| [160] 未来への道標U]U |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年07月01日 (土) 02時41分
第二十二話 「久しぶりに学校、久しぶりの面々」
現在白皇学院、今日は僕のクラスに転校生が三人来るらしい、まあ大方予測はついているけどね
「はーい!!じゃあ転校生の諸君に入ってもらおうか!!」
相変わらずのテンションの高さで桂雪路先生が叫んだ、これでも先生は一応ヒナギクさんのお姉さんなんだよね そして転入生が三人入って来た、予測した通りの面々だったのは言うまでも無い
「この学校でお世話になりま〜す!!菜刃芽露って言います!!ヨロシク!」
「辻夏野こむぎです、どうぞヨロシク・・・・・お願いします・・・」
芽露さんは持ち前の明るさを見せ付けたがこむぎさんの方は随分と緊張してしまっているらしい、大丈夫かな? そんな僕の心配をよそに、芽露さんがこむぎさんを引き寄せ
「私達マワエノ家で執事やってまーす!!ホウカお嬢様の執事でーす!!」
随分とこむぎさんは動揺したようだが掴みはバッチリ、クラスのウケは良かったようだ。次はもちろんあの人だ。
「大道寺瑠璃です、皆様どうぞよろしくお願いします」
声援などは無い、と言うか皆ルリさんの美人さと声のキレイさに圧倒されたのだろう、しかもいたるところで 「大道寺って・・・・」とか「うわあスッゲー可愛い!」等の声もする
「それじゃあ三人は、席の開いてるトコにテキトーに座って!!皆仲良くしてあげないさいよ!?」
仲良くしないハズも無いだろう、三人共第一印象は最高だ。特にルリさんなんかは今日いきなり告白とかされそうだなあ・・・・・
その頃、アキトの教室では犬猿の仲とも言える男女二人がいがみ合っていた。
「何でこの俺がテメェなんぞの隣の席なんだよ!?この性悪女!!」
「その言葉そっくりそのままアンタに返すわこのオタク!!」
今回このクラスでは席替えがあり、それで偶々一緒になったのがアキトと奈津紀だったのだ、コイツ等は本気で馬が合わないと見える。
「フン!!いがみ合っててもしょうがねぇ、今は現実をキチンと把握して仲良くしようゼ?」
アキトがかなり皮肉を込めた感じで奈津紀に握手を求めた、奈津紀も手を差し出し
「そうね、いつまでもサルみたいにギャーギャー騒いでる訳にも行かないものね」
とアキトの手を握り返したその時!!同時に二人の手に力が入り、手の潰し合いとなる。 そしてその戦いは10分以上続いた。戦い終った後の彼等には友情が芽生えたとか芽生えなかったとか
続く

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