「私は幸せではなかった。」と ようやく口に出して話せる様になりました。
鬱病で入院して、ようやく「seikoはしんどいんだ」と家族や友人や職場のひとが思うようになってくれたとき、 「なんとなく幸せじゃないような気がする」と涙を流して小さくつぶやいていました。
「病気だからそう思うのだね。あなたはすごく恵まれた幸せな人だよ」とみんなに慰められていました。
「なんとなく・・・・気がする」と表現することで、私は夫をかばっていたのです。
もしかしたらみんなそれぞれの立場で薄々鬱病の原因は「夫婦関係」にあると思っていたのかもしれませんが、 世間的には非の打ち所のない夫でしたから、 そして 「夫を愛している」 「夫に捨てられたら生きていけない」 「一人で子供を育てられない」 「私が至らないから冷たくされるのだ、いたぶられるのだ」 と思いこんでいましたから夫を非難することなど考えられませんでした。
そんな混沌とした状態から、時が過ぎ、ひとりぼっちになり、落ち着いてきたから 「不幸な結婚だった」 「私は幸せではなかった」と 素直に認め、友達や両親に口にだして言えるようになりました。
もちろん 夫は子供の父親でもあるので、細かい内容については誰にも話しませんが、 話さない事を、 話せない事を、 「悔しい」と思う気持ちも少しずつ薄らいできました。
ただ 「不幸だったのよ」 「幸せなふりをしてただけなの」 「つらかったの」 と言えるだけで、すごく救われています。
認めて言えるようになった分だけ、私は幸せになりました。
この先も少しずつ幸せになりたいです。
「幸せ」は 客観的なものではなくて、 主観的なものなのだということにようやく気が付きました。
まだ手遅れではないと思いたいです。
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