No.6564 今日の毎日新聞 加害者プログラム 投稿者:バーバラ 投稿日:2011年12月22日 (木) 16時25分 [返信] |
今日の毎日新聞「DV防止法10年」のシリーズ3回目が掲載されています。
DV加害者プログラムを受けている男性二人のルポはとても貴重だと思います。
加害者のいいわけ「悪いのは、僕だけじゃない」やられる側の妻の恐怖にまったく理解がない。
加害者プログラムの連絡先が6カ所載っているのは 始めて見ました。
私は個人的に加害者は変わらないと思っていますし、
妻が味わった恐怖はがゼロになることはないとお思いますが、それでも、離婚したくない、という 人には、耳よりの情報だと思います。
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No.6577 加害者更正の可能性 投稿者:じゃすみん 投稿日:2011年12月23日 (金) 01時34分 |
バーバラさん、記事の紹介をありがとうございました。 今日の記事は、このようなささいなことに思える関係もDVなのだと知らしめた点でも 非常に画期的であったと思います。
DVに気が付いた被害者の多くが「DV加害者は変われるかどうかを知りたい」「できればそれが可能であって欲しい」と切望していると思います。 私自身も、夫の変化を期待し心療内科受診やカウンセリングを受けてもらいましたが、 ドクターから「夫自身が困らない限り変わらない」「カウンセリングが続かないことが変われない証拠」だと言われた通りで、変えることができませんでした。
今日の毎日新聞の記事は、加害者が短期間で必ず変われるかのような印象を与えないかと、 読んで危惧しました。被害者が無駄な努力をしているうちに、被害が大きくならないだろうかと。
「SEXUALITY」という養護教諭向けの雑誌(2007年7月号)に加害者更正プログラム参加者、主催者、その他学識者の話が出ていましたので紹介します。
・アウェアの山口のり子さんの話:「ここにいる加害者は、実は全員自分は被害者だと思 っていたんです」
・アウェア参加者で、セルフヘルプルーム「気付き」世話人の方の話:「あと半年プログラムが終わるという時に、自分はまだ変われない、ここでプログラムを止めたら戻ってしまうのではないかとすごく怖くなり、セルフヘルプルームを始めた。自分がDV加害者だというのは一生の問題だと思っていて、変わっているのかどうかは妻が決めることだと思っている。 加害者が気づけないのは、そこに身を置いていると楽だから。だから一番大事なもの(人)を失うところが、気づきの出発点になるケースがあるのではないか。DV被害者の人は、まず自分の身の安全を守るためにその場所から離れ、人の力を借りても良いから心身共に休める場所に行って欲しい。
・明治大学准教授 内藤朝雄さん:「(虐待など)じぶんが惨めで理不尽な目にあったようなことを反復することが多い。女の子は「される」タイプ、男の子は「する」タイプが顕著。「する」タイプは自分が「する」加害者なんだという「筋書き変更の儀式」を繰り返して、いつも舌なめずりしながら味わっていたい。そのために他者の内側に入り込んで他者を利用する。」
「言葉にすることなく欲望の論理が繰り返される人もいるし、ほとんど分かっていてやっている人もいる。言葉で説教しても変わらなくても、モードが変わることで欲望のチャンネルが切り換わることがある。例えば、法的に訴えられた、警察につかまった、損害賠償、というモードに変わると(中略)ただのおとなしくて小心で卑屈な、なるべく損害賠償金を払わないように理屈をこねる商売人の顔になる」
「べつのモードに変える、それが法的に措置することの非常に大事なことで、カウンセリングとかトレーニングでうまくいくタイプの層と、そうじゃない層をちゃんとふるい分けてやらないと(いけない)」
立命館大 講師 伊田広行さん:「従来のカップル単位的な恋愛感がDVを内包している。シングル単位的な恋愛の基本は自立である。「独り」には積極的な意味がある。比較の中で追い立てられない。静けさ、平和を手に入れられる。あるがままでいられる。気兼ねが要らない。強制的役割に縛られない。好きな時にどこにでも行ける。誰かの所属物・従属物にならなくてすむ。自立は自信につながる。」「独りが基本と思えることで、相手がひどいことを言ったら別れることができる。」
