No.1593 古い童話にモラハラのお話がありました。 投稿者:パクチー 投稿日:2007年07月12日 (木) 01時56分 [返信] |
グリム童話です。
喜びと悲しみ
あるところに洋服の仕立て屋がおりました。彼はグチっぽい人でいつもけんか腰に物を言う人でした。
しかし彼の妻はやさしい人で、よく働き信心深い女性でしたが、彼女がどんなに尽くしても彼は満足してくれるようには見えませんでした。
いつも大声で怒鳴り、時には妻をけったり、ぶったりしました。 それを聞いた村の警察が彼を捕らえて、反省するようにしばらく牢屋に入れておきました。
20日間、その仕立て屋は牢屋の中でパンと水だけですごし、もう妻をけったりぶったりしないで二人で結婚した夫婦があたりまえにするように喜びも悲しみもふたりで分け合うことを約束させられて家に戻ってきました。
しばらくは彼はおとなしく暮らしておりましたが、また彼は昔のようにぶつぶつと文句を言い、妻に八つ当たりをし始めました。しかし今回はけったりぶったりしないで、妻の髪をつかんで引きずり回そうとしましたので、妻は窓から庭に飛び出ました。男は妻に向かって、アイロンやはさみを投げつけ、妻に当たれば大喜びし、投げたものが当たらないと悔しがってわめきたてました。村人はそれを聞いて、仕立て屋の家にあつまりました。村人はかわいそうな妻を応援しに来たのでした。
それを聞いた警察はまた仕立て屋を捕まえて牢屋に入れました。「約束したことを覚えているかね」と警察署長が聞くと、
「はい、覚えていますとも。私は妻をぶったりしておりませんよ。それに喜びも悲しみも共有しております。」と男は言いました。
「それならお前の妻はどうしてお前を警察に引き渡しのかしら?」署長は聞きました。
「妻を見ると、ヘンな顔をしていたので髪を手でとかしてやろうと思ったんです。そうしたら、妻は私から逃げて意地悪く窓から飛び出たので、妻に帰ってくるようにというメッセージのつもりにそのあたりにあった手にさわったものを妻に向かって投げたのです。彼女をいさめるつもりだったのです。」 仕立て屋は続けました。「喜びも悲しみも二人で分け合っていますよ。彼女に物が当たったときには私は大喜びし、彼女は悲しみます。当たらなかったら彼女は大喜びし、私は悲しみました。」
警察署長はあきれて物が言えませんでしたので、彼の話を最後まで聞かずに、彼を牢屋に戻してしまいました。終わり。
警察署長への言い訳のあたりがいかにもモラですよね。これを見つけたときモラハラって昔から認識されていたのだと思いました。そして意外と昔の人の方がご近所のチームワークも良くて解決してたのかもなどと、思いました。 昭和前期までの日本なら余りにも目に余る亭主はご近所の槍玉に上がって、奥さんかわいそうだよって 話になりそうだし。
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No.1595 Re:古い童話にモラハラのお話がありました。 投稿者:大ママ@fix 投稿日:2007年07月12日 (木) 06時33分 |
バクチーさん、とってもすてきなお話を教えて下さってありがとうございました。
このお話はサイトのどこかに永久保存版で残しておこうと思います。
ホント、みんなにわかるように暴力をふるってくれればいいんですけどね。「じゃじゃ馬ならし」なんかは加害者成功版ですし。
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No.1596 Re:古い童話にモラハラのお話がありました。 投稿者:通りすがり 投稿日:2007年07月12日 (木) 16時56分 |
こんにちは。 モラっぽさが判りやすく表現されていて、「これならモラを知らない人にも酷さがわかってもらえそうだなぁ!」と思うお話でした。
このお話の救われるところは、村人がこの仕立て屋を気にかけていた事、皆でおかしい事に「おかしい」と言ってくれた事、そして奥さんの方を責めたりせずに味方になってくれた事でしょうか。 警察署長が見きりを付けて有無を言わさず牢屋にいれてしまうのも良いですね。
このお話、奥さんの心情や台詞が無いですが、唯一の抵抗は「窓から飛び出す」で、「こんな男が相手でも家族だからという事で我慢を通してギリギリまで逃げられない」は、やはり共通なのですね…。
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No.1602 Re:古い童話にモラハラのお話がありました。 投稿者:lucia 投稿日:2007年07月15日 (日) 02時26分 |
離婚調停の 上申書に『モラルハラスメント被害』と書いておきながら 友達にモラハラってなに?と聞かれると うまく説明できない私(;;)
でも、このお話をすれば、きっとわかりやすく誰にでも説明ができますね!!
