No.7841 読売新聞記事より 投稿者:バーバラ 投稿日:2012年06月22日 (金) 00時38分 [返信] |
|
No.7843 RE: 読売新聞記事より 投稿者:COCOA 投稿日:2012年06月22日 (金) 08時47分 |
バーバラさん、
この内容、描写・・・ 10年前の私にそっくりです。
ただ、私の場合は、夫がお酒を飲んでいたわけでなく、寝室で、嫌がってそばに寄らない私に腹を立て、いきなり蹴った。 脇腹に激痛がはしり、息ができない恐怖・・・物音に気付き、部屋に飛び込む子ども達・・・ 「母さんに何をしたんだ!」と叫ぶ長男、そして次男。 私をかばい泣く次女。
子供たちが妹に電話をし、妹が来る。 恐怖と、苦しさの中で聞こえる声・・・ お姉ちゃん、救急外来へ行くよ」と妹・・・ 「僕が連れていく」と夫・・・ 「いいえ、すみませんが、お兄さんは来ないで下さい。」と妹・・・ 怒り、悲しむ子供たちを諭し、妹に連れていかれた救急外来。 ・・・ここは、昔の職場・・・
苦しい、悲しい、惨め・・・ 二本の肋骨骨折・・・気胸の恐れもと・・・
「これは、DVです。警察に通報して良いですか?」と聞かれる。
哀しい、惨めな私は、それでも夫と子供たちの顔を思い浮かべ・・・ 「いいえ、普段は優しい人なんです。」と首を横に振った。 「お姉ちゃん、本当にいいの?」と妹・・・ 恐怖の中でも、無くすことが怖かった。
後の事は覚えていない。
その時、「ソウシャルワーカー」へのDV相談について紹介された事が、その後役に立った。
この時のカルテ記載は、8年後の裁判で「夫のDV」を証明する確固たるものになった。
救いの手立てを差し伸べることは、DV被害者にとって一本のくもの糸を掴むようなものだ。 恐怖、不安、諦めたくない家庭、愛する夫、愛されているはずというすがりつくような祈り・・・
訴えることで、今まで築いてきた家庭が、私自身が、全否定される気がする。 楽しい思い出も、偽りだったのかと思うと私の人生おは何だったのか・・・ その中に生きた子供たちは何だったのか・・・ あまりに悲しすぎる。 辛すぎる。
何とかなるかも。 きっと何とかなる。 私が頑張る。
この思考過程が、私を8年間も夫との家庭に閉じ込めた。
自分の生きざまを否定する事は、辛い作業です。
しかし、その恐ろしい世界から脱出した時の暗中模索な自分を助けてもらえた諸機関。 そこに携わる人、人、人・・・。
最後は人に助けられるのだと感じています。
|
|
No.7846 自分が被害者であると認めること 投稿者:バーバラ 投稿日:2012年06月22日 (金) 12時38分 |
>COCOAさんへ
COCOAさんの初期の書き込みを覚えています。
医者にすぐに見破られるすさまじい身体的暴力を うけながら、告発もできず、相手をかばい、 相手に期待をし、なお8年も一緒に暮らした、 逃げられなかった、、
これこそがまさにDV被害の極地ですね。
でも、ちゃんと逃げて離婚もなされて、静かな生活を築かれている、、このことは被害者全員にとっての希望でもあります。
被害をこうして、掲示板に書き込んでくださることで、今、被害を受けているかたが希望を もらい、行動へとつなげていくのだと思います。
信田さよ子さんが本のなかで、くり返し DV被害を被害者が認めて行動を起こすことの困難を。
>訴えることで、今まで築いてきた家庭が、私自>身が、全否定される気がする。 >楽しい思い出も、偽りだったのかと思うと私の>人生おは何だったのか・・・
COCOAさんのおっしゃるこの思考にはまって、 被害者は自らを被害者と認定することのハードルがとても高いと、、
「先生、DVといわないでください」といって、 カウンセリングの場に来なくなるクライアントも多いと 書いておられます。そして、来なくなる被害者、 加害者のもとに戻る被害者のことをおいかけてまでは救えないのだと、、、と書いておられました。
ベルディーのレクイエム、楽しみですね。
私も脱出後、デパスを飲みながら参加してきた 地元オケの定期が週末にあります。
体重が9キロ落ちたときも紫斑で足が腫れ上がっているときも日曜の3時間の練習だけはなるべくいくようにしてきました。(でも、体調不良で行けなかったことも多々あり)
ここが地元での私の唯一の居場所です。
被害者の私が、こんなふうに生きていること、 第二の人生を歩いていることが、どなたかひとりの励ましにでもなれば、私の生きてきた甲斐も あるかな、と思います。
暴力を受けているかた。加害者は変わらないのです。どうか、被害が子どもにおよび、深刻になる前に逃げてください!
