| [398] バトラーニューストーリーU]X |
- ダイゴウジ・ガイ - 2007年04月28日 (土) 01時58分
第二十五話 「旋風のバラ、吹き荒れる突撃戦士」
白皇の森林地帯、ここでもバトラーナイツ隊長とブラックセイバーズ幹部による激闘が繰り広げられていた。戦っているのは ヒムロである、そのヒムロもユミやゲンゾウ同様苦戦を強いられていたのだ。敵の武器はムチで中間からの間合いの攻撃を得意とする さらに何かしらの体術も使えるらしく、ムチとそれを合わせて攻撃を仕掛けて来るのだ。ヒムロは敵幹部に向けバラを投げ 牽制しつつ木の後ろに隠れる、が、その木がバキバキと音を立て根元から抜かれたかと思うと自分に向かってその木が 迫って来たのだ。ヒムロはほぼ反射的に飛び上がり木を蹴り砕いた、意識してやった行動では無かったため一瞬スキが生じる その間にヒムロの木を蹴り砕いた右足にムチが絡まった。どうやら先程の木もこのムチを使って抜いたようだ、絡まった瞬間 途端に回転が加わり振り回された挙句投げ飛ばされた。後方にあった岩に体を叩き付けられたヒムロ、相当なダメージが加わり 彼の喉からは少量だが赤い液体がこみ上げて来る。こんな風な技をすでに数回受けていたヒムロはボロボロだった、無論ただ やられていたワケではなくヒムロも敵幹部に同レベルのダメージを与えていた、そもそもヒムロの武器は手にしているかなり 貫通性の高いバラと自身の格闘術である。向こうも武器と格闘と言う同じ戦闘スタイルを取っており、向こうのムチは離れた 中距離からの間合いの攻撃ができるため有利に見えるがヒムロのバラは飛び道具であるので攻撃範囲でも互角なのだ。 そのためここまでの戦いは両者共にダメージを与える事に成功してはいるが決定打とはならず自分も負傷したと言った所である。
「これ以上長引いたら・・・・ボクもマズイね、シャレにならないよ・・・!!・・・」
吐き捨て、ヒムロはバラを投げつつ距離を取るため技を使った。「ローズインヴィジブル」バラの花びらで自身の体の周りを 包み込みかなり先に移動する技だ。テレポートに近いかも知れないこの技で一旦ヒムロは様子を見ようと思ったのだ
同じく森林地帯、ここではもう一つの戦いが繰り広げられていた。戦っているのは野々原である、先程ヒムロが戦っていた ムチ使いの敵幹部の弟と激闘を繰り広げ、死闘を演じていた。兄同様のムチ使いであり相当腕が立つ、野々原もヒムロ同様に 敵に多大なダメージを与えていたが自身もかなり負傷していた。野々原の場合武器が刀であるため近接戦闘が主なのだが 敵はムチによる中距離戦闘、武器の間合いに関して武の悪い状況下でかなりのダメージを受けたとは言え 互角以上に戦った辺り流石と言えよう。ムチで引っこ抜いた木を投げて来る攻撃を野々原はボロボロの体でかわしつつ 次の一撃で決着をつける事を心に決めた。その時だった、自分のとなりに見なれた人物が現れ視界に入る。それはヒムロだった
「ヒムロさん!?」
「おお!!野々原君!!君もそうとうやられたみたいだね」
この会話の後二人の前に敵幹部でありムチ使いの兄弟が立ち塞がる、どうやら向こうもこれで終わりにしたいようだ。
「来るようだね・・・・行こうか野々原君」
「ええ・・・・ヒムロさん、ここでまとめて倒してしまいましょう」
敵幹部が決着をつけるべくしておそらく最大の速度で二人に迫る、その瞬間にヒムロと野々原の体をオーラが包み込んだ。 ヒムロはピンクの、野々原にはオレンジのオーラ、ハイパーモードである。オーラの色の違い以外は他のバトラーナイツの隊長達 と同じ身体能力一時強化の効果を持つ技だ。
「行くぞ!!野々原君!!!メガローズタイフゥゥゥーーーン!!!」
ヒムロが全身にエネルギーを集中させバラの花びらのような形状のエネルギーの塊を構成、それを風のエネルギーで台風の如く 回転させそれで敵の囲んでエネルギー派で消し去る必殺技である。同時に野々原が自身の奥義と言える必殺技を放つ
「ええ!!超爆裂炎冥斬真業火滅閃!!!!」
野々原の必殺技である「超爆裂炎冥斬(セーフティーシャッター)」を大幅に強化した必殺技だ、その必殺技がヒムロの放った 「メガローズタイフーン」と合わさりさらに威力を増す、敵幹部の兄弟はこの想定外の合体技の前に成す術もなく倒れたのであった。
続く

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