えていらっしゃたのが・・・
『何故、被害者が逃げて隠れなくてはならないのか。』という事。
結婚生活でさんざん不当な扱いを受けて、やっとの思いで離れたのに、 見つかることに怯えて暮らすなんて・・・。
保護命令中に接近されても、相手は罰金だけで事が済んでしまうなんて・・・。
加害者には強制措置が必要だ。 是非、そちらに力を注いで欲しい、と。
さらには、2005年DV法が改正された後、『DV被害者だ』と訴える女性の数は急増中との事。
でも、ある意味では氷山の一角で、逃げたくても洗脳されてしまっている人もたくさん居るはずだ、と。
そのためにも脱出した女性の救済措置をもっともっと強化するべきだ、と。 女性センター廃止なんてとんでもないです。
今、現在の私は、春休みの脱出に向けて着実に準備を進めています。 当たり前ですが、自分が娘と猫を連れて出ることで頭がいっぱいです。
しかし、将来に向けてのこういう話が聞けたことは有意義でした。
DV法は3年ごとに見直されるそうで、今年は見直しの時期ですね。 新聞にも【メールや電話も禁止】と載っていましたね。
まずは脱出です。 そして、その後、感じた思いを声に出していこうと思います。
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No.1148 Re:2004年DV法改正前の説明会にて 投稿者:菊子 投稿日:2007年02月17日 (土) 19時18分 |
私も、今年の改正には非常に興味があります。
罰金だけで済んでしまうなんて。
しかも、罰金は被害者を救済する事はなく、国庫に入るお金です。
アメリカに憲法を変えてもらうまで、日本は、女性に人権などない国でした。選挙権もなかったし、 おまけに禁治産者でした。
しかも、妻殺しは、夫殺しよりずっと刑が軽かったんです。 卑属殺人、尊属殺人と。 今も、その名残は根強く残っていると思います。
後進国 日本・・・
「俺を見捨てるなら殺してやる」 「犯罪者になってもかまわない」 ですって!
なんという甘ったれ!
バタラーは、もともと犯罪者です。 DVは犯罪、初めから刑法で、と思っています。
> あややさん
「子どもを産めなくなった女性に年金を払うのは、税金の無駄遣い」 という声が、東京都で聞こえたんです。
> だやんさん
脱出のご成功をお祈りします。
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No.1150 Re:2004年DV法改正前の説明会にて 投稿者:よーにゃん 投稿日:2007年02月18日 (日) 09時25分 |
私がお世話になっているDVの自助グループには小さなシェルターがあります。 しかし国や県からの補助があまりにも少なく、企業などからの寄付で賄われているそうですが それも最近少なくなってきたとかで運営は大変な状況のようです。
不完全なりにもDV法も制定されDVは犯罪であると国も認めているのに、 法律を作っただけで末端までのフォローがなされていないのが現状のようです。
女性センター、支援センター、シェルターの増設、そしてそれらへの公的な金銭的補助、 さらには精神的暴力(精神的虐待)に対する法の制定、 そしてDV、モラハラ被害者に対する慰謝料をもっと引き上げるべきだと思います。 被害者の経済的救済と共に加害者の自覚を促す為にも。
だやんさん、脱出もうすぐですね。頑張ってくださいね。 私は住むところの関係で猫を連れて出る事が出来ませんでした。辛かったです。ぜひ成功をお祈りしています。
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No.1159 Re:2004年DV法改正前の説明会にて 投稿者:あやや 投稿日:2007年02月19日 (月) 04時50分 |
>「子どもを産めなくなった女性に年金を払うのは、税金の無駄遣い」 という声が、東京都で聞こえたんです。
「子どもを産めなくなった女性」に限定するあたりが、いかにも”日本文化”ですね。 先日の「有名な発言」は、一般論であることがよく分かるとともに、ぞっとします。
一応「先進国」と称されている立場上、 ”外圧”によって渋々、見栄えだけの法律だけは制定し、 「ほら、法律つくってやったから、もういいだろう?」
…後進国・日本。 そして「哀しきかな、その地に生まれた、私たち女性」。
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No.1166 Re:2004年DV法改正前の説明会にて 投稿者:tommi 投稿日:2007年02月19日 (月) 20時19分 |
現DV法が被害者保護に不十分であること、日本において女性の社会的地位の改善はまだまだ努力の途についたところであることは言うまでもないことですが、だからこそ、こうした議論は、正確な用語を用いた丁寧な議論が必要だと思います。
>アメリカに憲法を変えてもらうまで、
日本の憲法は、たしかにアメリカの強いリーダーシップあるいは強力なサポートのもとで作られたものではありますが、間違いなく、日本国民自らが自律的に制定した憲法です。
変えることを「手伝ってもらった」ことは事実ですが、「変えてもら」ったものではありません。
>日本は、女性に人権などない国でした。選挙権もなかったし、 女性の選挙権=政治に直接参加する権利は確かにありませんでした。それは確かに重大な欠陥ではありますが、それ以外の権利(人権)については、とくに男女の差別があったわけではありません。 直接の政治参加の権利がなかったことだけをもって、「女性に人権がなかった」と断定するべきではありません。
わかりやすい一例を挙げれば、だからこそ、与謝野晶子が「君死にたもうことなかれ」と、あるいは平塚らいてうが「(お国のことよりも夫を案ずる)女心にとが(咎)ありや」と、高らかに反戦を訴えることができたのではありませんか。
女性がこうした政治的言論をする自由は、確かにあったのです。あの明治憲法下で、彼女らのような優れた歌人が活躍していたのもまた、歴史的事実なのです。 >おまけに禁治産者でした。
