No.5800 トラウマとPTSDとは?(資料) 投稿者:マリコ 投稿日:2011年07月17日 (日) 23時15分 [返信] |
こんにちは。認定フェミニストカウンセラーのマリコです。 私が、私たちの団体が発行している通信(ニュースレター)へトラウマとPTSDについて寄稿したものを転載します。
不条理なDV(モラルハラスメント・性暴力・経済的暴力・社会的暴力)や性暴力の被害当事者のみなさんがトラウマとPTSDについて知識を得ることは、これからの日常を生き延びるために有用と考えます。長くなりますが、資料としてお読みいただければ幸いです。
*****フラッシュ・バック<再体験>注意*****
【Q】 東日本大震災、原発事故によって被災された方たちの心の問題が取り上げられていますが、PTSDって、どういうことなのでしょうか?
【A】 強烈な出来事が起こった場合、大きなショックを受け、自分が持ち合わせている方法では「なんとかしのぐ」ことができなくなる。そのとき、様々な状態(症状)が起きてくる。
■ 【トラウマの定義】 私たちの生命や身体を危険に晒すようなことが、突然、身に降りかかった出来事。日常経験する範囲を超えてるようなショックな出来事。外傷性記憶ともいう。
◆[集団災害] *人為的な災害ー航空機事故・列車事故・船舶事故・自動車事故・原発事故 *自 然 災 害ー地震・津波・洪水・山崩れ・雪崩・火山噴火・台風 *暴 力 犯 罪ー殺人・レイプ・暴行 *戦 争 行 為ーテロ・戦闘行為やその目撃・拷問・強制収容所
◆[個人的なトラウマ] *個人に対する攻撃ー★ドメスティック・バイオレンス★性暴力・暴行・強盗・人質等死の脅威に晒された経験
◆[二次性の外傷(目撃者のストレス)] *死を招く事故の目撃・拷問、殺人の目撃・救急隊等のおびただしい数の死体の目撃
■【外傷後ストレス障害=PTSD】 1、<再体験><侵入> トラウマとなった状況を繰り返し思い出したり、悪夢を見る。 2、<回避><麻痺> 思い出すことで、トラウマを受けたときと同じく恐怖や不安感に襲われるので思い出さないようにする。連想させる場所や人や音や匂いを避けようとする。<解離性健忘>が起こり、外傷の重要な部分を思い出せない。感情が凍り付く。 3、<過覚醒> 悪夢を見る恐怖から眠れなくなり、イライラし怒りっぽくなる。集中力が低下する。いつも緊張していて、過剰な警戒状態になる。びくっとする。疲労する。
★出来事に関連した刺激(トリガー)によって、脳に映像として刻まれてる恐怖記憶(トラウマ)が再現され、今現実に起きてることのように体験し、その瞬間に生じた感覚や感情が甦り、ぞっとするような強い恐怖に晒される。この現象を<フラッシュバック><イメージの侵入という>という。
フラッシュバック<再体験>が起きると、自分が死ぬのではないか、発狂するのではないか、恐怖や悲しみや、苦しみや怒りが込みあげ、何が何だか分からなくなりパニックになる。
自分の身を守るために、これを避けようと<回避>して、再び過剰な警戒態勢<過覚醒の亢進症状>にもどる。★トラウマ経験を回避することにより、上記1、2、3の【悪循環】に陥る。
このような症状の【悪循環】が1カ月以上続き、社会的、職業的、他の重要な生活の機能に問題が起きているとき、PTSDと診断される。
急性PTSDー症状の持続期間が3カ月未満 慢性PTSDー症状の持続期間が3カ月以上 遅発性PTSDーストレス経験から6カ月経過して発症する場合 複雑性PTSDードメステイック・バイオレンス被害を受けた場合
◆トラウマがもたらす影響は、その人の信念を揺るがす。 「この世は安全でいられる」という感覚。「良いことをしてる人には良いことが起こり、悪いことをした人には悪いことが起こる」という信念など、考え方の再検討を強いられる。
◆次の反応は、危険(死の恐怖)に対する生物学的反応であり、当然の生き延び策である。 1、感情レベル・・・(行動準備のための身体反応によって、心臓がドキドキする。呼吸が荒くなる。) 2、思考レベル・・・(このままだと死んでしまう。逃げなければ。) 3、行動レベル・・・(攻撃する。逃げる。じっとして動かない。動けない。固まる。)
◆外傷性ストレス障害が慢性化する。 感情が余りに強くコントロール不能になると、トラウマになった出来事について思考停止する。このことにより慢性化する。
