| [159] 僕の日常U |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年07月01日 (土) 00時37分
第二話 「嫌がる子供を連れてるお母さんを見てなんか親近感わいた」
僕は広いお屋敷の中を走り、お嬢様の部屋を目指していた。地図を もらったし、もう大抵の場所は頭に入っている。そして少しすると 大きな扉が見えた。お嬢様のお部屋だ。僕はその大きな扉をノックしたが、お嬢様は全く起きる気配もない、これは仕方ない部屋に入るしかないようだ。
「お嬢様!起きてください!」
僕はお嬢様を起こそうと、お部屋の中に入った。まだ布団に包まって寝ている。
「ん〜、ハヤテか〜・・・・・・どうしたのだ?まだ・・・・早いぞ?」
やっと起きたようだね、この人がお嬢様の三千院凪だ。 信じられないかもしれないが、この人が僕の借金を肩代わりしてくれた。僕の命の恩人なんだ。 そんなお嬢様は手が掛かる子でね、夜は遅くまで起きているからか、朝は11時くらいまで寝ているんだ。僕はお嬢様に近寄りながら。
「早くていいんですよ、今日は学校に行って貰わないと」
「学校?・・・・・嫌だね」
ほらね?こんな感じなんだよいつも
「でも、アキトさんやマリアさんも心配してます。学校じゃ伊澄さんや ヒナギクさんも待ってますよ?」
僕はお嬢様を説得する形でこう言った。対するお嬢様は
「わかったよ、今日くらいは学校に行ってやるさ」
よし!!今日は説得成功だ!滅多にない事なので僕は凄く嬉しかった。 口を開いて、お嬢様に言葉を掛けようとした時、僕は誤ってお嬢様が 落していた何かに躓いてしまった。
「うわっ!!」
僕はお嬢様のベッドの上に落ちてしまい、お嬢様の上に乗る形になってしまった。何処も踏み付けては無いようだけど・・・・・・
「スミマセン!何処かお怪我はありませんか!?」
怪我は無いようだったけど、お嬢様の顔が真っ赤になっていた。
「あれ?お嬢様、顔が赤いですよ?」
「うるさい!!ハヤテのバカァ!!!」
お嬢様はそう叫んだ後飛び出してしまった。何かしてしまったのだろうか?僕は少し訳が判らず、また何かしてしまったのだろうか?と考えた程度だった。
「お前・・・・・・結構やるじゃない?」
様子を見に来たのか、アキトさんが扉の前に立っていた。 僕はアキトさんの言葉を聞いて、ますます訳が判らなくなった。
第二話 「嫌がる子供を連れてるお母さんを見てなんか親近感わいた」
続く
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