| [26] 笑顔の歌 |
- 貴野下 桜 - 2006年05月16日 (火) 22時09分
オリジナルノベルです。見て下さると嬉しいです。 初めて小説を書いたので下手ですがどうぞ見てやってください。
〜笑顔の歌〜
チュンチュン… 「ふわぁ…」 今日もいつもの朝。 「みずきーっ!早く降りてきて朝ごはん食べなさいー」 「はーい」 「早くしないと夏香ちゃん着てるよー」 「えっはっや!まだ7時45分だよー!?」 「アンタが遅いだけじゃぁー!早く降りて来いー!」 ダダダダダッ 「なっちゃん早いよー!」 「みずきが遅いんだよ…」 私は速春 美月(はやはる みずき)14歳。 本当に普通の女子中学生。 「今日も…平和だね〜」 「ん?どうしたの?みずき」 「えっ?このごろ暇だなーと思ってさっ」 「あっならコレ見てみっ」 夏香が見せたのはあるURLの書いた紙。 「え?コレってインターネットのURL?」 「そうだよ、ココを検索してみて、今すごいはやってるから。」 「えっなんなの?」 「えっとねー『趣味チャット』って言うんだけど自分の趣味とか 共感したり、発表みたいなのをしたりするの。」 「けっこう普通なチャットじゃない。」 「それがね、ココで歌を作ってる人がいるの。」 「歌?」 「その歌って言うか詩はね、何人のにも勇気をあげる歌だったり せつない歌だったり笑える歌だったりするんだぁ」 「え?」 「へへへ、私も1度リクエストしたんだぁっ、失恋しててね、 せつないラブソング作ってもらったの。」 「ラブソング?」 「うん、その人は何でも歌なら作れちゃうんだぁっ」 「へー…その人の名前は?」 「ハンドネームだけど…確か『幸』」 「さち?」 「幸せって書くの。女の人らしいよ。」 「フーン…見てみるね。」 「うんっ!」 いつも通り暇なんだろうし…見てみよう… そんなにすごいもんなのかな… 簡単そうじゃんか…歌とかさ… ――――カチッ 「学校の使っちゃえ、放課後まで待てないよ。」 ――――カチカチッ 「しゅみ…チャット…っと…」 ――――ヴオンッ 「あっコレだ。」 『幸さん、この間はありがとうございました。勇気がもてました』 「おっ?さっそく発見…」 『いえいえ私は当然のことをしたまでです。』 「幸さんの歌って…どんなんなのよ…」 ――――カチッ…ヴオンッ ソコには、たくさんの詩や、ありがとうのコメントがあった。 「うわ…ぁ…すごい…」 いっぱいの詩の内容は、幸さんが相手になったような、 気持ちを書いていた。 「ひとつひとつ全部違う…すご…ぉい…」 私はふときずくと画面に顔をくっつけるように見ていた。 「こんなに…すごいなんて…」 久々に感激した。 おもわず涙がでるかと思った。 「詩って…すごい…なぁ…」 私はおもわずつぶやいた。
――自宅ー… カチカチカチッヴオンッ 「開いた…」 私は又『趣味チャット』を開いた。 偶然、現在幸さんしかいなかった。 「…やって…みようかな…」 カチカチカチッ 『初めまして幸さん、私はみつきと申します。』 少し違うハンドネームを使い、 美月は書き込んだ。 『初めまして、私の事を知ってるんですか?』 『友達に教えてもらいました』 『何かリクエストでしょうか?』 思わぬ展開だ。リクエストなんて思っても見なかった。 ただ…心からから『書き込め』といわれてるようだった。 『笑顔に…なれる歌を作ってください。』 こんな事いうはずじゃ無かった。 何で…言っちゃったんだろう… 『分かりました。明日までに作りますね』 『お願いします』 この人…私のこと全然分からないのに… すごいなぁ… 『笑顔はいいですよね』 『はい…』 2人の会話はきずくと3時間にもわたっていた。 「え?もうこんな時間…寝なきゃ…」 その夜は…久々に楽しかった夜だった。
――朝ー… 「なっちゃんおはよ!」 「えっみずき元気だねっ」 「なっちゃんの言うとおり幸さんっていい人だよ。」 「ヘっ…へーそうなんだぁ〜…。」 「ん、どうしたの?なっちゃん。」 「別に、何でもないよ。」 「ん〜?」 「♪刀v 「なんて曲?なっちゃん。」 「ん?」 「その歌だよ。」 「内緒だよ。」 「フーン」 「アナタは一人じゃないから〜いつだって〜いつだって〜」 「ハハッけっこういい歌じゃんっ。」 「ありがとう」 そのままなっちゃんは歌っていた。 ――夜… 『こんばんわ。』 私は又書き込んだ。 『又2人ですね。』 『偶然ですね』 『歌ができました。』 『本当ですか。』 『どうぞ見てください』 私はすぐにその歌を見ました。 アレ…見たこと…ある… アナタは…1人じゃない…いつだ…アレ 『えっ…』 『…きずいた?みずき』 『なっちゃん!?』 驚くべき事だった。あんなにすごい歌を作ってるのが なっちゃんだったなんて。 『すごいよ。てかなんで言ってくれなかったの?』 『みずき…このごろ笑ってなかったの』 『え?』 『中学に入って、だんだんみずき笑わなくなったの。でね、どうしたら笑ってくれるかと思って歌を作ったの。』 『え…』 『そしてこのチャットを見つけて書き込んだの。色んな人を 笑わせたい、感動させたいと思ったの。』 『うん…』 『もちろんみずきもね。』 『うん…うん…』 『みずきが笑ってくれれば・・・私はソレだけで嬉しいんだよ。』 『なっちゃん…』 『大好きだよ、みずき』 『なっちゃん…なっちゃん…』 私は涙がこぼれた。 そしてなっちゃんはすごいと思った。 私を笑顔にさせようと思って書いていたのに いつのまにか大勢の人がなっちゃんに助けられていた。 なっちゃんは1人だけじゃない、大勢の人を笑顔にした。
この事をさかいに私は、なっちゃんとより深い友達に なった。そしてなにより
笑顔になった―…
〜END〜 長くってスイマセン。 こめ下さると嬉しいです。

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