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No.6985 裁判支援と女相への脱出同行支援 投稿者:マリコ   投稿日:2012年03月07日 (水) 08時56分 [返信]

みなさん。こんにちは。今日は、私の近況活動の一部を報告させていただきます。

★①2月末は相談を受けてる方の裁判があり、より効果的に話せるよう本人尋問練習に前日は5時間かけました。当日はお昼を挟んで2時間。
相手側弁護士からの想定問題もやりましたが、基本は弁護士のペースに巻き込まれないこと。「はい」「いいえ」「結論」「わかりません」で対応するように努めました。
担当弁護士とは本人尋問の打ち合わせを3回にわたってしました。結構丁寧な打ち合わせをしていただきました。

傍聴席には私の知人友人が10人座って、裁判の成り行きを見守りました。
DV裁判では、DV夫が妻をできの悪い人間精神病などと決めつけているため、「夫の主張は違うよ」妻はみんなに信頼されてる人間であることを裁判官や参与員(男女二人)から見てもらうために傍聴応援が必要となのです。

DV夫言い分は、は妻を最初から嫌いだったからはじまり、悪口をならべ、資産を隠し(これは妻が発見)受験期の子ども(高校・大学)への一切の配慮もなく、修学旅行、塾、楽器等は無視(夫は高校教師)ようやく、受験料と教育費が出すということは決まりましたが、後は次回4月上旬に持ち越しました。

彼は3・11東日本大震災のときも、子どもたちへ何のことばかけもなかったのです。冷酷な男です。

★②3月に入り、女性相談所への脱出がありましたが、警察への不受理届けをだしてから女相へ行きました。
当地の女性相談所は今年度は昨年度の半分の人数、40人だったと聞き驚いています。

女性相談所の相談員(ベテランと言われながら臨時、研修など受けていなく未熟)には、少し入所時間が遅れるからと連絡すると、「ここはホテルじゃない」と私自身の言われました。
「分かってますよ。ホテル並みに快適な所ではありませんよね」と、思わず言いたくなったことがあります。
また当民間相談室(カウンセリングあり)を訪れた2人の方が「ホテルじゃない」と言われ過去がありました。

今回の入所に対しては、色々女性相談所の相談員の問題発言があり、所長に変わってもらうと、「まだよく分からない人が出たので申し訳ありませんでした」と詫びたのですが、
「分からない人を配置してほしくない」こと、「相談員が、被害当事者の女性の心理を良く理解できるよう研修の必要がある」ことを伝えました。

前日話を通して置いたので、土曜日の入所でしたが、宿直者の男子(日中のみ)がとても腰を低くして受け入れをしてくれました。
でも入所者は一人もいなく、私が同行した方だけでした。いつもは何人かのお母さんとこどもやちは1人だけで12部屋あるのにがらんどうでした。
今までにない経験でした。同行した方も心細く、帰りには泣きはじめ、思わず肩を抱きしめました。

月曜日、お見舞いをかねて様子見に行きましたが、そこでまたびっくり発言。
相談員が「65歳以上だと老人施設にはいることができるのですが」

激しい暴力があり、行き先なし、お金なし、1人で暮らせる健康状態。(心療内科へは入所前日診察を受ける)ということで、市営住宅に一応当たり、また個人的には住宅を探す。生活保護に繋げる(女性相談員が同行する)。

保護命令の申請を出すこと(近日中診断書提出)等が決まり、同行した娘さんが持って行ったハングル語と笑える本2冊を渡したらとても喜んで居られました。
日常的に暴力を振るわれ、笑うことが赦されない状況だったのですから、笑うことはとても良薬になります。

生活保護も1985年から水際作戦を展開し、申請者を追い出す話術を振るう担当者が多いようです。

女性相談所も昨年の関連機関連絡会では、2011年度20%相談が減っていると報告がありましたが、2012年度は女性保護が半減している事実から、水際作戦をしてるのではないかと推測される。
女性の保護が全国的に減ってる状況は、昨年の仙台市で行われた全国女性シェルター・シンポジュウムでも耳にしました。

行き先のない女性が、鬼のすみかに戻らざるを得ない状況が生じてるのではないかと危惧されます。

お母さんのお見舞いのため同行された娘さんが「第三者が居ると全然対応が違いますね。今まで何度も女性相談所へ相談したが、警察へ行ってくれと言って対応をしてくれなかった」と帰り道話してくれた。

ちなみに私に対しても、「先に警察へ行ってくれ」と、金曜日も土曜日もいうので、「あなたたちは、女性相談所の入り口へ立った女性を、警察署へ行けと帰すんですか」というと、小さな声で「帰しません。夜間と土、日は入所のため所長の許可をもらって措置することになってます」