◆トラウマの慢性化を防ぎ、回復が可能な条件を持ってる人たち。 1、人生において何度も困難な状況を克服し、試練に打つ勝つ体験を持った、自信がある人。 2、トラウマ的状況に対して、職業的訓練を受けた人(消防士、警察官、救急医師、スチュワーデスなど)。 3、★過酷な経験をしたが、家族や社会から適切なサポートを受けることができた人。
◆トラウマを受けると、次のようなことに陥る危険がある。 1、自殺未遂・・・(自己価値観の低下。生きていても仕方がない。アルコールや薬物依存。過食や拒食。) 2、罪悪感・・・(○○できなかった私が悪い。私が駄目だから、私が弱いからと、強い自責感をもつ。) 3、うつ病・・・(怒りを抑制する。怒る自分に罪悪感をもつ。恥、汚れ感、無力感をもつ。) 4、信頼感の喪失・・・(誰も信用できない。ひとりぼっちだ。安全でないと感じる。)
★【注意】ー性格的に体力的に強い人(男性)は、人生の辛い試練に耐えらてる。弱い人(女性)は試練に対応できずに、長く苦しむと思われている。しかし、これは誤解である。性格的に体力的に強いとか弱いとか、男か女かには関係ない。 トラウマの出現と深刻さは、トラウマとなったショックの大きさ、強さ、時間、そこで経験した死の脅威が関係する。
★【注意】ー被害者は誰でも、死の恐怖をもった過酷な経験を忘れたいと思うが、それは不可能である。 他者から受容され、適切なサポートを受けることで、「自分は生きていいのだ」と、思えるようになり、不条理な出来事を過去の経験の一部として、自己の人生に統合できると、回復に結びつく。
★【注意】ー正統な怒りをもつことがカウンセリングの目標の一つである。
【Q】 トラウマを受けた人に、どう接すればいいのでしょうか?
【A】 1、安全で安心な場で、その人が話すことを信じて耳を傾ける。滋養と共感を持って聞く。 2、「気持ちは分かる」なと、安易なことは言わない。 3、災害や事故などの不条理な出来事に対して、「あなたに責任はない」と、伝える。 4、「あなたが悪いのではない」「よくがんばってるよ」「ひとりぼっちじゃないよ」と、伝える。 5、「早く忘れなさい」「いつまでも過去のことにこだわらず、新しい人生に踏み出しなさい」と、説教しない。「あなたにも悪いところがあったのでは?」「気をつければ」「我慢しなさい」等、決して責めてはならない。 6、思い出せないことを、無理に思い出させようとしない。 7、回復には時間を要する。 8、ケアを受けることが嫌な人、してほしくない人もいるので、決して押しつけてはならない。
[参考図書]『心的外傷と回復』ジュデイス・L・ハーマン著『トラウマを乗り越えるためのセルフヘルプ・ガイド』オロール・サブロ=セガン著『生きる勇気と癒す力』エレン・バス+ローラ・デイビス著『犯罪被害者の心の傷』小西聖子著『トラウマとジェンダー』宮地尚子
非常に簡略にまとめてありますので、詳しく理解されたい方は、上記の参考図書をお読みください。
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No.5806 マリコさん、ありがとうございました 投稿者:ラッパ水仙 投稿日:2011年07月19日 (火) 00時09分 |
ここ数日、前夫(DV夫)のことをコメントに書いたせいか、 フラッシュバックが起きてしまいました。
前回の悪夢では、忘れていたと思っていた当時のアパートの様子や 食器まで鮮明に見えてしまい、怖かったのです。
早速、マリコさんの資料を読んで、プリントしました。
私は、きちんとカウンセリングに行ったことがありません。 胸の奥底に畳み込んで、忘れたフリをしている記憶を 全部出して、直視する勇気がないんです、怖いんです。
PTSD について、正しい知識を持つことは大切ですね。 私の周りには、安易に「私はPTSDだ」という人がいたり、 「僕もPTSDだから、理解し合える」なんて近づいてくる男性もいて、要注意です。
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No.5809 マリコさんへ 苦しいです 投稿者:バーバラ 投稿日:2011年07月19日 (火) 16時23分 |
バーバラです。
PTSDの診断を受けて、精神科にも通い、 継続してカウンセリングも受けています。
この連休に、音楽の集まりに泊まりで 参加しました。裁判が終わって、震災後の 体調のどん底からも少し回復したかな、と シングルの生活に彩りを添えたいとでかけ ました。