|
|
No.7848 時々戻りたくなる時がありました 投稿者:史 投稿日:2012年06月22日 (金) 20時46分 |
COCOAさんとバーバラさんの書き込みにはっとさせられたので書きこみます。 仕事で病気を抱えて働いているのでふと元夫の所へ戻りたくなってしまった、あのまま我慢していればいいこともあったかもしれないなんてふと思って……。
そんなことありえません!私は性的DVも精神DVも経済的なDVも受けて受けていないのは暴力的なDVだけでした。子どもに巧妙な虐待までされて逃げたのですから。
何回も何回も原点へ戻り、脱出した時のあのぎりぎりの中逃げ切った後の安心した気持ちを忘れないこと、今子どもは安全に暮らせること。
感謝の気持ちを忘れてはいけませんね。今日一日を人間として生き延びられたことに感謝して。
お二人の書き込みに感謝します。原点を忘れていた自分に喝を入れつつ。
|
|
No.7868 読売のコラムニストに唖然 投稿者:くれぺりん 投稿日:2012年06月24日 (日) 00時34分 |
バーバラさん、はじめまして。
被モラハラ歴50年、去年、年老いた両親と決別したくれぺりんといいます。 読売新聞の医師のコラムを読んでため息が出ました。
>体の傷は診ることができても、大人の男女間の心の機微にまで立ち入ることは、救急外来には許されていないのである。
とおっしゃっているのは都立墨東病院の救命救急センター部長の浜辺祐一医師。モラハラ被害者を救い出す最前線ともなりえるはずの「医師」のこの意識の低さにガックリ。この救命センターには当直の精神科医もいるとのこと。しかし、病院は「警察からの通報が無いと動けない」、警察は「病院からの通報が無いと動けない」ってな理屈で、結局、死人が出るまで機能しないのでしょう。
ある人が猛獣の檻に入って噛まれて負傷し、病院に運ばれて手当された。その人が再び猛獣の檻に戻ると言ったら、その人の「意思を尊重」して檻に戻しますか? ありえない。 「無断で通報したらいけない」と法律には書いてありません。「関わり合いになると組織の存続に影響が出る」から深く考えずに流さざるをえないのは、私も同じような組織に居たことがあるのでよくわかります。でも、自分たちが『犯罪』をスルーし、人を見殺しにしている事を、あっけらかんとコラムに書ける神経がわからない。コラムを書くエネルギーがあるのなら、もっとDVに対応できる組織にスキルアップする事を考えてほしい。
DVは「大人の男女間の心の機微」などではなく、『犯罪』なのです。今まで公然と行われてきたので、『犯罪』と認識できていないだけ。肉体的、精神的傷害を繰り返す夫のもとに帰らざるを得ないという精神状態に、妻は追い込まれているのです。彼女らを見つけ次第、保護する事は、次世代を担う彼らの「子供達」をすこやかに成長させるためにも、どうしても必要な事です。DVは連鎖します。このままいくと、いずれ日本から「子供」は居なくなる。そうなってから、慌ててももう遅いのです。
大人も子供も、お互いに暴力をふるってはいけないし、心を傷つけてはいけない。幸せになりたいのだったら、暴力をふるわない道を選ぶしかない。でも厳しい道だから、多くの人は、まだこの道を行く事をためらっています。「人が人を傷つけるのは当たり前、力で戦いに勝った人間が幸せになれる」という神話にまだ騙されている。それが浜辺医師のような発言に、ポロリと出てしまうのではないでしょうか。
|
|