| [325] バトラーニューストーリー[ |
- ダイゴウジ・ガイ - 2007年01月30日 (火) 00時32分
第八話 「それぞれの想い、それぞれの決意」
今日は学校、白皇学院へ行く日だ。無論全校内放送でアキトさんが亡くなられた事が告げられた。そして今日の放課後 ボクとお嬢様、ホウカさんに芽露さんにこむぎさん、ヒムロさんと野々原さんにヒナギクさんに西園寺さんに伊澄さんに ワタル君にルリさんとナガレのメンバーで集まって話し合う事になった。
「大道寺が、ね・・・・何かちょっと信じられないわね・・・・・」
沈黙が続いていたところを西園寺さんが口を開いた。しかしその後は誰も何も言おうとしない、と言うか何を 言っていいのかわからないのだろう、ホウカさんとこむぎさんは泣っきっぱなしだしヒムロさんも野々原さんも沈黙した ままだ。ワタル君や伊澄さんも複雑な面持ちで黙っている。しかしその沈黙をヒナギクさんが破った。
「全く!皆して何暗くなってるのよ!!アキト先輩はきっと生きてるし、それに先輩は私達が悲しんでる姿なんてもし 自分が死んでても見たくないハズよ!!」
ヒナギクさんは立ち上がってこう叫んだ。その通りだと思う、アキトさんならボク達には笑っていてほしいハズだ そしてヒナギクさんの後にルリさんが続く
「そうです!!お兄ちゃんはきっと生きてます!!だから皆で・・・・落ち込まずに笑ってましょう!」
そうだ、いつかきっとアキトさんは戻って来てくれる、なら信じて僕等も笑顔で待つべきだ。
「フッ・・・・そうだね、ガラにもなく落ち込んでしまっていたよ」
「ええ、大道寺さんならきっと戻ってくるでしょう」
ヒムロさん、野々原さんが続けて言う、アナタはこんなにも大勢の人に信頼されている。だからアナタはココに・・・ 戻ってくるべきなんだ・・・・・アキトさん
そして今日、ボクはナガレと一緒に帰る事になった。帰り道でナガレがポツリと呟く
「なんてーか・・・・オレもあの人に教えてもらえる事たくさんあったろうになあ」
「アキトさんが帰って来たらいくらでも教えてくれるよ」
ナガレの言葉に対してボクが返す、ナガレは思いつめたような表情で口を開いた。
「いや、オレなんかは会ってから少しだったから良かったけど・・・・長い付き合いのマリアさんとかはキツイ だろうと思ってさあ」
「まあ、あの二人は昔からの付き合いだったみたいだけど・・・・」
とボクが返した時にナガレが時に見せるマジメな表情でボクに言う
「マリアさんが教会で拾われたってのは聞いてるんだったな?アキトさんから」
「ああ」
次のナガレの言葉に、ボクは言葉を失ってしまった。
「一緒に捨てられてたんだとよ、アキトさんもさ」
「な!?」
「まあウチは元金持ちだから色々知ってるんだよ他の財閥の事は、そんなに長い付き合いなんだから辛いだろうぜ」
マリアさん・・・・今頃どうしてるんだろうか?
続く

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