| [47] 林檎の日常生活 |
- 貴野下 桜 - 2006年05月28日 (日) 18時42分
コレはごく普通の女子高生の物語…
1日目「登校日の出来事。」 ある8月の昼ー…
ミイイイイーンミイイーン… 「あっつい…登校日嫌い…」 「当たり前でしょう?8月なんだから…。」 「夏休みっていうのにこの暑さ…」 「夏休みだから暑いんでしょうが…。」 成績が悪くて、暑がりで、そんでもって食いしん坊の 何処にいてもおかしくない普通の女子高生 早河 林檎(はやかわ りんご)16歳。 「りんちゃん成績どうだったわけ?」 「ばっちしオール2!」 「それ嬉しくないよ。」 「え?じゃあカナはどうなのよ?」 「私?私は大体全て4だよ。」 「…はい?」 「よーん、4だよ。」 「次世代にはそんな奴がいたりするのか!?」 「次世代も何も学年に何人もいるよ…。」 「じゃあ明日図書館で勉強会する?」 「いいよーっお菓子持って行くね!」 「宿題をもってこい。」 そういって私はいそいで家に帰った。 その帰り道の出来事… 「えっ…?」 「あ」 目の前にいたのは幼なじみのツカサ… 「何でいるの、アンタ先帰ったでしょう。」 「…別に…。」 無口な奴だ。いつも私が喋ってるのを聞いてるだけ。 「明日ね、勉強会するんだー。」 「フーン」 「もうちょっと興味もったっていいじゃんか!!」 「何だよ、いきなり…いつもちゃんと聞いてるだろうが。」 「でもこっちだって喋ってんだからちょっとは反応しなよ!」 「してるだろ!?フーンって!」 「ソレなの!?」 いつもこんな普通な小さいケンカをして、私は家につく。 最後はいっつも気分が悪い。 「何で私にはいつもそんな反応しかしないのよ…カナにはすごいいい顔で反応すんのに…。」 小声で言ったこの言葉が… 「えっだって俺…」 16年間生きてきて最大の 「俺…カ…カナの事が…」 「はい?」 「好きなんだよ…」 「ツカが…カナを…!?」 悲劇を迎えるのであった。
つづく
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