| [376] バトラーニューストーリー]\ |
- ダイゴウジ・ガイ - 2007年03月30日 (金) 00時12分
第十九話 「当日」
ヒナギクさんの誕生日パーティー当日、とっくに学校は終わり今は放課後である。ボク自身もバトラーナイツとして警備に回ってる のだが警備と言うよりもう今は完全にパーティーの準備の手伝いをしている。パーティ準備を仕切っているのは生徒会三人組の 花菱美希さんで残りの二人の瀬川泉さんと朝風理沙さんも協力している、が主導権は花菱さんにあるようで彼女が取仕切っている。 政治家の娘だからパーティーの準備も得意だとか何だとか言ってたな・・・でも実際政治家とパーティーの準備って直接的 には関係ないような気もするけどね、実際政治家が直々にパーティーの準備したりとかしないだろうしなあ・・・・・ 外を眺めるとバトラーナイツの執事やSP支援団のSP達が行ったり来たりして防御体制を取っているののが分かる。 ユミさんやゲンゾウさん、シンゴさんにテツヤさんも多数の人と会話しつつ指示を出しているのが伺える。これだけの 守りを固めれば普通なら大丈夫、ヒイロ・ユイやデュオ・マックスウェルやトロワ・バートンでも進入できるか怪しい まさに「アリ一匹入れない」とはこの様子だろう。しかし相手はただのマフィアではない、あのブラックセイバーズだ どれだけ防御陣形を組もうとヤツ等はおそらく襲撃をかけて来るだろう、目的のためなら手段は選ばない、防御陣形を 取っているのなら崩せばいいだけと考えるような連中だ。一筋縄ではいかない事は目に見えている。でもボク達には守る物がある 絶対に負けるワケにはいかないし、何よりヒナギクさんの折角のお祝いを台無しにさせたくないんだ・・・そして パーティー開始の時間である7時半はすぐにやって来た。ボク達の不安と緊張をも巻き込んで・・・・・・
「え〜・・・司会の瀬川泉で〜す!!!今日は我等が生徒会長桂ヒナギクちゃんの16歳の誕生日をお祝いしてカンパ〜イ!!!」
「「「カンパ〜〜〜イ!!!!」」」
泉が司会者と言う事になっており乾杯の温度を取る、おそらく残りの二人が司会なんて面倒だからと言う理由で 拒否して押し付けられたのだろう、しかし持ち前の明るさとハイテンションさで乗り切れる辺り流石と言えよう。
「全く・・・・こんな大きなパーティーなんかにしてくれなくて良かったのに・・・お祝いされる当人として私も色々 やらなきゃいけない事とか出て来ちゃうでしょうが、大体外の警備は何なのよ、バトラーナイツ総出じゃないの?アレ」
祝われる当の本人であるハズのヒナギクだが少々不満がある様子である、まあそれもそのハズあらかじめ彼女は美希等に パーティーなんかしなくてもいいから派手な事はやらないでくれと頼んでおいたのだ。その本人の願いと意向を無視し 美希は自分達のできる範囲内で可能な限り派手にして見せたのである。
「まあ白皇じゅうでも大量の生徒が集まってるからね、バトラーナイツがてこずったマフィアとかが襲撃して来る危険性もある とかでバトラーナイツ全体で動いてくれてるのよ、最もハヤ太君から聞いた話しだと七〜十番隊は不参加だそうだけどね」
とヒナギクに話しかけられた美希がスラスラと言葉をつづった。
「あ、どうもヒナギクさんこんばんわ」
「ハヤテ君!?あなたバトラーナイツで警備に回らなきゃいけないんじゃないの?」
「ああ・・・いえなんか皆さんがボクにはパーティーを楽しんで来いって言ってくれまして、それに会場内の守りも必要だろうって ああ、そうだ!!ヒナギクさん!!後でお渡ししたい物があるのでちょっとお時間いただけますか?」
「ええ、いいわよ」
ヒナギクは内心で自分では気付かぬ安堵を感じていた、ハヤテが近くにいるだけで十分に嬉しいのだった。そして時間は何事もなく 過ぎて行った、襲撃される気配なども全くなく周囲にも殺気は一切感じられずただただ楽しい時間が過ぎて行った。
「どうやら今日は何事もなくすみそうですわねハヤテ君」
ハヤテの横にいたマリアが笑いながらハヤテに言葉をかけた、さらにその横でナギがしみじみと言う
「まあこんな生徒達が楽しんでいる時に襲撃かけられても困るしバトラーナイツは無駄骨だったが良かったではないか」
「そうですねお嬢様、ボクも今日からお屋敷に帰れますし、そう言えばワタル君やホウカさんや伊澄さんは?」
「伊澄は珍しく迷子にならずに向こうでワタルやホウカ達と楽しくやってるよ」
その後ナギが「ワタルと伊澄がこの機会に少しでも仲良くなれればいいんだが」と言葉をつづろうとした時だった。 爆音 場内の一部と外が爆撃されたのだ、とたんに場内には生徒達の悲鳴が木霊する、どうやら起こってしまった様だ。 最も恐れて・・・・そして最も起こってほしくない事態が・・・パーティーに招かれざる客が来客したのだ
続く

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