ところが、かつて家族でいった同様の音楽 の集まりの記憶が細部まで蘇り、出て行けと 脅されたときのこと、裁判の大変だったことが 芋づる式に頭に浮かんで、おかしくなりそうでした。
はじめてお会いする人ばかりなのに、苦しい 胸のうちを話すわけにもいかず、薬を飲んで 部屋で休んでいましたが、2時間くらいで 下肢には、裁判中のようなすごい紫斑が出来、 腫れ上がり、靴をはくのも大変になりました。
ようやく家に戻りましたが、体中がいたく、 苦しいです。記憶のふたが開くことがこんなに 苦しいなんて、助けて!と叫びたい気持ちです。
音楽があるから、生きていけます。 人生の喜びに 苦しい記憶が 張り付いています。私はどうやって生きて いったらいいのでしょう。
いまは悪夢がないだけいいのですが。
一番夢にうなされていたときは、 ドクターにもカウンセラーにも 「特効薬はないのです。今日一日を生き延びましょう。一週間さきのことまででいいから。」 と言われていましたが。
本当にちょっとしたことで、フラッシュバックがおきます。買い物、電車のなかでみかける小さい子ども、家族連れ、食事のしたくをしているときにふと 音楽のワンフレーズでも、、、
記憶喪失になりたいと思うことがあるほどです。
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No.5810 バーバラさん 投稿者:seiko 投稿日:2011年07月19日 (火) 19時56分 |
ただ傍にいて、 バーバラさんの背中や 紫斑で腫れた脚をさすりながら、 バーバラさんの悲しみと苦しみが 少し離れて行ってくれるのを 一緒に待ちたいです。
なにも話さず ただ貴方の言葉を聞き、 涙をともに流し、手のぬくもりで 貴方をなぐさめていたいです。
傍にいて、 温かいお茶をいれ、 口のなかでとろける甘い お菓子を味わって
また泣いて 少しだけ、ほっとできる瞬間を 貴方に感じてもらいたいです。
姿が見えず、逢うこともできないけれど 今 貴方の悲しみが、私にも伝わります。 貴方の悲しみを、私も一緒に味わっています。 一人ではないと 感じてもらえたらいいのに。
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No.5811 バーバラさんへ 投稿者:COCOA 投稿日:2011年07月19日 (火) 21時05分 |
バーバラさん。 さぞかし、辛い、悲しい、苦しい一泊だった事でしょう。 その時のバーバラさんの姿を想うと胸が張り裂けそうになります。
ずっと音楽を愛していらっしゃったから・・・傍らに大好きな音楽があったから生きて来れたのだと・・・そうおっしゃるバーバラさんの気持ちが手に取る様に解ります。
その音楽の世界でさえ、仲間との空間でさえ、今のバーバラさんには苦しいのですね・・・
実は昨日母校の100周年の演奏会に参加しました。 私は結婚後ずーっとしていなかった合唱を春のレクイエムから挑戦して、ついに今回のOBも集う記念行事に参加しました。
練習には2回しか出ていません。忙しい事や、昔のようには声も出ず、ご夫婦で来ている人や、ずっと歌っている人へのコンプレックスもあったり・・・ いじけた自分の心と葛藤しながら・・・帰りにブルーになったり・・・
でも、昨日私は救われました。 リハーサルの途中で、恩師が、「ずっと歌ってなかったかもしれない、でもね、昔歌っていた記憶は歌いながら取り戻せる。声の通り道が覚えていてくれる。身体が覚えていてくれるんだよ。」と・・・それはみんなに話して下さった言葉です。 でも、私は嬉しくて、高校生に戻ったように素直に思いっきり笑顔になれました。
高校生のブラバン♪や合唱部の演奏・演技を観、目で追いながら、興奮の後、涙が止まりませんでした。 あの頃の私は、純粋に歌が好きだった。目の前の高校生の子たちのように夢いっぱいに楽しんでいた!・・・と。
もったいない!歌おう! 会場には高校時代の恩師が居て下さり、見て聴いてくださっていた。
若い生徒たちはまっすぐな音を出します。でも皆さんは生きて来た経験を演奏に表現できる。歳とって出にくい音はごまかしても、それを超える表現力を持っていると言われました。
私は単純に嬉しくて(^^) 私の苦しみも、悲しみも、多くの喜びも経験だけ音楽の中で生きるのなら・・・歌おう!!と