うまくまとめることができないので、抜粋してそのままを長々と紹介して申し訳ありません。これらから私が思うことは、 ・DV加害者が変わることは一生努力しなければならないほど困難なことである。 ・DV加害者は自分で気づくことができない。 ・DVの欲望は、法的に措置するなどモードを変えることでスイッチが切れる。 ・分かってやっている人とそうでない人がいる。 ・カウンセリングやトレーニングでうまくいくタイプと、そうじゃないタイプがいる。 ・双方の自立していない恋愛・結婚観が、DVを生み、助長する。
私は、法的モードに持ち込んだ自分の行動を正しかったと思っていますが、同時に どこかで「他の方法があったのではないか」とも、「いや行動するのが遅すぎた」とも後悔をしています。 このような加害者更正プログラムによって、幸せな夫婦関係を取り戻せる方が いらっしゃることを心から願います。
もう1つ、わが国で初めて加害者更正プログラムを始めた、メンタルサービスセンターの情報を付け加えます。Tel:03(3993)6147です。ネットで検索しても出てきます。
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No.6581 モラハラ加害者の更正 投稿者:バーバラ 投稿日:2011年12月23日 (金) 14時15分 |
じゃすみんさん
充実した返信をありがとうございます。
アウェアの山口のり子さんの講演会を私も 聴きました。山口さんは、加害者プログラムを やっていながら、 それでも、 「変われる加害者はものすごく少ない」ということを おっしゃってたのが印象的でした。
身体的暴力のがなくなることはあっても、 純粋モラハラの場合は、無理なんじゃないかなと 私思います。
私は、「あなたほうがおかしい」といった直後、 元夫はカウンセリングに行き、今度は、 そのカウンセリラーを理由に私をさらにいじめ ました。
山口さんだけでなく、信田さよ子さんも 著作のなかで、 くり返し、
「DVにおいて、加害者は常に被害者意識をもち、 被害者は、自分が原因をつくったのではないかという加害意識をもっていることを援助者は知らなければならない」とおっしゃっていますね。
伊田広行さんのブログは、たまにのぞきます。 私は、この人のブログで、ランディ・バンクロフト氏の一連の著作を知りました。
内藤朝雄さんも「いじめなど、人の心の闇」を 書いていますね。
私の元夫も被虐待児でしたから、それは関係しているとは思います。けれど、思うに、彼は、決して 反省も内省もしないタイプだと思います。
私の弁護士が、「彼は、すべてを自己防衛を徹底したうえであなたをいじめ続けた。加害の痕跡を 残さないようにやる本当に人格がゆがんでいる。 自分のやっていることに、まったく痛痒を感じていない。」といいました。
カウンセラーよりも裁判の経過やむこうの出方を 知っていての感想ですから、これが私が夫と 信じた人の実体です。
仕事上で有能だったり、やさしくされた過去が あるとなかなか、相手をモラハラ加害者だと 判断できないかもしれませんが、心と体がずたずたになるまえになるべくはやく、決断して とにかく、物理的距離をおくのが正解と思います。
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No.6592 DVの実体を知ることの必要性 投稿者:じゃすみん 投稿日:2011年12月24日 (土) 23時52分 |
バーバラさんのおかげで、また雑誌を読み返すことができ、改めて気づくことが 多くありました。知識や情報は生き抜く大きな力となりますね。
アウェアの参加者が、「自分のキーワードは『劣等感』だと思っている」と語っていたのを読んで、なるほどと思いました。 ブルーカラーの父親、貧乏(?)、学歴のせいで、夫の劣等感が強いことには気づいていました。
