| [311] バトラーニューストーリーT |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年12月26日 (火) 01時14分
第一話 「劇場版ガンダムSEEDが駄作でありませんように」
「ハヤテ!!おいハヤテ起きろっつの!!もう放課後だ!!」
激しく揺さぶられボクは寝ぼけ眼でハッと顔を上げる。目の前にはアキトさんが立っていた。 どうやら最後の五時間目の授業、寝てしまったらしい
「お前が居眠りたあ珍しい事もあるもんだぜ、まもうちょっとでアレも近いしその事で起きてたんだろうがな」
アキトさんがいつもの口調でスラスラと話して行く、寝起きのボクはギリギリで聞き取れていた程度だった。
「アレって何ですか?アキトさん」
起きたばかりでまだ視点の定まらない目でアキトさんを探しつつボクが話す。
「何ってお前ヒナちゃんの誕生日に決まってンだろうがよ」
その一言で完全に目が覚めた、イカン忘れてた。
「忘れてたんなら仕方ねーな、まあそれよか今日は新しい執事も来るらしいから早く帰ろうぜ」
「アキトさん、いったいいつそこまで正確に人の心読めるようになったんですか?やっぱりNT(ニュータイプ) ですか?誰の領域まで行く気なんですか?」
「Ζガンダム主人公のカミーユ・ビダン」
「最強じゃないですか」
こんなくだらないやりとりをした後、僕等は白皇学院を後にした。
「そう言えばアキトさん、執事服変えましたよね?何でですか?」
前のアキトさんの執事服は白に金の装飾がかかった物だったが今着ている新しい執事服は 真紅(紅色)に稲妻のマークが多数書かれており、上着の裾はヒザの関節の部分まであり、そして いたる部分に黄色の線が走っている物になっていた。まさかジョニー・ライデンを意識したなんて事はないだろうが
「ん?ああ、前の白いヤツは町中でヤクザにからまれた時にヤクザの返り血で真っ赤になっちまってな まあ予備もいくつか用意してたンだが、良い機会だからいっそ変えて見ようと思ってね」
町中でからまれたヤクザを返り討ちにしたのか、流石アキトさんだ。その後アキトさんは 「正直骨の無いヤツ等だったぜ」と吐き捨てた。そりゃこの人に勝てる人はそういないだろう。
「今日新しい執事ってどんな方なんですか?」
「確かお前と同じ潮見高校に通ってたそうだ。んでナギの幼馴染みだとか」
お嬢様の幼馴染みって事は結構なお金持ちか?いや待て、じゃあ何で高校がボクと同じ潮見なんだ? 幼馴染みって事は絶対白皇通学者だろ?(あのお嬢様の行動範囲から見て)なら何で潮見だ?そして何より 何故執事だ!? 色々考えて見たが頭がこんがらがるだけで答えなど永遠に出そうに無いのでボクの頭のPCの電源を切った。 しかし屋敷に到いてからボクはその新しい執事がようやく自分の良く知る人物である事を知る。
帰り道にヒナギクさんの誕生日当日にどうするか等をアキトさんと話し合いつつ、お屋敷に戻った。 新しい執事はまだ来てないようだった。
「新しい執事が来る時間まで後30分か、待ってようぜ」
玄関に一番近い広間でマリアさんとアキトさんの妹のルリさんとお嬢様と待つ事になった。しかし到着時間の20分 30分過ぎても一向に来る様子が無い
「どうされたんでしょうか?新しい執事さん」
マリアさんが心配そうに言葉を放つ、それに続いてルリさんも
「まさか、途中で事故とか何かあったのかな?」
と続く、不吉な事言わないで下さいよとボクが思ったその時屋敷のトビラが勢い良く開かれた。
「いやぁ〜ゴメン、ゴメン、ちょ〜っと遅れました〜」
「お・・・・・お前は!?」
続く

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