悲しみも、歌ってみようと。
世界で活躍している指揮者・演奏家も数人参加しておられました。 でも、私の心を打ったのは純粋な高校生達の演奏でした。自分をぶつけられるのが音楽だと・・・一つの音を出し、表現するために無心に入り込めるのが音楽だと・・・
最後は「あすという日が」の合同演奏でした。 自分を信じよう・・・*と
年長組ですが、今から始めます・・・再び・・・*
バーバラさん。音楽はいつかきっとバーバラさんを救ってくれると思います。
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No.5816 ラッパ水仙さん。バーバラさん。「痛みを力に」 投稿者:マリコ 投稿日:2011年07月20日 (水) 10時37分 |
ラッパ水仙さん。バーバラさん。こんにちは。 いつも素晴らしいコメントをお書きになって、みなさんを励まし、みなさんのお力になってるお二人を尊敬申し上げております。
ラッパ水仙さん。バーバラさん。お二人とも危険人物であるDV夫から離れ、いま、安全な場所に居られること、これは、お二人に力があったからできたことです。 「あなたたちには力があります」きっと、この辛い過去から自由になれる日が訪れることを信じてます。
☆ラッパ水仙さん。
忘れていたことが、細部まで再現された悪夢をみたのは怖かったですね。
>私は、きちんとカウンセリングに行ったことがありません。 胸の奥底に畳み込んで、忘れたフリをしている記憶を 全部出して、直視する勇気がないんです、怖いんです。
お一人で、全部出して直視するのは、激しいふラバが起こったりすることがあり、危ないです。無理して思い出す必要はありません。 PTSDについて予備知識を持つことで、ご自分が変だとか、異常だとか思わなくていいことを、お分かり頂けたのではないでしょうか。
バーバラさん。
楽しいはずの音楽の集まりで、フラッシュバックされてしまったんですね。
>ようやく家に戻りましたが、体中がいたく、 苦しいです。記憶のふたが開くことがこんなに 苦しいなんて、助けて!と叫びたい気持ちです。
「音楽があるから生きていけます」 音楽に張りついて、バーバラさんを支配するDV元夫を憎みます。 「音楽を理解もしない奴が、バーバラさんを襲うなんて許せない!」「卑劣な奴は消え去れ!」怒!怒!怒!怒!怒!
ラッパ水仙さんとバーバラさんへ。
お二人が、ここに、ご自分の経験したことを書くこと(つまり、ここで話すこと)で、少しずつ回復していけると思います。 ここは安全な場所です。お二人が書かれるてることを、ここのみんなは「そうだ。そうなんだ。ありがとう」と、お二人を信じて読んでいます。
PTSDに一服飲めば効く「魔法の薬」はありません。 回復は、螺旋状に回復し、いつかトンネルから抜けだせます。時間がかかります。
なぜ話すと治るのか。まだ、その根拠は分からなけど、話すことで、確実に人は癒され「いまの自分でOK」なのだと、人権を回復(エンパワ)できるのです。
私の考えとしては、安全な場で、信じて聴く人が居て、そこに温かい人間関係が生じ、癒され、「信頼できる人が居る。仲間がいる。一人じゃない」と思えたとき、辛い経験はあるけれど、「生きていこう」と、思えるようになるのではないかと思います。
回復のイメージとしては、「過去は、なくならないけど、過去から解放されて自由になる」ことだと思います。
PTSD症状は、過酷な経験を生き延びるための生物としての、正常な反応なのです。「PTSDになった私は異常だ」だということはありません。
PTSDによって生じる、諸症状を知って、対処法を考えて置けたら楽だと思います。 どんな風にしたらいいか、ノートに書いてみる。「たとえば、深呼吸をする。好きな詩を読む。アロマを入れてお風呂にゆったり入る」等、ご自分に有効と思われることを書き出してみてください。。
PTSD治療に有効と言われている暴露法や認知行動療法がありますが、私がここでお薦めしたいのは、「支配物語(ドミナントストーリー)」を語ることで、「もう一つの希望の物語、オルタナティブストーリー」に繋げる方法です。
「魔法の薬」があるとすれば、それは「話すこと」「書くこと」それを一生懸命聞いてくれる人が居るということだと思います。
「痛みを力に。あなたには力があります」