「なぜ自分の高校時代の知人をけなすのだろう」 「なぜ私を責める時に『俺は医者でも何でもないんだからな』とか、 『俺は○○家(実家)のお口に合わなかったってこと』と言うんだろう」 「なぜ私の優秀な兄ばかりを毛嫌いするのだろう」 ちょっと考えたらわかることだったのに、先にこんな地獄の日々が待っていたなんて。
私の夫は、粗暴な父親と自尊心が高い母親がいさかいを起こす中で、過保護過干渉という支配を 受けていたので、被虐待児だったのかもしれません。彼は過去をあまり語りませんでしたが。 姑のモラハラや夫の不貞に離婚を願った頃は、親権を取れる自信も働く自信も無く、 モラハラという言葉を知った頃も詳しく調べることをせず、あの時、法について、 モラハラについてちゃんと調べていたら、こんなにも時間を無駄にせずに済んだでしょう。
>「DVにおいて、加害者は常に被害者意識をもち、被害者は、自分が原因をつくったのではないかという加害意識をもっていることを援助者は知らなければならない」とおっしゃっていますね。
この言葉にはっとしました。まさに今、夫には被害者意識しかないと感じています。 そしてそれが私への報復を正当化するものとなっている。 私はと言えば、自分の馬鹿さ加減を後悔するばかりで、相手への怒りに変えきれないし 正直言うと、夫の報復が怖い。もっと徹底的に憎まないといけないと思っています。
>私の弁護士が、「彼は、すべてを自己防衛を徹底したうえであなたをいじめ続けた。加害の痕跡を残さないようにやる本当に人格がゆがんでいる。自分のやっていることに、まったく痛痒を感じていない。」といいました。 夫らにとって、自分が加害者であると認めることは、これまでの人生が根底から覆されてしまう、 生命の危機でもあるのでしょう。 しかしそんなことは私たちを被害者にしていい理由にはなりませんね。
>私は、「あなたほうがおかしい」といった直後、元夫はカウンセリングに行き、今度は、そのカウンセリラーを理由に私をさらにいじめました。 私の夫も、カウンセラーの言葉を都合のよいように解釈し、鬼の首でも取ったように私に繰り返して言いました。
今迷っている人には、とにかくたくさんの知識と情報を集め、自分と相手をとことん見つめ、賢く行動して欲しいと思います。
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No.6593 まさに、劣等感。 投稿者:ラッパ水仙 投稿日:2011年12月25日 (日) 03時03分 |
こんにちは、お久しぶりです。
そうそう、劣等感。 でも、それは私には丸見えでしたが、他の人には絶対に知られないように演技してましたね。
「お前は俺をバカにしているだろう?」 「俺を{育ちが悪い}と思っているだろう?」
なんていう、いじけた被害妄想も。
カウンセリングも同様でした。
勤勉な人なのに、仕事をサボって遊んでいた時期があり、 勤務先の信頼できる方に相談して、家から追い出したとき、 その方に言われてカウンセリングに行き、(反省していると思わせる作戦) 自分は何も悪くなくて全部妻が悪い話をして、 カウンセラーに「それなら家に帰って奥さんにぶちまけなさい」と言われたと、 (なんというバカなカウンセラーでしょう) 怒鳴り込まれたことがあります。
自分の非を認めない、 何でも人のせいにする、 加害者とは認めず、被害者意識、
本当に、その通りでしたね。
私の場合は別居して4年になりますが、 私を「失う」という危機感から、以前のような「王様きどり」はしませんが、 離婚訴訟を無理やりに取り下げさせておいて、 まるで復縁したようなつもりで居るようです。
今になって思うのは、 私はそんな「器の小さい」夫に同情していて、 理不尽なワガママも許してしまった。 いつか気が済むだろうと、甘やかしてしまった。 それが、無制限だと気付くまでは。
前にどこかのコメントで触れましたが、 「ダメ男ホイホイ」の私に、男性のお友達ができました。
もちろん、警戒してますし、逃げ腰です。(苦笑)
でも、自信がある人は、私を貶したりしませんし、 「知ったかぶり」もしなければ、束縛もしません。 一定の距離を置いて、観察しているような。
普通の人、って、いるんですよね。
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