11月27日、東京稲城市が主催のデートDV講座に参加しました。デートDVとはどんなものなのか、知りたかったからです。 講師に関しては何の予備知識もなく行ったのですが、行ってびっくり!このパブで話題になっていた「あさイチ」に出演していたNPO法人の理事長でした。
パワーポイントを使い、奥村チヨの「恋の奴隷」などを聞かせながら(参加者が眠らないよう、気をひくためのものと思われます)いかに世の中に暴力を肯定するものがあるかという話がありました。 そしてここから更にびっくりなのですが、デートDVの被害者という20代くらいの被害者女性に体験談の作文を読ませたのです。この被害者の方は学生の時に初めて知り合った相手が加害者だったそうで「彼から身体的暴力を受け」「人気のない山に車で連れて行かれて降ろされ、3時間歩いて下山」「妊娠して中絶」というものでした。次につきあったのもまたDV男で、さらに結婚したらまたDV夫だったそうなのですが、このNPO法人が行っている加害者プログラムを受けたら変わってくれて、「4月からまた同居を始めましたが、暴力などなく今はとても幸せです」と締めくくりました。
NPO法人の理事長は「いままで加害者プログラムは効果がないと言われてきましたが、それはやり方が悪かったから。うちのプログラムを受けるとほとんどの加害者が変わりました」とはっきりと言っていました。ところが前にくれぺりんさんが書かれていたとおり、「ほとんどの加害者」とは何人受けた内の何人なのかまったく示されず、料金のことにもいっさいふれないままでした。NPOという言葉だけ聞いたら無料でやってくれるのかと勘違いしそうです。もし参加者に夫からのDVで悩んでいる人がいたらすぐにでも申し込みたくなりそうです。
まだ再同居を始めて半年程度の若い被害者を連れてきて中年男性が沢山いるところで「避妊に協力しない彼と性交渉し、妊娠、中絶した」という作文を読ませるのもどうかと思いますし(こうやっていつも彼女をあちこちに引っ張りまわすのでしょうか)、加害者更正プログラムはあちこちの国が国をあげて取り組んでいるものなのに、一NPO法人が開発したものを受けると「ほとんどが変わる」って、普通に考えたらあり得ないと思うんですが。
そしてニュースゼロに協力した映像も流されましたが、ここに登場した加害者の男性は作文を読んだ被害者の夫だそうです。
さらに「今シングルマザースというドラマがNHKで放送されていますが、うちも協力しているんですよ」と話していました。テロップに協力って出ていましたか?
また、あさイチを見た勇気ある加害女性が6名更正プログラムを受講していると言っていました。
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