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No.5818 ラッパ水仙さん、バーバラさんへ 投稿者:クレア 投稿日:2011年07月20日 (水) 16時12分 |
こんにちは いつもお世話になっています。
言葉が見つからなくて、何もコメントできなくて… いつも的確で冷静にココに来る人たちに何かを気づかせてくださっているお二人が こんなに苦しんでいらっしゃる。
マリコさんの言葉に便乗して、 私もPTSDを診断されたとき、「らせん状に行きつ戻りつゆっくり治るよ。 早くて5年。急いじゃダメだよ、落っこちるから」 と言われました。 そして、人に話し、人に聞いてもらい、人の話を聞いて、リハビリになる、とも。
私はいつもお二人の言葉を読んでいます。 尊敬しています。
いつか本当にリアルで会いましょう。目標にしましょう。楽しみにしています。 バーバラさん、同じチェリスト(私はヘッポコですが)として、 音楽を以前のように愛せる日が来ることをお祈りしています。
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No.5819 ラッパ水仙さん、バーバラさんへ 投稿者:じゃすみん 投稿日:2011年07月20日 (水) 16時48分 |
私も、力不足で、言葉が見つからなくて、声をかけられなかった1人です。
私は急性のPTSDだったのだろうと、マリコさんの書き込みを見て思っていました。 ラッパ水仙さん、バーバラさん、クレアさんのほど、むごいトラウマも受けなかったので、 「何もわからない人が、安易なことを言う」ことになりそうで、何も言えなかったのです。
でも、こんな私ですが、ラッパ水仙さん、バーバラさんを敬愛する1人です。
もし、マリコさんがおっしゃるように、「信じて聞く」ことで、お2人の心を少しでも安らかにできるのなら、 私は、お二人を信じていますし、お二人の書き込みを自分のことのように心を痛めて、読ませていただきました。
私には、お二人を慰め癒す言葉の力はありませんが、 いつも、お二人のことを(勝手に)親愛なる友として、大切に思っています。
私も、いつか「過去から開放されて自由になり」、支えあい、生還した仲間として お会いできる日を楽しみにしています。
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No.5820 バーバラさん 投稿者:こだま 投稿日:2011年07月20日 (水) 21時36分 |
バーバラさん、何と言葉をかけていいのか・・・。
私はまだ、裁判が終わっておらず、モラの卑怯さに怒りが抑えられないという状況なので、辛い中でも怒りに支えられている状態です。
もうすぐ裁判が終わって、その結果により、きっと今より辛い気持が強くなるのでは、と半ばあきらめの気持ちもあるのですが、
マリコさんの
>「魔法の薬」があるとすれば、それは「話すこ >と」「書くこと」それを一生懸命聞いてくれる人>が居るということだと思います。
>「痛みを力に。あなたには力があります」
この言葉を励みにしたいと思います。
バーバラさんは、いつも皆の気持ちに寄り添い、一生懸命アドバイスをしてくださいました。
私も何度助けられたことか・・・。
おつらい気持ちを吐き出して、少しずつでも楽になれますように、心から祈っています。
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No.5821 温かいお言葉をありがとうございます。 投稿者:ラッパ水仙 投稿日:2011年07月21日 (木) 02時25分 |
マリコさん、クレアさん、じゃすみんさん、そしていつも私を応援してくださる皆様、 温かいお言葉をありがとうございました。
私のトラウマは、もう24年も前に元夫から受けたDVです。 (今思えば)来る日も来る日も、サディスティックな変態趣味で、 人には言えない酷いことをされていました。
マリコさんのレファレンス通りに、意外なことを覚えていて、意外なことを忘れています。
悪夢はだんだん見る頻度が下がってきました。
現夫との別居を決定的にしたのは、 4年前に現夫が「般若の憤怒の形相」で私を怒鳴りつけたときに起きてしまったフラバでした。 一瞬にして恐怖で固まり、「何をされるかわからない」と彼を押したときに、 「お前は僕に暴力を振るったから警察を呼ぶ」と喚き立てられ、 (私が不利にならないように)私が警察を呼んだのでした。
