| [53] 林檎の日常生活*2 |
- 貴野下 桜 - 2006年06月04日 (日) 11時11分
第2話「始まり」
「おはよお、林檎。」 「お…ははは…」 「どうしたの!?何かすごい気持ち悪いよ!?」 「そんな直球に言わないでよ…」 私は昨日のツカサの一言を気にしていた。 まさかツカサが私の親友を好きだ何て思わなかったから…。 「宿題持ってきた?」 「えっ」 「わすれたの!?じゃあその袋は!?」 「お…お菓子……」 「何故お菓子は忘れない!?」 「いや〜…ついね…」 「…とりあえず…図書館いこ…」 あいきらた顔をしたカナは私を図書館までひっぱっていった。 「ねぇ…カナ…。」 「ん、何?林檎?」 「カナは…好きな人いる…?」 「いないよ?」 「い…いないの!?」 「うん。もう2年くらいいないよ。」 その意見はごもっともだった。この2年間カナは 学年テストではぶっちぎりトップの成績だし、勉強に 熱心なカナは、恋愛なんかする暇なかったのだろう。 「…あのさぁ…。」 「何?」 「ううん…なんでもないよ…。」 「変なのーっアハハハ。」 ツカサのことはまだ黙ってよう。 そうじゃないとー… 「あっツカサ君じゃない。」 「林檎っ…カナ…!?」 「ツカァ!?」 何て運の無い…ていうか…その…
私すっごい邪魔だよねぇ…
「お…おはようカナ…」 「おはよーツカサ君。」 顔が真っ赤なツカサにきずかないカナのどんかんぶりは ある意味すごい。 「わ…私急用思い出したかも〜…」 「かもってなんなの!?」 「林檎…お前ようないだろ。」 コイツもどんかんだ…2人にしてあげようとしてるのに…!! 「あーもー!ようないですよー!あー!」 「どうしたの!?林檎!!」 「お前大丈夫か!?」 こうして3人の… 三角勉強会がはじまったのだった…。
つづく
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