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[8] 未来への道標U
ダイゴウジ・ガイ - 2006年04月29日 (土) 17時03分

第二話 「台風っていつ来るかわかんないだよね〜」

先程の晴天が幻だったかの様に、今は外がもの凄い嵐になっていた

「いや〜、しっかし凄いね〜何だったんだろうね〜さっきの空は」

屋敷の補強を終えたアキトさんが言う。この屋敷ですら補強が必要な程
強い嵐なのだ。なのに突然に現れた。少しおかしい

「でも変ですね、何でいきなりこんな台風が・・・・来るなんて言ってませんでしたよね?」

「しかも時期じゃあねえな(来る)今は2月だぜ?」

確かにおかしい、でもアキトさんは僕の肩をポンと叩いて、気にすんな
と一言言って、僕の腕を引っ張った

「うわ!何ですか!?」

「何って、ナギの部屋に行くんだよ、お前も来いよ」

「え!?あ・・・・はい!」


「大丈夫ですか?お嬢様?」

「おお、ハヤテにアキト・・・・・かなり苦しい・・・・・」

この人が三千院ナギお嬢様だ。しかし大丈夫なのだろうか?

「ただの風邪だ。お前の体が弱いだけだよ軟弱者」

アキトさんがお嬢様に言う。このような事を言えるのも、この屋敷では
アキトさんだけだ。

「しかし・・・・頭が凄く痛くて・・・・・」

本当に苦しそうなお嬢様にアキトさんが質問した。

「じゃあウイングガンダムゼロとガンダムエピオンに共通する点は?」

「ぜ・・・ゼロシステムを搭載しているトコと、ゼクスとヒイロが両方に乗った事が・・・・・ある・・・・」

「あー、大丈夫だハヤテ、心配すんな正常だ。正解してる」

「はあ・・・・・」

流石はかなりレベルの高いガンダムファンの二人だ。全く訳が判らない

「そう言えば・・・・・マリアはどうした・・・・のだ?」

お嬢様が途切れ途切れに聞いた。アキトさんが答える

「マリアもさっき判ったんだが、凄い熱を出して寝こんじまった。珍しい事だぜ」

「マリアさんも・・・・・ですか?」

「疲れがたまってたんだろうな、使用人は俺達しかいねえんだから」

「ええ、そうですね・・・・・・」

「ハヤテ、ナギの方を頼むな、俺はマリアの方を見なくちゃいけねえ」

僕がお嬢様を・・・・・か・・・・大丈夫だろうか?

「あと、お前に言っとくが絶対に寝込むなよ?俺達がつぶれちゃあもう誰もいないんだぜ?」

「ハイ!判ってます!」

「じゃあな、行って来る」

アキトさんはそう言い終わると部屋を出て行った。

続く





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