現夫は、全くPTSDの知識がなく、 (モラハラ夫ですから)私のことには関心もないので、 「大げさな演技しやがって」くらいで、全く状況を理解せず、逆上しました。
数日前、フラバが起きてしまったときに、たまたま現夫が出張で来ていて、 「苦しい状態なので今日は帰ってください」と言ったら、驚いていました。
昨日は、ストーカーから14件もの携帯メールが届き(まだ諦めてなかったらしい)、 ちょうど子供が出かけて私ひとりだったので、現夫が訪ねて来たときに、泣いてしまいました。
同居しているときには、私はいつも元気で笑顔で働いていなくてはいけなかったし、 私が泣いていると怒るような人だったので、 今回、私が泣いたのを見て、とても驚き、PTSDへの理解を示してくれました。(と、思います。)
皆さんと比べて、私の症状は軽い方だと思います。 家から出られない日、眠れない夜があっても、それなりに暮らせています。
明るい平和な未来のために、一緒に頑張りましょう。
本当にありがとうございました。
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No.5823 バーバラさんをはじめ先輩がたへ 投稿者:せき 投稿日:2011年07月21日 (木) 21時03分 |
こんばんはおひさしぶりです、せきです。
最近BBSの書き込みのスピードについていけず ROM専門になりかけていました。
バーバラさん、ラッパ水仙さん。
いつも私たち後に続く者への的確なアドバイスに 感服しています。
でもバーバラさんはもちろんラッパ水仙さんも まだ被害は続いているのですね。 私も最近PTSDというのか 私は友人としか思っていない男性からしつこくメールが来るようになり携帯のメールを見るのが怖くなっています。
とても気持ち悪いです。
久しぶりにこういう気持ちになり 「あぁまだ私も回復したようで回復していなのだな」と実感しました。
Q&Aにあったようにモラとは一生関わりつづける覚悟が必要なのかもしれませんが 離れることでモラといない時間が増えた分 なんとか自分のために時間を使って回復していくしかないのかなと思ったりもします。
私はモラといたときに出来なかったこと (美容院にいくとかお化粧品をかうとか)を少し積極的にすることで気晴らしをしています。
それにこの掲示板で書き込みすることも回復への 一つの道だとも思っています。
私のような若輩がおこがましいですが みんなで少しずつ良くなっていけたらと思っています。
顔は見えなくともここでつながった縁ですから・・
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No.5825 PTSD、、、バーバラです。 投稿者:バーバラです 投稿日:2011年07月21日 (木) 23時18分 |
コメントくださった皆さん、本当にありがとう ございました。
>seikoさん、 お返事を拝見してたら、涙がぼろぼろでてきました。私の話をわかってくださるということだけも ありがたいのに、
>バーバラさんの背中や >紫斑で腫れた脚をさすりながら、
>ただ貴方の言葉を聞き、 >涙をともに流し、手のぬくもりで >貴方をなぐさめていたいです。
>温かいお茶をいれ、
>少しだけ、ほっとできる瞬間を >貴方に感じてもらいたいです。
お会いしたこともないのに、この文章で 私は、ひとりではない、と思えました。 ありがとうございました。
>COCOAさんへ
COCOAさんには、音楽がモラから離れた自由を象徴 するものであるのですよね。これからの人生の 生きがいになりますね。
私はアマチュア音楽家としては、同じ趣味の元夫と 一緒に活動していたので本当に複雑です。 共通の知人、友人も多く、新しい仲間に 「どこで音楽活動をやってきたのか。」 と訊かれること自体がもう、フラバのもとなわけです。 私の音楽体験は、元夫の機嫌をとるための手段でもあり、また今はもう連絡のとれない 友だちとの過去の記憶でもあります。たいへんな アンビバレントな記憶であり、体験です。もう、 二度と弾くことも聴くこともでないだろう曲が数十曲あります。記憶喪失になりたい、と思う所以です。
>マリコさんへ
>いま、安全な場所に居られること、これは、お二>人に力があったからできたことです
