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[99] 今日がだめなら明日T
楓 - 2006年06月22日 (木) 16時25分

第一話「お嬢さま、猫にお金をやっても無理ですよ」
司会は僕、ハヤテが勤めさせていただきます。
=キーンコーンカーンコーン=
「ふー、やっと授業が終わったぞ!」
「お嬢様ったらそんなに学校が嫌いなんですね・・」
僕とお嬢様は、今日も話しながら帰った。
「学校は、つまらないのだ!いつもいつも、先生の話を聞くだけだし・・」
「でも、そうしないといい漫画家には、なれませんよ」
「むむむ・・・」
お嬢様は、漫画家になるのが夢だが、学校へはあんまり行かないので漫画家になるのは僕にとっては難しいと思う。
「おっ、あれは何だ?」
お嬢様は突然立ち止まった。
「猫・・・みたいですね」
僕が見た猫は、どうやら野良猫らしい・・・
「金がないからここにおるのか?」
「お嬢様・・・・猫にお金をやってもだめですよ・・・」
「でも、かわいそうではないか・・」
お嬢様はタマがいるから気持ちが分かるのか悲しそうな声で言った。
突然猫が飛び出した!
「あ!お、おい!ねこぉーーーー」
その猫が向かった先は向こうにいるおばあさんだった。
「ああ!ヴィクトリアちゃん!どこにいってたのぉー」
「おばあさんの猫なんですか?」
僕はおそるおそる聞いた。
「ええ、そうよ。あなたたちが見つけてくれたの?ありがとう」
「でも、お前見つかってよかったな!私心配したぞ!」
お嬢様は、さっきは暗い顔だったが飼い主がいたからほっとして今は明るい顔になっている。
「ありがとうね・・、又逢いましょうね・・!」
「また、あいましょう!」
僕たちは、おばあさんにむかって手を振った。
夕焼けがきれいだった。
続く・・・・



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