| [93] 未来への道標]Z |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年06月21日 (水) 00時22分
第十七話 「弓道部にて新キャラ登場!!作者が倒れました」
やっぱり・・・・・この西園寺さんがその「天才少女」だったのか、アキトさんの言っていた「たった一点を除けば優秀」の意味がやっと分かった。 その時西園寺さんがアキトさんの言葉に言い返し始めたのが聞こえた。
「ハァ?何言ってんの?あー言う人に言い寄ってくるのはただのバカよ!!アンタもその例だわ、おっと、もう部にかなり遅れちゃってるから失礼するわね、今度会う時はそのマヌケな顔を少しでも治しなさいよ」
西園寺さんが捨てゼリフを残し部室のドアを思い切り閉めた。 アキトさんはタメ息を吐きながら。
「ハァ・・・・・んじゃあお前も性格直しとけよ・・・・」
と部室のドアに向かって言葉を掛けた。アキトさんはもう早くココから離れたいと言う感じだった。
「あー気分悪くした、あんなヤツのいる部なんて見学する必要ねぇや!次は弓道部行こうぜ、しっかし何であんな根性や性格が複雑にひん曲がってるようなヤツに部員が付いて行くのかねぇ?」
部員が付いて行く?その言葉が気に掛かった僕はアキトさんに問い掛け様としたが、僕より先にお嬢様が質問してしまった。
「さっきの女は部では尊敬されているのかアキト?」
「ああ、見てぇだな、統率力があるってワケじゃねぇみてぇだが、やっぱし天才となると後輩や部員も態度が変わって来るってモンじゃねぇかな?」
つまり一部では崇拝されてるって事かな?とにかくアキトさんはあの西園寺さんが嫌いらしい、金持ちと言う環境で育ったからああなったのかもしれないと言う事はアキトさんも理解してはいたが、それでもひど過ぎるとの一言だった。
「着いた、ここが弓道部だな、おっ!!真之じゃねぇか!!」
真之(まさゆき)と呼ばれた男子が振り返ってコッチを見た 制服では無い黒い服、執事なのだろう、その振り返った時の顔がとてもキレイだったので僕はビックリした、アキトさんと同じくらいの美少年だ。
「ん?おお、大道寺君か、久しぶりだな、昨日ケータイでもう一人の執事に部活見学させると言っていたがその方か?」
「初めまして!!綾先ハヤテです」
「僕は岡本真之(おかもとまさゆき)だ。こちらこそヨロシクたのむ」
岡本さんが僕に手を差し出して握手を求めた。アキトさんの知り合いと言うだけあってきっと優秀な執事なんだろう。
「それで、何をしに弓道部などに来ていたんですか?」
野々原さんが岡本さんに問い掛けた、それを岡本さんに代わりヒムロさんが代弁した。
「あれ?野々原君は知らなかったっけかな?岡本君のお嬢様の桐野梓(きりのあずさ)さんは弓道部なんだよ?」
そう言えば、今一人だけ的に矢を放っている人がいる、あの人だろうか?
「お嬢様!!もうそろそろ帰らなければなりませんよ!!」
岡本さんがやはり的に矢を放っていた少女に声を掛けた。
「おお真之!!もうそんな時間か?ではすぐに帰ろう、それではアキト殿、ナギ、今日は失礼する。」
「そう言うわけだから今日はもうこれで帰らなければならん、また明日会おう」
桐野さんと岡本さんは部室を後した。その後部活見学も終わりヒムロさんと野々原さんとも分かれ、僕等は帰って行った。
続く

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