No.6988 裁判と脱出(補足) 投稿者:マリコ   投稿日:2012年03月07日 (水) 14時49分

みなさん。こんにちは。夕べ寝ないで書き込みをしたら、酷い悪文になっていて読みづらい箇所等があることをお詫びし、補足させていただきます。

★①調停も裁判も夫側から申し立てられ、DV被害当事者のAさんにとっては青天の霹靂でした。DV(暴力と無視)があったものの、二人の子どもたちを1人前にするまではと思って頑張ってきていたのです。
裁判になってますがAさんは今も同居したままです。非常にストレスが強いと思いますが、「子どもの受験が終わるまで」と、がんばってます。

DV被害当事者であるAさんは被告として裁判所で裁判官の前に立ってることが「なぜ私はここにいるのか」とても不思議な気がしたと仰ってました。
普通の生活ではあり得ない、シチュエーションですから、そういう思いになるのは当然だと思います。

Aさんは、ほんとうによくがんばりました。時々、相手方弁護士には首を振り、なぜそんなことを言われなければならないか、悔し涙をながしてました。

裁判が終わった後、傍聴応援に来られた方から、
「専業主婦だから完璧に家事をこなさなければと思っていたというAさんのことばに涙が出た」
「まるで自分に言われてるような気がした」
「Aさんのどこが問題なの?真面目な人じゃない」
「二人目の子どもを産んだとき、育児のため仕事を辞めるように、夫と姑に説得されて正社員を辞めたのに、それを今更「金がないなら働け!」「家を出て行け!」と言って、経済的に追い詰め、家から追い出そうとするなんて酷すぎ」等の発言がありました。

★②>でも入所者は一人もいなく、私が同行した方だけでした。
文章中央部以下を次のように訂正します。
以前は何人もの女性と子どもたちで賑わっていました。今はたった1人だけで、12部屋ある部屋はがらんどうでした。

また、相談員に「ここはホテルではありません」と言われたことについて。
所長には「誰が女性相談所に入りたくて来るものですか。暴力夫に追い詰められて、所持金もなく、ぎりぎり安全でいられるところを探し求めて辿りつくんですよ。ホテルだと考える人はいません。今後この用語は使ってほしくない」旨、伝えました。

女性相談所が上からの目線で女性を措置するのではなく、民間並みに温かくDV被害当事者の方を迎え入れてくれる日がくるのは、まだまだ先のことかもと考えてしまいました。

No.7004 私の場合 投稿者:かりんとう   投稿日:2012年03月08日 (木) 14時03分

マリコさん、いつも精力的に活動してくださっていて、尊敬申し上げております。

今回の書き込みを読んで、
色々な対応の所があるのだということを、
初めて知りました。

ただ、私がお世話になったところ(民間ではありません)は本当に皆さん親身になって対応してくださり、まさに「命の恩人」でありました。

当然色々なルールがありましたが、それでも私は
何十年ぶりかで人間らしい安心感に包まれた幸せなひとときを送ることができて、感謝の気持ちでいっぱいでした。

経験を積み重ねたマリコさんだからこそできる問題提起だと感じましたが、
私のような感想を持ったものもいること、そんな素敵な場所もあったことをお伝えしたいと思いました。


これからも、どうかお体をお大事にますますのご活躍をご期待申し上げます。

No.7023 マリコさん、いつもお世話さまです^^。 投稿者:シャンティ   投稿日:2012年03月10日 (土) 13時54分


 お忙しい中、いつも温かいアドバイスをありがとうございます。

 資格について、教えて頂きたいのですが。。。

 以前、放送大学を受講されて 資格を取得されたと教えて頂きました。

 私も四十代後半になり このままでは就職が難しいかと思い、何か資格取得をしたいと考えているのですが、放送大学から資料を取り寄せてはみたものの 何から手をつけて良いのか全く分かりません。

 放送大学の事務局へ電話をさせて頂いたのですが、その方もあまり良く分かっていらっしゃらないようで・・・私が 「この資格を取りたい!」という目標がはっきり決まっていないからなのですが。。。

 お忙しい中、恐縮なのですが この単位を取ると
こんな資格が取れるんですよ・・・みたいな参考を教えて頂けると嬉しいです。

 三月とはまだ名ばかりで、寒い日が続きますが お体をご自愛くださいね。
いつも、お願いばかりで申し訳ありませんm(__)m

No.7049 かりんとうさんへ(支援について)。シャンティさんへ(放送大学)。 投稿者:マリコ   投稿日:2012年03月13日 (火) 01時41分

☆かりんとうさん。はじめまして。うれしいご報告どうもありがとうございます。

>ただ、私がお世話になったところ(民間ではありません)は本当に皆さん親身になって対応してくださり、まさに「命の恩人」でありました。

温かい方たちでほんとうによかったですね。

>何十年ぶりかで人間らしい安心感に包まれた幸せなひとときを送ることができて、感謝の気持ちでいっぱいでした。

かりんとうさんのお気持ちが伝わってきます。

当地方の女性相談所も何年か前は、DV被害を受けた当事者の方へ寄り添った支援されてました。
残念ながら、県職である所長も職員も2~3年で異動します。
経験豊富な職員が育つ環境にありません。
望まない仕事だから、何とか1年で異動したいという考えを持ってる方もいます。