これは全く違います。 たしかに、女性(ただし、全ての女性ではなく「夫を持つ女性」のみです)が、未成年者と同様、一人前の社会の構成員とみなされない法制であったことは事実ですが、それは「禁治産者」とされたわけでは全くありません。全くの別類型です。
>しかも、妻殺しは、夫殺しよりずっと刑が軽かったんです。 卑属殺人、尊属殺人と。 これも全く違います。尊属殺が、つい30年ほど前まで不当に重く処罰される法律であったことは事実ですが、妻にとっての夫は「尊属」ではありません。「尊属」とは、自己または配偶者の親や祖父母などのことです。配偶者を指すことはありません。
妻が夫を殺したことを不当に重く処罰する法律は、少なくとも明治(現刑法)以降存在したことはありませんし、そのような運用がされていたという指摘も見あたりません。
>DVは犯罪、初めから刑法で、と思っています。
少なくとも、殴る蹴るといった暴行行為が、刑法上の暴行罪や傷害罪に該当することは明らかです。ですから、「初めから刑法で」規律されています。 これはDV法とは無関係にです。
ただ、これまでは、そうした刑法の運用が誤っていた面がありました。これが徐々に改善されていること、その原動力のひとつにDV法があることはその通りです。 ですが、誰が被害者であれ、殴る蹴るといった暴行行為が、刑法上の犯罪行為であることは、当然のことです。
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No.1172 Re:2004年DV法改正前の説明会にて 投稿者:菊子 投稿日:2007年02月20日 (火) 09時26分 |
tommi様
禁治産について、認識を改めます。
新憲法については、見解の相違のような点もあるような気がします。
戦前の法律家から聞いていた間違いのご指摘、ありがとうございました。
もう一つ教えていただいてもいいですか?
旧憲法下の日本には、家督制度があったと聞いておりますが、家督を女性が相続することはできたのでしょうか?
また、男の浮気は「甲斐性」と言われていたのに、妻の浮気は「姦通罪」で罰せられた、というのも、嘘でしょうか?
無知ゆえのご質問で失礼かとは存じますが、よろしくお願いいたします。
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No.1182 Re:2004年DV法改正前の説明会にて 投稿者:tommi 投稿日:2007年02月20日 (火) 23時33分 |
ご質問の趣旨と、私の先の指摘との関連性が不明ですので、まず念のため再度指摘しておきます。 私は、戦前の女性の法的あるいは社会的地位について、それが高かったとか、不当な差別がなかったなどと言っているわけではありません。 かつて、女性の人権が不当に(現在以上に)抑圧されていたことは当然の前提事実ながら、それが具体的にどのようなものであったのか(ひいては、それが現在にどのように受け継がれ、あるいは変容して存在しているのか)について、正確な認識のもとに、丁寧な議論をすべきであると申しているのです。 憲法についてもそうですが、見解の違い以前に、せめて前文だけでも読み、その内容を正確に踏まえた上で、丁寧な議論をしていただきたいところです。
以上を踏まえ、端的な回答だけいたします。
旧憲法下の家督相続制度において、女性が家督相続をすることはできました。ただし、もちろん、男子優先(原則男子による相続)でした。これは新憲法下では全く是認されえないものであり、廃止されました。
また、いわゆる姦通罪は、妻である女性及びその相手方である男性だけを処罰するものでした。これも、女性を不当に差別する法制の代表例のひとつであり、新憲法の制定に伴い当然に廃止されました。
なお、当時、浮気が夫の甲斐性とされていたかどうかについては、当時の個々人の認識に基づく社会的認識の問題であり、現に自分が身を置く現在のそれについてすら確定の困難なものですから、回答することができません。
ここまで書いて気づいたのですが、私が先に、直接の政治参加の権利以外の権利(人権)について、とくに男女の差別があったわけではない、と記載したことが不明確あるいは不正確であったとのご指摘でしょうか。 よく見ますと、それはたしかに、そのとおりかもしれません。たいへん失礼いたしました。私はあくまでも、女性に「人権」がなかったとのご指摘でしたので、そうではないということを申し上げる趣旨でした。
つまり人権とは、一般的には、人としての生来的あるいは根幹的権利をいい、憲法において謳われているものです。
旧憲法においても、この憲法上の権利≒人権は、女性も(ほぼ?)等しく享有するものとされていました(正確には、憲法上の人権において男女の区別はされていない。ただし、男女が平等とも謳っていない)。
上記のとおり、政治参加を始め、姦通罪や家督相続その他、実際にはさまざまな女性差別がありました。旧憲法下、それらは「不当な」女性差別≒憲法上許されない女性差別とは、されていませんでした。そのこと自体が、現在から見れば不当きわまりないことですが、そのことと、「女性に人権があったのかなかったのか」という話は、全くレベルの違う話です。
その意味で、上記記載は、「戦前も、女性には人権はあった。ただし、その人権に、現憲法下では到底容認されないような差別的な制約を課する法律がいくつもあった」というのが正確ですので、このとおり訂正いたします。
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No.1185 Re:2004年DV法改正前の説明会にて 投稿者:菊子 投稿日:2007年02月21日 (水) 00時28分 |
ありがとうございます。
私たちの高校時代には、憲法の前文は全員暗記させられましたね。私は暗記が苦手なので、きつかったけれど、感動した覚えはあります。
戦前についての認識に、たいした相違はない事と理解したいと思います。
またよろしくお願いいたします。
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