| [4] 未来への道標T |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年04月28日 (金) 18時23分
第一話 「執事の朝の仕事」
どうも、ナレーションを勤めさせていただく綾崎ハヤテです。 ヨロシクね、ふとした事からこのお屋敷で働く事になったんだ。 このお屋敷のお嬢様が僕の一億五千万の借金を肩代わりしてくれてね それでここで働かせてもらってるんだ。元々僕のダメな両親が作った借金で僕のじゃないんだけどね
「おい!コラ!ハヤテ!サボってないで!!とっととメシ作るの手伝え!!」
「あっ!!ハイ!!スミマセン!!!」
この人は大道寺彰人さん(だいどうじあきと)僕と同じこの家の執事だ スッゴイ美少年だから、この前のバレンタインの時も袋を担いでチョコをもらって来たんだ。この人の執事服は僕や執事長のとは色が違うんだ キレイな白の色に金の線が幾つも通っている。
「ハヤテ、おかゆ作っといてくれないか?」
そのアキトさんが僕に話しかけて来た。
「何でおかゆ何です?」
「実はナギが熱出しててな、アレ?マリアから聞いてなかった?」
初耳だ。お嬢様が熱を出したとはただ事ではない
「ええ!?聞いてませんよ!そんなの!!」
「そう驚く事でもねえだろ?あの体の弱いナギだ、熱くらい出したっておかしくねえだろう?」
まあ確かに、お嬢様は力が弱くて凄く体が弱い、今まで風邪で寝こんだりする事が無かったから僕は驚いた。
「じゃあ今日は学校は・・・・・」
「休みだな、たまにはちゃんと行ってほしいモンだぜ、ナギの引きこもりもここまで来るとスゲェモンじゃねえか?」
「そうですね、今日はせっかく良い天気なのに・・・・・」
台所の窓からは青く広い空が見える。暖かくて気持ち良さそうだ。
「そう言えば、こないだのテスト、どうでした?」
「無論100点だよ、白皇伝説の飛び級男を舐めんなよ?」
「ハハハ、そうですね」
僕達が通ってる名門校の白皇学院、そこでの飛び級の記録保持者は 10歳で高等部に入学し13歳で卒業、成績は三年間ぶっちぎりのトップ、さらに生徒会会長を二年連続で務め、最優秀生徒に贈られる銀時計を三つも持っている少年と少女、その少年がアキトさんだ。しかも 運動面でも高校生達を遥かに凌駕してたとか
「とりあえずこっちは終りだ。ハヤテたのむな」
「ハイ!作っておきます、食べたら元気が出るようなのを!」
「言うねえ!俺も負けちゃいられんな!」
続く
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