大切なことを思い出させてくださりありがとう ございます。今、私はもう、安全な場所にいます。 苦しくても、恐怖で発狂しそうな感じはないのです。ふるえが止まらないということもなくなりました。
きのう、痛む足を引きづりながら、カウンセリングにいってきました。 「音楽がバーバラさんにとって、アンビバレントなものであることがはっきりしましたねぇ。リスクをとっても続けるか、しばらく休むかはバーバラさんの選択ですね。」と言われて、 精神科のドクターにEMDRの治療について、訊いてみるように言われました。
ただ、私の記憶は、音楽をきっかけに15年前くらの 記憶から芋づる式に、豹変された頃、裁判を起こされた時、裁判の書面の内容、娘の記憶と押し寄せるように出てくる記憶だと話したら、
EMDRは、強烈なひとつの記憶に関しての衝撃度が 減るという治療なので、私のような記憶が芋づる式に出てきて、苦しいというのは、どうかな、と 言われました。
もちろん、一番の恐怖の記憶は、 「出て行け」と脅されて、孤立した頃のことですが、気づかずに奴隷状態でいた屈辱の時期は十数年ですし、裁判期間も悪夢や恐怖の感覚は続き、かなり苦しかったので、 むしろ、マリコさんのおっしゃる
>「魔法の薬」があるとすれば、それは >「話すこと」「書くこと」それを一生懸命聞いて>くれる人が居るということだと思います。
かもしれません。かといって、あまりにも重い 話なので、実際には被害の話をすることはありません。この掲示板の存在が私を支えてくれています。
>クレアさん
クレアさん、入院まえのたいへんな時に レスポンスありがとうございます。 5年って言われたんですね。私も「回復には、年単位かかるし、あせらないこと、、」とドクター に言われていたのでした。意識のうえでは、 だいじょうぶかな、と思ってでかけたのですが。
音の記憶って強烈で、同じ曲にまつわる記憶が まるでカラーの映画のように頭に浮かぶの ですね。
何年後でも合奏したいですねぇ。
>じゃすみんさんへ
暖かい言葉がうれしいです。
私は、身体的暴力も経済的暴力もなかったので、 自分のPTSDは軽いのではと思っていました。
裁判が終わったら、楽になると楽観していたのですね。いま考えると、精神科のドクターには、 「ゆっくり、あせらず、無理は禁物。紫斑がでたら、横になって休むこと」と繰り返し言われていました。
自分の回復を信じて歩いていきます。
>せきさん
コメントありがとうございます。 私の場合、一番好きでしたいことが元夫と 同じだというのが、今になっては悲劇になって しまいました。弁護士も 「音楽がなかったら、とても20年もってないでしょう。しかし、深い精神活動である音楽が共有の記憶としてあることが残酷」と言っていました。
モラは、いまも離婚のことはまったく意にかいさず 全国大会に行き、あるアマチュアオケのコンサートマスタまでしています。たくさんの譜面もCDも ステレオもぜんぶ独り占めして。
これで音楽をやめたら、相手のおもうつぼじゃないですか。私の尊厳がかかっているんですね。 それなので、合宿参加も決行してしまいました。
でも、さすがにまいりました。
>こだまさん
まだ、裁判続いておられるのですね。 裁判中は、いま考えても過酷でした。ただ、 裁判がおわると、弁護士との関係がきれて、 それが不安のひとつになりました。
相手の豹変と嘘への衝撃は、いまもまだ ありますが、相手と離れることができたことで 安全の確保はできているのですよね。
裁判で被害が認定されるよう祈っています。
>ラッパ水仙さん
24年前の記憶が出てきたとのこと。 私は、カウンセラーの紹介で、 女性ダルクの上岡陽江さんの書いた『その後の不自由』をもう、5,6回読んでいます。 「回復とは回復しつづけること。」とありました。
この4年を振り返ってみると、死なずに自暴自棄にもならずにきたことが奇跡に思えます。
私が人生で一番大切にしていたもの (娘、愛犬、音楽、友だち) を奪っていこうとしました。娘と犬と友だちの何人かを奪われました。
音楽を奪われることだけはしたくない、私の意地です。尊厳をかけた闘いです。譜面とCDとステレオとピアノは奪えたかもしれない。けれど、私から音楽体験を奪うことができない、と私は生涯をかけて証明するつもりです。
また、ここでお話しましょう。
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