昨日私の留守に、母が私の子供達に話した事があります。
「お爺ちゃんは70歳を過ぎて始めていった北海道が、広くて大好きだった。今度お前を連れて行ってやる。と約束したのに死んだと泣いていたけど・・・。お爺ちゃんがある人にわしが連れて行けないから、お婆ちゃんを北海道に連れて行ってやってくれと頼んでいたらしく、今度この夏に行く事にした。」と・・・
泣いてしまいました。
煙草を吸わない父が肺癌になり、医師も諦めた所でも母は治ると信じて、イレッサの内服で5年の延命をし、たくさん思い出をつくり、最後の春は動けなくなった父を毛布に巻いて車に乗せ、*お花見*に連れて出掛けていた母でした。最後に父が食べたのは大好きな母のおはぎでした。亡くなる朝も自家製のハチミツ湯を口に着けてもらい息を引き取りました。 母の看病する姿は「愛するとは、いとおしむとはこういう事なのかと・・・」我が両親の姿なのに・・・母には勝てないと思いました。
そして一人になった母が、今度の三回忌が終わったら・・・と、父の用意した北海道旅行に行く・・・
一緒にダンスをし、還暦過ぎても一緒にソフトバレーをし・・・亡くなる春、孫娘の結婚式で万歳をして笑っている父の姿・・・思い出し、泣かずにはいられないのです。
かっこ良すぎます。
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