| [280] 未来への道標V]W |
- ダイゴウジ・ガイ - 2006年08月27日 (日) 13時26分
第三十四話 「人、襲来」
これから僕達はお土産屋を出て、ヒムロさん達みたいに美味しい物を食べて回るつもりだ。 しかし、本当にこの棒状の物、いったい何なんだろう?・・・・・まあいいや後で アキトさんに会ったら聞いてみよう。とりあえず僕達は今お土産屋を出た。歩いて行く事にお嬢様は 嫌がったもののヒナギクさんやワタル君の意見で結局歩かせる事になった。
「しかしよお、マジで大丈夫なのかな?今回・・・・」
「何がですか?」
ワタル君がポツリと呟いた。何が気になっているのだろう?
「いやだってよ、今回の修学旅行って白皇の高等部全生徒の参加だろ?それなら金持ちがたくさん 集まってるんだから。フツーにマフィアとか身代金目的の誘拐犯とか出てきそうなんだけど・・・」
言われて見れば確かにそうだ。ん?待てよ?だったらこの班って一番狙われやすいんじゃ・・・・・? そう思っていた矢先だった。僕達の後ろと前で爆音が響いたのである。
「な・・・・・なに!?」
その爆音と同時に何者かが三人現れる。何だ?コイツラは? その時に僕の目の前にあの人が現れた。
「チィ!!やっぱりこの班も狙われてたか!?」
「アキトさん!!」
アキトさんが多少焦った表情で相手を見据えていた。アキトさんの言葉にお嬢様が問いかける。
「アキト、この班も・・・・とはどう言う事なのだ!?」
「つまり他の班も狙われたんだよ!!ほぼ同時にな!!ヒムロや野々原はそっちの方に行ってるんだ! 気をつけろ!コイツ等もおおかたハヤテを倒して遺産を手に入れるのが目的だろうが、今までの マフィアとかとは違うぜ!!」
「フン、そこまで見抜かれていては隠す必要も無いな、無論三千院の遺産が目当てだ!邪魔だてするなら 容赦はしない!!」
その言葉を言い終えた後にマフィアの一人が何かのスイッチらしき物を押す。すると地面から大きめの ロボットが何体も出現したのだ。
「さあて・・・・おとなしく降伏するなら命は取らないぞ?」
「へッ!オレも舐められたモンだぜ!!」
アキトはまず前方にいるロボットの一機を潰しにかかる。ロボはアキトに向けて拳を繰り出すが アキトはロボの腕を踏み台代わりにしロボの人間で言う顔の部分へと飛んで行く
「行くぜ必殺!!アキト!!スーパーナッパァーーー!!!」
ロボのアゴの部分にアキトの必殺技の一つ「アキトスーパーアッパー」が決まった。ロボは頭部を 完全に破壊され、アキトの上空にいるアキトの真下で爆散した。
「さあて、次はどいつだあ!?」
アキトの真の力が、今ここで発揮されるのである。
続く

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