| [402] バトラーニューストーリーU]Y |
- ダイゴウジ・ガイ - 2007年04月28日 (土) 15時32分
第二十六話 「忍びの刃、隠密怒涛の攻撃」
パーティー会場付近で戦闘を繰り広げていたハヤテ、ヒナギク、ルリの三人初め数の多かったブラックセイバーズの兵を打ち破り 獅子奮然の働きを見せていた。彼等の活躍によりすでにブラックセイバーズの数の利は無いに等しくなっており、数ではほぼ 互角となっていた。ただ向こうにはまだ無傷の状態でシドウが残っているためたとえ数で追い付いても無意味なのだが・・・・
「ヒナギクさん、大丈夫ですか?」
ハヤテがヒナギクの背中を背にして立ち、問い掛けた。いくら運動神経が良く体力のあるヒナギクとは言え長時間の激戦には 体が持たないかも知れないと思い気遣ったのだがどうやら心配はいらなかったようだ。
「ええ!!まだピンピンしてるわよ!!それよりゲンゾウさんとかユミさんは大丈夫なのかしら?」
おそらくバトラーナイツ隊長達が戦っていると思われる場所からかなりの爆音が聞こえたりしている。かなり心配ではあるが ハヤテは「あの人達ならきっと大丈夫だ」と自分に言い聞かせ、今は目先の戦いに集中する事にした。
「っ!?ハヤテ君!誰か来るわよ!!」
その時ヒナギクが何かを感じ取ったらしい、ヒナギクが警戒する視線の先には草木が生えている茂みがあった。ハヤテも警戒し いつでも戦える状態へと構える、その瞬間に茂みから何かが飛び出し二人の目の前に降り立った。
「ほう・・・隊長達以外にも面白そうなのがいるじゃないか、オレは幹部でこそないが通常のメンバー全体の指揮を取っている 総隊長だ。まあ戦闘力こそ幹部連中には及ばないがオレはどちかと言うと策で戦うタイプでな、とりあえずお手合わせ願う!」
ゲンゾウ達ほど強くはないと言う事は先程の彼自身の発言で分かったがそれでもハヤテは自分よりも強い相手であると言う事を 感じ取った。この状況で向こうが何か策を用意しているようにも思えないが通常戦闘でやり合うのは難しいかも知れない
「厄介な相手ね!行くわよハヤテ君!!」
「できる限り援護します!ヒナギクさん!!綾埼先輩!!」
ヒナギク、ルリが立て続け言葉を放つ、この二人と力を合わせれば勝てるかも知れない、ハヤテ自身もナギを守るために死ぬ わけにはいかない、そして誰も死なせないと誓ったのだ。ハヤテは自分に絶対に勝たねばならないのだと言い聞かせ敵へと突っ込んだ
もう一つの激戦区域、ここは白皇の大きな池のある場所である。大きな橋や橋の先にある建造物等はまさに竜宮城を連想させる 造りとなっている。ここで戦っていたのはテツヤだった、自身の忍術による巧みな技を使いここまで戦い抜いたが彼もすでに 幾度となく攻撃の直撃を受けてボロボロだったのだ。自分と同レベルの実力の持ち主なのだから仕方ない事なのだが今の状況は そう言ってられるような状況ではない、こちらが不利な上にあのシドウが控えている。長引いた戦闘を終わらせようと テツヤ自身も空中に踊り出た、その時にテツヤの体を緑色のオーラが包み込む、自身の全体的能力を大幅に高めるハイパーモードだ
「行くぞ!!甲賀忍術奥義!!秘術!!百列分身激震打!!!!」
甲賀忍術奥義であり秘術とされる「百列分身激震打」が見事に敵幹部に決まる。この技はテツヤが百人程の分身を作り出し 闇や自然等によるエネルギー派攻撃を一斉に行う技である。マトモに受けた敵は一たまりもなく倒れる運命にある。 ここでもテツヤが勝利しバトラーナイツに軍配が上がった、確かに幹部達を着実に倒してはいるものの同時に隊長達も本来ならば 戦闘続行が不可能な程に追い詰められていたのだ。自体は深刻である、結局自分達はシドウの策にはまってしまったのだろうと シンゴは思い、天を仰いだ。そして友の名を小さく呟く
「アキトよ・・・・・お主がおればな・・・・・」
と
続く

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