| [284] 未来への道標V]X |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年09月03日 (日) 01時29分
第三十五話 「決戦、第3新京都市」
一機撃墜したアキトに、大群とも呼べるロボが瞬時に襲い掛かる。しかしアキトはそれを上空へ飛び、かわすと 自分の真下に集まった三機のロボに向けて足技を放つ
「くらえ!!必殺!!紅色の脚!!」
アキトの必殺技の一つである「紅色の脚」が真下の敵機に直撃、大破炎上する。これはアキトが高速で蹴りを 繰り出す技で「大道寺流足技九奥義」と呼ばれる物である。ちなみに今放った「紅色の脚」は奥義の中では 最も威力の低い技である。これしきの相手にこれ以上の奥義を使う必要は無い、アキトはそう瞬時に判断したのだ。
「ハヤテ!!お前はナギ達を連れて走れ!!とにかく逃げろ!今のお前じゃコイツ等は倒せん!!」
アキトは後方にいるハヤテを大声で怒鳴り付けた。実際ハヤテの戦闘能力が低いワケでは無いが、これと普通に 戦えばハッキリ言って勝機は無い、敗北は見えている。アキトにとって大した事の無い相手でもこのロボ達は あのプロトタイプセブンを超越した能力と性能を持っている。ちなみにこの複数のロボを 造ったのも言うまでも無くあの牧村しおりである。 ハヤテもこれを撃破できる術はあるのだが使ったら使ったで大変な事になってしまう。
「ハイ!!わかりました!」
ハヤテはナギと伊澄を両脇に抱えて走り出す、しかし行く手にはロボが二機そうはさせじと拳を繰り出す ハヤテは一瞬ためらった後、ナギと伊澄をヒナギクに投げ渡し、アレを使ってしまったのだった。
「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
雄叫びと共に繰り出すわ、ハヤテの必殺技「疾風のごとく!」しかしフルパワーで使ってしまうとハヤテの体に かなりのダメージが残ってしまう、今だ未完成の自爆技なのだ。ロボ二機は機体を真っ二つにされ爆散した。 しかしその瞬間ハヤテも地にヒザをついてしまった。攻撃後の反動が来たのである。
「クソッ!!あのバカッ!!」
アキトは急いでハヤテの元に駆け寄ろうとするが、遅かった。先にロボの腕がハヤテを捕まえてしまったのだった。 敵のマフィアのリーダーらしき人物が、アキトに向けて言い放つ
「フフフフ、随分てこずらせてくれたが、これで最後だ。代償としてキサマには消えてもらおう!! 最後に何か言い残す事は無いか?」
「・・・・・・・ここにいるオレ以外の全員は手を出さないでくれ」
「良いだろう、それでは**!!」
その号令と共にアキトに向かって数機のロボから放たれた拳が伸びて行く、その直後吹き飛ばされ宙に舞う しかし宙に舞ったのはアキトの体では無い、アキトに向けて拳を放ったロボの腕だったのだ。
「な・・・・なんだ!?何がおこった!?」
慌てるマフィア達、その瞬間にアキトの目の前に一人の人物が背を向けて立っていた。
「どうしたアキト?キサマはこんな所でやられる男では無かったハズだぜ!!」
「お・・・・・お前は・・・・・」
続く

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