| [168] 未来への道標U]V |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年07月02日 (日) 02時45分
第二十三話 「時期的におかしいとかは気にしない!!」
「ええっ!!修学旅行!?明日からいきなりですか!?」
現在カフェテリアにてヒナギクさんにその話しを聞かされた、どうやらお嬢様に釣られて学校を休んでいる間に 話し等は決まってしまったらしい、現在このカフェテリアにいるのは僕とヒナギクさんとアキトさん、お嬢様とホウカさんにルリさん 芽露さんにこむぎさん、そして野々原さんとヒムロさんあの西園寺さんもいる、アキトさんが連れてきたのか伊澄さんやワタル君までいる
「ほお修学旅行ねえ・・・んで明日からで二泊三日なのね、どっかのバカにつられている間にコロコロ話しが進んじまったみてえじゃねーかよ」
アキトさんが大げさに肩をすくめてお嬢様の方を見る、それに一同苦笑してしまい、お嬢様が慌てて講義する。
「誰がバカだ!!私よりもワタルの方がよっぽどバカではないか!!」
「んだと!コラ!そんな事言って会話の内容捻じ曲げんじゃねーよ!!ルリさんとか困ってんじゃねーか!!」
夫婦ゲンカの領域に足を踏み入れてるなぁと思いつつ僕はケンカしている二人を大人しくさせ、本題に戻る
「それで、旅行先はどこなんです?」
「京都だって話しよ?私まだ行った事ないのよね〜楽しみだわ」
ヒナギクさんが笑顔を僕の方に向けて楽しそうに話した、その言葉に後に皆が続く
「俺は行った事があるぜ、つーかかつての修行の地だからな」
なつかしい過去を思い返すようにアキトさんが口を開いた、京都で修行したら強くなれるのだろうか?
「ギアナ高地みたいなモノか?」
「まあそんなモンだな、あそこで明鏡止水の境地に達したし」
お嬢様の質問に軽く答えるアキトさん、そのお嬢様だが京都に行った事は・・・・・無論あるよな、お金持ちだし
「今回の修学旅行は三千院とか鷺宮やホウカだのは楽しみなんじゃないの?どうせ行った事ないんでしょ?京都」
西園寺さんだ、行った事がない訳無いと思うんだけど、だってすごいお金持ちなんだから。
「うむ、行った事はないな、私も楽しみだぞ!アキトの修行の場と言うのであればきっとデビルガ○ダムとかもいるにちがいない!」
お嬢様行った事無かったんですか!?驚き過ぎて声も出ない、でも良く考えれば京都って国内だし日本にいた期間より外国にいた期間 の方が長いらしいしそれで当たり前なのかも、結局行った事があるのはワタル君だけで伊澄さんやホウカさんは無論行っていないそうだ
「さっき聞いたんだが、西園寺と俺は同じグループだそうだ、ヨロシクたのむぜ」
「ええ、こっちこそね」
何かあったんだろうか?この二人?急に仲良くなっている気がする(席替え事件をハヤテは知らない) ハッキリ言って犬猿の仲と言う言葉がピッタリだったこの二人がどうして?何で?
「お二人は中がよろしいんですのね〜、私達の学年は〜、グループを好きな人と組めるとお聞きました〜」
いつもの調子でホウカさんが言う、それを聞いたお嬢様がすぐに目を光らせ
「よし!!ではホウカ!伊澄!同じグループになろう!!ハヤテとヒナギクもだぞ!一緒に見て回ろう!!」
一番初め「修学旅行」と聞いて心配したのがお嬢様の態度だったのだがどうやら心配無さそうだ。当日雨が降らなければ良いけど
「ハヤテ様が一緒なら心強いですね、生徒会長さんもいるのならばいざと言う時にも安心です。」
「ナギ〜、ワタル君も入れて差し上げませんか〜?グループは〜全部で六人って事ですから〜ワタル君がいれば〜・・・・・」
伊澄さんの言葉が終わったあとに続いたホウカさんのセリフ、それが言い終わる前にお嬢様は大声で叫んだ。
「ダメだ!!コイツなんぞ私達のグループに入れられるか!!何を考えてるんだホウカ!!」
「お前人をバカにすんのもいい加減にしやがれよ!!大体お前は昔っから・・・・・・・」
その討論の仲裁に入ったのはヒムロさんと野々原さんだ。西園寺さんは慌てる伊澄さんとホウカさんの相手をしている
「ハイハイハイ、ケンカはお終いだよ?二人共?」
「仲が良い方が良いでしょう?仲間外れとかはいけませんよ?」
「ナギ、今のはお前が悪いぞ?ワタル君グループに入ってやってくれないか?ただでさえお嬢様が多いからな ハヤテとヒナちゃんが付いてれば問題無いと思うが、いざと言う時君は頼りになる、頼む」
ワタル君は「そこまで言うなら」と言ってくれた。アキトさん達のおかげでなんとか話しもまとまったし後は明日にそなえるだけか・・・・
続く

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