| [288] 未来への道標ⅢⅩⅦ |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年09月05日 (火) 02時26分
第三十七話 「ソロモンよ！！私は帰って来た！！」
「そ・れ・で！！いったい何をしたらまたこんなにスゴイケガをするんですか！？」
マリアさんも白皇側から今回の事件の事は聞いてるだろうに・・・でも何でこんなに機嫌が悪いんだろ？
「だから言ってンだろ？ハヤテはだなあ、ナギと伊澄さんを逃がすために必殺技を使ってケガしたんだ。
まあつまり名誉の負傷って事な、しからないでほめてやれよ」
アキトさんがベッドの中で療養中の僕に代わって代弁した。今更ながらだがアキトさんは面倒見の良い
お兄さんみたいだ、マリアさんもようやく納得したらしく何も言わなかった。
「それにしてもお前達二人共、ぜんっぜんっ変わってないな、懐かしいぞ」
その言葉を発したのはあのアキトさんを助けた人だった。名前は確か白鳥さんだったっけ？
「今まで何処ほっつき歩いてたんだ？ゲンゾウ、それよかお前ココに来た理由ってマジでオレに会いに来た
だけだったのか？何か他に目的とか用事でもあるんじゃねーの？」
「お、分かるか？実はな、最近になって就職先が見つかったんだ。確かマワノエ家とか言うトコでＳＰを
やらせてもらう事になったぞ、ココから結構近いしいつでも会える距離だな」
ホウカさんのお屋敷でＳＰをやるのか・・・・まあアキトさんの友達って言えばあの人なら安心しそうだな
「そう言えば、見させてもらったが見事だったぞ綾崎君、自らを犠牲にしてでも主を守る、良い心がけだ」
「そうですか？いやあそれ程でも無いですよ・・・・って・・・どうして僕の名前を知ってるんですか？」
そう言えばこの人、アキトさんと一緒にマフィアにトドメを刺した時も僕の名前を呼んだよな？何でだろ？
「そりゃあ知ってるさ、アキトから「オレに弟が出来た」って散々聞かされてたしね、色々活躍も聞いてるぞ」
弟かあ・・・・・アキトさんは僕をそんな感じで見てくれてたのか、何だか照れるなあ
「まあそれはともかく、お前一応ホウカさん家に行った方が良いんじゃねーのか？確か明日からだろ？
住み込みで働くの」
「おおっと！！そうだった！！それじゃあオレはこれで失礼させてもうぞ、またな綾崎君、マリア、アキト！」
白鳥さん猛スピードで走って部屋を後にし、ホウカさんの家を目指す。アキトさんと同じような感じの人だ。
「さーて・・・・オレはヒマだし久々にΖガンダムでも見なおすかあ～・・・じゃあハヤテ、早く復帰しろよ」
アキトさんもそれだけ言って部屋を出る。どうやらマリアさんだけが僕の看病に回ってるらしく
怒っていたのもそのせいだろう。
「スミマセン、マリアさん・・・・あまり役にも立たないのにいっつもケガばかりしてしまって」
「いえ別にハヤテ君は悪く無いですよ、今回は聞く限り白皇の警備体制に問題があったみたいですし」
普段のマリアさんに戻ったみたいだ。ところでマリアさんは今回の必殺技とか大きいロボットとか
どこまで僕達の話しを信じてるんだろう？もしかしたら僕達完全に頭がおかしいと思われてるんだろうか？
次回予告
日常生活によ～～～～やく戻れたっぽいハヤテ達、しかしマフィア襲撃の痛手は残り、それはハヤテを苦悩させる
再び必殺技と言う名の力がほしいと思うハヤテは、アキトに奥義伝授を頼み込む！！
次回、「守るための剣（ツルギ）」を、皆で読も～う！！
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