あるところに営業マンがおりました。彼はグチっぽい人でいつもけんか腰に物を言う人でした。 彼の妻はやさしい?人で、2人の子育てをしながらフルタイムで働きましたが、彼女がどんなに尽くしても彼は満足してくれるようには見えませんでした。 何度も転職し、いつも大声で怒鳴り、時には妻をけったり、ぶったりしました。 妻の悲しみがピークになったある日急性の十二指腸潰瘍で入院し、心療内科の医師が別居するようにすすめましたが、経済的なことや、夫がしぶったためそのままずるずると月日が経っていきました。
医師の診断書があるものですから、夫はさすがに気にして『お前のことには干渉しない、大事にする』と口約束をしました しばらくはおとなしく暮らしておりましたが、また彼は昔のようにぶつぶつと文句を言い、妻に八つ当たり、嫌がらせをし始めました。 しかし今回はけったりぶったりしないで、妻が出かけると何回も嫌がらせのメールや電話をし、妻の大切なものを捨てたり壊したり、子供たちにも虐待をしました。妻は子供を守ろうと抵抗しましたが、逆切れされ、 男は妻に向かって、アタッシュケースを投げつけ、妻に当たれば大喜びし、ドアをおもいきり音を立てて閉め、勝ち誇ったように会社に出かけます。 夫は自分の思い通りにならないといつも悔しがってわめきたてました。
今年になって、夫が会社で金銭を横領していたのが発覚しました。 成人した子供たちに引きずられるように妻は離婚調停を申立て家をでました。
内容をを聞いた調停委員は、営業マンを捕まえて問いました。「約束したことを覚えているかね」と聞くと、 「はい、覚えていますとも。私は妻をぶったりしました。でもね!妻も不審な点がいっぱいあり納得できないことだらけです。横領についても 家計が厳しいので家のためにしました。」と営業マンは言いました。
営業マンは興奮して1時間話続けました。
「喜びも悲しみも二人で分け合ってきたのに。妻が自分の悪口を子供たちに言い続け、洗脳し子供たちを味方にして、家をでていったのです。早く離婚したいのは、他に一緒になりたい男がいるからだと思います。
調停委員はあきれて、これはあっさりまとまりそうにないと判断し、彼の話を最後まで聞かずに、彼を帰らせてしまいました。
二度目の調停も 本題に触れることなく 思ったことをあることないことしゃべりまくり‥
と言うわけで、三回目の調停は2ヵ月後です
終わり。
警察署長さん!!このうそつき営業マンを是非逮捕してください!!
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No.1605 Re:古い童話にモラハラのお話がありました。 投稿者:大ママ@fix 投稿日:2007年07月15日 (日) 21時54分 |
luciaさん、こちらも永久保存版として私に下さい。
調停、がんばってくださいね。調停委員さんも味方になって下さっているようですので、もう一声!です。
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No.1608 Re:古い童話にモラハラのお話がありました。 投稿者:大ママ@fix 投稿日:2007年07月16日 (月) 16時53分 |
ばくちーさんへ
すみませんが、私までご連絡ください。
morahara@csc.jpです。 よろしくお願いいたします。
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