| [409] 短編集 「もしもシリーズ」 |
- トマト - 2007年04月29日 (日) 11時57分
其の一 12月24日 クリスマス・イブ
この日からこの物語は始まる… 「もしも立場が逆転だったらどうなっていた?」
その昔、夢にでてきたサンタに聞いた。
「ねえサンタサン…。どうして私にはクリスマスプレゼントがないのだ?」 「それはね、お前の家がビンボーだからだよ」
サンタは正直だった。 もちろんショックを受けた。
「だったら私はどうすれば良いのだ!!」 「働きなさい!少女よ!!”働かざるもの食うべからず” 欲しいものは自分でなんとかしろ」
むちゃくちゃな言い分だった。
「だが信じろ…最後に笑うのはきっと…、ひたむきで真面目なやつだから…」
やけに真剣に言ったので私はその言葉を信じたくなった。 次の言葉を聞くまでは…(怒)
「それでもお前にはプレゼントやら無いけどな」
いきなりその場が零度まで下がる…。 やっぱり取り消し。信じる気ゼロ、ついでやる気もゼロ。
そして今日…。 私の運命を変えた日だ。
「三千院。君は退学だ」
この言葉を告げたのは学校の教師である。
「何でですか。先生(棒読み)」 「本気にしてないだろ、お前!!」 「先生にお前と呼ばれたくありません。話もずれてます(棒読み)」 「そうだったな、お前は確かに優秀だ。だが学費を払ってないだろがああああ!!!しかも生意気だ!!!」
絶叫する。はっきりいってうるさい。**。
「ああ、そうでしたね。すみません。じゃあ学校辞めます。それじゃあもう二度と会えないと思うとうれしいです」 「おいィィィィィー!!!!!!」
またまた叫ぶ。そんな教師をほっていって私は学校の校門を出た。
「(別に行きたいわけじゃなかったしな…。)」
家にはどうせ何も無いので公園に寄ることをした。 何も無いと言うのはお金が無いということだ。 父と母ともに無職。私も働く気ゼロ。 借金はたまっていくけど…。
負け犬公園―
「はあ〜。どうしてこんなに困らないといけないのだろう…。」 「どうかしましたか?」
突如独り言に乱入してきた奴がいた。 水色の髪をした貧相な顔をした男の子だった。
「あの…。心の声マルぎこえなんですけど…」 「人の独り言を聞くのもどうかと思うけどな」 「うっ…。それは貴方が何か困ってそうでしたから」
久しぶりだった。だれかに心配されるなんて…。 けど泣いたりなんかはしない。
「だったら私を養え。養女にしろ」 「はっ…?」 「今の生活が嫌だから私を買い取れといってるのだ」 「まったく言いたいことが見えてこないのですが…」
まったく理解するのが遅いなあ…。
「君を僕の家につれてかえれと?」 「そういうことだ」 「別にいいですけど、いいんですか?本当に…?」 「いいのだ。さっさと帰るのだ!!」 「は、はひィ〜!!」
私とこの男、これが始めての出会いだった。 ここでこの物語は終わりだけど彼女の人生はまだまだ続く!!
T H E E N D
あとがきと言う名の言い訳
本当にスミマセン!! 無駄に長いです!!これは短編で、もしもハヤテが金持ちだったらとかそんな悪ふざけでできた話です。 これはハヤテが金持ちと書かれてませんがナギが貧乏だってことはわかると思いマス! たぶんまたこのスレに短編を書くとおもいますがあたたかく見守っててください。 今後はハヤテが「スレてる」とか西沢さんが「ダメダメ歩」だとかマリアさんが「殺し屋」になるとかです!これ以上は言えません!!

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