この映画はロシアの映画で、20年くらい前に深夜のテレビでみてまた見たいと思ってもそのチャンスがなく・・・あきらめかけたところに、なんと最近インタネットのDVDで手に入れました。6000円くらいだったと思いますが・・・・
なぜここでこの話をしたかというと、男運が悪くても涙を信じない(?)のかどうかわかりませんが、女の友情、絆を見事に描いています。映画の始まりは1958年ですが、この女性たちが1978年にどのような人生を歩んでいるかを描いています。
3人の女性が寮に住んでおり、職場はそれぞれだったのですが、モスクワ(都会)にあこがれて出てきた若い女の子たち。エカチェリナ(カーチャ)は男運が悪く、テレビ局に勤める男性にだまされて私生児を生む羽目になります。リュドミラ(リューダ)は都会への憧れが強く、肩書きのよい男性を追まわし、結局スポーツ選手のセリョージャと結婚するのですが、離婚。結婚生活が順調で、郊外の農村だけど良妻賢母でおさまったのは純朴なアントニナ(トーシャ)だけ。
この3人娘の生き様を描いたものですが、とくにカーチャは仕事では成功するのですが、男運が悪く何回か涙を流すのです。それでも女の子たちの友情は続き、実に20年たっても友情が変わらず、おばさんになっても助け合う女の友情を描いた映画だと、私は捉えました。
でもカーチャは出世したにもかかわらず、それでも男性を求めています。結婚相談所、不倫、そして彼女には不釣合いな社会的な地位が大して高くもない男性(ゴーシャ)との恋愛など。最後はリューダやトーシャに支えられてゴーシャとのハッピーエンドに終わるのですが・・・・
この映画にはある教訓が描かれているように思います。男性に失敗したら、男性で取り戻すということかもしれません。そしてまた、女の友情もまんざらではないということです。涙を信じないというのは、つらいとき言い聞かせるロシアのことわざのようです。 カーチャの娘アレクサンドラ(サーシャ)をテーマソングにした曲もきれいです。
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