「個人的なことは社会的なこと(パーソナル・イズ・ポリティカル)」
DV法にもDVは犯罪であり、社会的に解決しなければならない問題であるとされてますが、社会的解決をするため、自分たちが働くという意識に欠けてるのだと思います。

一番問題なのは、女性相談所へようやくの思いで、勇気を持って辿りつく、一人ひとりの女性への人生への想像力を持てないことと、温かい人間の血が通ってないことだと思います。
「措置する」ということばにそれが現われてます。

「今の若い女性は流されて生きてる」「共依存してる」「夫のことばは頭の上に飛ばせばいい」
これが、当県女性相談所で、今も聞かれることばです。
私は言われっぱなしでなく、一つ一つのことばに対して、きちんと言い返しをしていこうと、実行中です。

弁護士への付き添いもしてますが、同様に、「ちょっと待ってください」「これはこういうことです」と、DV被害当事者の方の味方になって、きちんと伝えるようにしています。
最初は嫌がられますが、DV・モラルハラスメントへの理解が得られ、信頼関係が成立するようになります。

調停は婚姻費用はもちろん離婚も、財産争いがない場合はDV被害当事者の方と弁護士をつけないで二人でやります。
第三者が別控え室に存在して相談に乗ってるということは、調停委員や事務官のプレッシャーになります。
担当事務官にもDV資料を読んでもらうようにしています。

微々たる行動ですが、積み重なることで少しずつでも、社会を変えていける力になればと思っています。

私は、目の前に人権を侵害されてる女性や子どもたちが居ることを赦せないのです。
一人ひとり、かけがえのない命を生きていられるか。人権を尊重されて生きられているか、私はどうしても気になるのです。
「思想は行動である」(サルトル)。私の信念です。


☆シャンティさん。
お久しぶりです。お返事が遅れてしまいました。

放送大学についてですが、PCで「放送大学」で検索するとホームページがヒットします。
資格は?司書や看護や学校カウンセラー等かな?
エキスパート制度というのもあります。
放送大学を卒業したから、特別何かできるということはないと思います。

ホームページに詳しく情報が提示されてますので、そちらをご覧ください。

私の場合は、認定フェミニストカウンセラー(日本フェミニストカウンセリング学会・ホームページ参照)の資格を得るため、心理学関係48単位が必要とされ、放送大学へ入りました。

最初は卒業を考えてませんでしたので、選科生として入り、半年後に入学しました。
10年間在学できますので、最初の2年は心理学関係48単位を取得し、後はのんびり、そもそも卒業は考えてなかったのですが、ついでに継続し7年がかりで卒業しました。
途中入院(三半器官にヘルペス)寝たきり51日間など、アクシデントがありましたが、一昨年卒業しました。

社会人になって、勉強するのはなかなか楽しいものですよ。
学校時代にこんなに勉強していたら・・・などと思ってしまいました。

この3月24日(土)、放送大学の卒業式が渋谷NHKホールで行われます。昨年は東日本大震災があり中止されたので、一年遅れの卒業式です。
友だちと参加します。ちなみに友だちは美術関係や文学、歴史等を主に選択し、歴史博物館に就職しています。

シャンティさんも仰ってますが、何をやりたいか目的がはっきりすると、やりやすいとは思いますが、好きな科目を取ることで、自分に向いてること、やりたいことが分かってくるかな?とも思います。

私は、また再入学してしまいました。
こんどは卒業はめざしていませんので、ゆっくりのんびりと好きな科目を学んで行こうと思っています。

シャンティさんはまだまだお若いのですから、是非チャレンジしてみてください。
新しい世界が開けますよ。

No.7072 お返事ありがとうございます。 投稿者:かりんとう   投稿日:2012年03月15日 (木) 14時13分

マリコさんのような支援をしてくださる方が身近にいたら、
どれだけ心強いだろう、と感じました。
「思想は行動である」
力強く、行動されているマリコさんを心から尊敬いたします。
私は自分のことだけで精一杯ですが、行動していきます!

それから、ずいぶん前になりますが、
マリコさんがこちらのサイトに
レバノンの詩人カール・ジブランの「預言者」の文章を紹介してくださっていました。
私はその内容にとても感動して、プリントアウトして壁に貼って、私の子育ての指針にしています。
素敵な紹介をありがとうございました。

これからもどうぞ、お体に気をつけてがんばってください!




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